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インデックス投資

楽天・バンガード・ファンドの登場が与える影響に期待しています

投稿日:2018年1月12日 更新日:

2017年9月末から11月に登場した楽天・バンガード・ファンドは、まだ運用が始まったばかりであるにも関わらず著名な投信ブロガーから絶賛されるなど話題性は抜群です。僕は飛びついてはいないのですが、そのインパクトの大きさは一般の投資家だけではなく、投資信託のような金融商品を扱っている業界全体に無視できない影響を与えると思います。

バンガードのETFを投資信託として購入できます

楽天・バンガード・ファンドはバンガード社のETFを買い付けるだけの投資信託です。海外ETFは一般人が購入するには敷居が高い(僕には無理)のですが、バンガード社の評価の高いETF(現在3種類)を投資信託として購入できるようにしたのです。これだけでも画期的です。それでインデックスファンドの選択肢が増えるわけですが、最近の超ローコスト化を意識してのことでしょう、ものすごく意欲的なコスト設定がされています。(それで続けていけるのか心配になるぐらいです。バンガード社の取り分を含んでこのコストですからね。)

銘柄 運用管理費用(税込み)
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式) 年0.2396%程度
楽天・バンガード・ファンド(全米株式) 年0.1696%程度
楽天・バンガード・ファンド(新興国株式) 年0.2696%程度

このコストで海外ETFを購入する際に生じる手数料、手間、煩わしさ、課題の多くが解消されます。(ただし、実質コストは運用報告書が出るまで分かりません。)投資信託なので積み立ても普通にできます。ETFの配当金のことを心配する必要もありません。多くの人から絶賛されるのはド素人の僕にも理解できます。(評価の高さには正直理解を超えているところもありますが。)

でも僕は飛びつきませんでした。どうしてでしょう。理由は・・・好き嫌いですね。

僕が積み立て中のインデックスファンドは

我が家は現在5種類のインデックスファンドを積み立て中です。

  • EXE-i 先進国株式ファンド
  • セゾンVGBF
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • WealthNavi

(眉をひそめる人がいるのは承知で)WealthNaviもインデックスファンド扱いにしています。この積み立て状況を踏まえて、楽天・バンガード・ファンドシリーズについて考えました。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

投資先は株式だけです。我が家はすでに株式への投資という観点において金額的に十分なものを積み立て中なので、この楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)に投資する必要性を感じませんでした。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

投資先は米国の株式だけという、全世界株式よりももっとリスクが高いファンドですが、現在シリーズ3種類中最も人気があります。(一番資金が集まっています。)僕から見ると超ハイリスク・ハイリターンです。

WealthNaviが米国株のETFに選択したのがこのバンガード社のVTIというETFです。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)はVTIが100%ですが、WealthNaviでリスク許容度5(最もリスクが高い)でもVTIの組み入れ比率は35%です。(株式全体の組み入れ比率は80%です。)米国株のみへの投資が効率が良いのは確かだと思いますが、僕はそこまでのリターンを狙っていません。そこまでのリスクを取りたくない、と言った方が適切ですね。

この全米株式に投資する人の中には自分で債券クラスのインデックスファンドと組み合わせてリスクを下げる方もいると思いますが、僕にはそんなめんどくさいことは向いていません。

なので、僕は今後も楽天・バンガード・ファンド(全米株式)に投資することはないと思います。今後基準価額がどんどん上がってウハウハしている人がたくさん出てきても、投資しないと思います。

楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)

我が家が主力ファンドにしているのはバランスファンドです。バランスファンドを除くと先進国株式に偏重しています。バランスファンドにはたっぷり投資しているので結果として新興国株式にもそれなりに投資しています。それに新興国株式だけのファンドに投資したいとは全く思わないので(これは好き嫌いの問題)僕はこの楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)に投資することは100%ないです。

インデックス投資という壮大な実験

我が家の場合、10年にも及ぶ長い時間と総額数千万円という途方もない金額を投じて、インデックス投資が生み出すリターンがどれほどのものになるかを体験しようとしています。体験が目的ではなくて、老後資金のための資産形成が目的なんですが、結果が約束されていないので壮大な実験と言ってもいいと思います。(実験が成功しますように。)

この壮大な実験には条件が2つあります。当然のことですが、重要です。

  • 投資できる期間、少なくとも資金を投入できる期間が限られています。その期間を過ぎると取り崩しながらの運用になります。
  • 投資できる資金の総額に上限があります。

