個人事業主が節税してインデックス投資

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LLP 日記

我が家のLLPの事業内容についてお話します

投稿日:2018年1月31日 更新日:

我が家のLLPが運営している事業は「ソフトウエアの受託開発」です。おそらく、個人事業主(フリーランス)でソフトウエア開発をされている人の多くは客先に通っていると思いますが、我が家は自宅(=事務所)で仕事をしています。たまに出張もしますが、基本、通勤時間はゼロです。

時間の使い方が自由なのは大きなメリットですが、デメリットもそれなりにあります。

請負と派遣

個人事業主がソフトウエア開発を事業にしている場合、多くは次のどちらかだと思います。

  • 1つまたは複数のソフトウエア開発会社または開発案件を紹介する業者から仕事を受注する。
  • 自分または自分が所属する組織が直接顧客から仕事を受注する。

後者ができる人は圧倒的に少ないはずです。前者の場合、少なく見ても半分、多分8割は派遣だと思います。派遣とは客先に常駐して時間単価で働くことを言います。時給+残業代ですね。発注側は派遣の「働いた時間」に対して対価を支払います。一方、請負は仕事(案件)単位でいくらという契約を行い、契約時に決めた納品物(通常は完成品)をおさめる義務が生じます。発注側は納品物に対して対価を支払います。働いた時間ではありません。

我が家は現在、懇意にしてもらっているソフトウエア開発会社から案件を受注しています。全て請負です。LLPとして受注し、僕と妻で分担しています。

派遣と請負にはそれぞれメリット・デメリットがあります。それでも僕は請負がいいです。

請負のキモは見積もり

請負の場合、仕様を満たした納品物を納期を守って納品できさえすれば、働き方は完全に自由です。たとえば開発に100時間かかる見積もりをして受注した案件を、サクサクっと50時間で完成させて後は遊ぶなり別の案件に取り組むなり好きにできます。請負とはそういうものです。

請負で重要なのが見積もりの精度です。

  • 実際にかかる工数を低く見積もってしまうと、失注(受注を逃すこと)する可能性は減りますが、受注後苦労することになります。
  • 実際にかかる工数を高く見積もってしまうと、失注しなかったとしても発注側に「この人高いな」という印象を持たれてしまい、次から案件を持ってきてくれなくなる恐れがあります。

発注側がリーゾナブルだと思える、かつ、安すぎず高すぎない頃合いの見積もりをするのは至難の技です。開発内容が明確で経験が豊富な分野の案件だとそこそこ上手にできますが、未経験の分野だったり不確実な開発要素が多い場合は本当に難しいです。

また、こちらがリーゾナブルだと思う見積もりであっても、発注側は異なる判断をする可能性が常にあります。信頼関係が築けていない状態だとその見積もりの考え方の違いの差が埋まらず、リピート受注が難しくなっても不思議ではないです。

働き方は自由ですが

案件によって難易度に差があります。易しい場合はゆったりした気持ちで取り組めます。難しい場合はそれなりにプレッシャーを感じます。請けた以上は納期と品質を守らないといけないし、できれば想定している時間(工数)内で完成させたいものです。

精度の高い見積もりをするのは本当に難しいことなので、結果的に案件によって割安なのと割高なのが出てきます。僕からみて割安な場合は見積もった工数の70~80%ぐらいで完成できていると思います。割高な場合は120%を超えることもあります。ここ1年は平均すると80~90%ぐらいではないでしょうか。(あくまで感覚的なものですが。)

受注後の働き方は自由で、頑張って早く完成できれば余った時間を別のことに使えます。ですが、仕事を甘く見て、あるいは慣れによるおごりから品質をおろそかにすると信頼を失うことになりかねません。この点だけには常に自分に言い聞かせています。

お客様に満足してもらえれば次の案件も受注できる可能性が高まります。満足してもらえなければ案件の相談すら来なくなるでしょう。

請負のデメリット

案件と案件の間が空くことがある、暇になる、その間売上がなくなる、これが最大のデメリットです。派遣の場合もプロジェクトとプロジェクトの間が空くことは普通にあるので請負だけの問題とは言えないですけどね。

でも一般的に派遣は3ヶ月単位ぐらいで契約するので、一度契約すれば3ヶ月は仕事がなくなることはない、とも言えます。請負の場合は案件単位の契約なので、1つの案件が終わりかけると次の案件はいつもらえるかと不安になることもあります。最近はそれを心配してもしょうがないと達観しつつあり、おおらかな気持ちで案件を待てるようになってきたような気がしています。(でも案件は絶え間なく受注したいのが本音です。)

お金の話

ここから泥臭い話になります。個人事業主のソフトウエア開発者の年収相場についてこういう記事があります。

ソフトウェア開発業界におけるエンジニア1人に対する予算は、だいたい1人月65万という単価が一般的です。65万×12ヶ月=780万、これがフリーランスエンジニアの年収相場です。

引用:SE HACK

これはいい線いってると思います。僕の人月単価はこれに近いです。が、平均で80~90%ぐらいの時間で完成させられていると、人月単価はドンと上がります。でも前述の通りそれは全く問題になりません。人月単価が65万円として1人月の見積もりだと65万円ですね。その案件を頑張って(あるいは慣れているなどの理由で上手にサクサクっと)0.8人月の時間で仕上げたなら、人月単価は81万円にもなりますが、発注側は時間(工数)ではなくて納品物(成果物)に対価を支払うのでこれでいいのです。それに「見積もりは1人月でしたが、慣れているので0.8人月で仕上げて後は遊んでいました」とは絶対に言いません。

この話を聞いて詐欺だとかインチキだとか思う人がいるかも知れません。ではこれはどうでしょう。派遣の場合は働いた時間で対価が支払われます。成果ではありませんから、時間ばかりかかって成果が上がらなくても対価を支払わねばなりません。請負の場合は効率が良ければ開発者は得をし、悪ければ損しますが、どちらの場合も発注側が支払う金額は同じです。そして大事なことがもう1つあります。発注側は金額、納期、品質などを総合的に評価して次も同じところに頼むかよそを当たるかを決めます。(僕は会社員時代に発注側をしていた時期があります。)請負だって大変なことはあるのです。

案件の量には限りがあるので、次から次へと受注できるわけではありません。例えば200時間の案件を160時間で終わらせたので、終わったタイミングで次の案件下さいと言っても出てくる保証はありません。ですので時間の使い方も考えないと暇を持て余すことになります。

我が家のLLPの売上は受注が好調でも1,000万円にまだ(まだ)余裕があります。実際には案件さえ十分にあれば売上1,000万円は軽く超えられます。1,100万円も狙えると思います。でも売上1,000万円を超えるのは本当に忙しい時(受注が重なるのが続いた年)でいいです。僕は現在の受注状況で満足です。(ただし、受注にムラがあって1年の間で忙しい時と暇になる時があるのはできれば避けたいと思っています。安定して同じペースで受注するのが難しいのは分かりますが、暇になるのはすごく困ります。)

我が家が2017年にこなした案件数は

大小様々ですが20件を超えていました。過去に受注した案件にちょっとした機能を追加するなど1週間以内で終わるものが多かったですね。総じて良い年でした。たくさん発注してくれたソフトウェア開発会社、その先のお客様には本当に感謝しています。2018年もよろしくお願いします。

自己評価では、納期を守れなかったことは一度もなく、納品後に問題が発覚したことも一度もなく(テストをきちんとしているおかげ)、おおむねリーゾナブルと思ってもらえる見積もり内容で、今後につながる結果を残せたと思っています。2018年もおごり高ぶることなく謙虚な姿勢で案件に取り組みます。

 

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