この条件はどちらも、いずれは働かなく(働けなく)なることで収入がなくなることに起因します。よって、投資対象と投資金額は良く考えるべきです。その観点でも、現状の楽天・バンガード・ファンドシリーズには食指が動きませんでした。

WealthNaviに惹かれたのとは対照的

インデックスファンドの超ローコスト化が潮流になっているにも関わらず、1%もの手数料がかかるWealthNaviに惹かれたのとは(試してみたいと思い実際に始めたのとは)対照的です。僕の印象では、投信ブロガーの方の反応はWealthNaviと楽天・バンガード・ファンドシリーズとでは正反対ではないにしてもそれに近いものがあると思いました。

WealthNaviの手数料は高額です。でもこれまでにない新しい投資対象で試してみたいと思わせる魅力を感じたのです。これも参加している壮大な実験の1つです。

セゾンVGBFは大丈夫か

適正な競争が低コスト化、サービス品質の向上につながることは間違いありません。競争のない世界ではそういう努力をする必要がありませんからね。楽天・バンガード・ファンドシリーズも、最近のインデックスファンドの超ローコスト化の流れがなかったら誕生していなかったかも知れません。

気になるのがセゾンVGBFの今後です。登場時(10年以上前)にはローコストだった信託報酬も、現在ではとても高く感じられる水準になってしまいました。(年0.68%±0.03%)

一般人はコストだけで投資信託を選択していないはずですが、セゾンVGBFが現在の信託報酬の水準のままで競争できるのかと思うと不安になります。セゾン投信の中野社長は「セゾン号」という言い方をしますが、賛同して投資する人の数が減ると(=総資産額が減少を始めると)セゾン号は苦しくなります。何かを潮目にして一般人の行動も超ローコストファンドを求め、セゾンVGBFを敬遠するように変わるかも知れません。

中野社長は2010年1月のインタビュー記事でこう言っています。赤字にしたのは僕です。

ひとりひとりの気持ちを本気で受け止めていますので、50年、100年運用していくためには、コスト競争はしていられません。正直、今のセゾン投信のコストは 安いとは思っていません。
今は、少し投資家の方に我慢していただいているところはありますが、
セゾン投信がさらに成長していけば、コストを下げることを含め、どんどん還元していきたいと思っています。
そして、20年、30年後には、どの証券会社も真似できないような投資信託に成長していると思います。

引用:特集!セゾン投信にインタビュー取材 ~低コスト競争について~

これはいいでしょう。でも次は強烈です。

はっきり申し上げて今のセゾン投信にはこれら大手の出すインデックスファンドのコストレベルを実現することは到底出来ません
もしその競争に追随しようとするなら、誠実なる運用も健全なる経営も損なうことになるからです。

何より長期投資家の皆さまにしっかりと果実をお渡しするためには、この2つを堅持することが絶対条件であり、ゆえに大手の低コスト競争に当社は一切与するつもりはありません

これはセゾン投信 NEWS LETTER 2015年11月号に寄せられたメッセージです。2017年2月にeMAXIS Slimシリーズが登場する1年以上前です。

ということでセゾンVGBFは大丈夫じゃないですね。すでにコスト競争に参加しないと決めていたので、楽天・バンガード・ファンドシリーズはセゾンVGBFに影響を与えません。セゾンVGBFに投資している人には与えるかも知れません。(僕には与えました。)

競争原理がもたらす効果に期待

僕は楽天・バンガード・ファンドシリーズが(他にも追加される見込みですが)他社に与える影響に期待しています。よりローコスト化が進み、コストで差別化できなくなればサービスの質を改善するなどできることはたくさんあります。

幸い日本人は預貯金の比率が異様に高いので「投資信託系金融商品」はまだ十分に成長が見込めます。投資信託を扱っている「売り手」の方にとっては厳しい時代かと思いますが、頑張って欲しいものです。頑張っているところには投資させて頂きます。

コスト競争は続いています

この記事を書いてストックしている最中にも信託報酬のローコスト化が進みました。

銘柄 信託報酬(税込み)
EXE-iつみたて先進国株式 年0.1155%
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 年0.11826%

EXE-iつみたて先進国株式は新登場、eMAXIS Slim先進国株式インデックスは0.20412%からの低減です。こんなに安くして大丈夫なのかと心配になりますが、市場の拡大、預貯金から投資信託へのシフトを目指していることは確かでしょうね。(積み立てNISAが後押ししていることは間違いないと思います。)

 

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