iFree 8資産バランスのリバランスボーナスを検証しました:とても厳しい結果でした

「リバランスボーナス」という何とも言えない心地よい響きの用語に魅せられた僕は次の記事でeMAXIS バランス(8資産均等型)のリバランスボーナスを検証しました。

数週間前に「リバランスボーナス」という表現を目にしました。それは個人事業主でボーナスなんてもらえない身分の僕の琴線に触れる言葉でした。そして...

この時に作ったプログラムをほぼそのまま利用して、同じ8資産均等型で後発のインデックスファンドであるiFree 8資産バランスのリバランスボーナスを検証してみました。

結果は芳しくありませんでした。検証方法はeMAXIS バランス(8資産均等型)と同じだし、設定日から約1年3ヶ月の期間での分析なので対象期間が短すぎるということはないと思うのですが、期待した結果ではありませんでした。

また、上記記事を読まれていない方は先に一読されることをおすすめします。

なお、そもそもeMAXIS バランス(8資産均等型)のリバランスボーナスの検証から間違っている可能性もあります。お気付きの点がありましたらご指摘頂ければ幸いです。

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解析するのは日次の基準価額データ

iFree 8資産バランスとその各資産の日次の基準価額のデータをモーニングスターからダウンロードして解析しました。データは2016年9月8日から2017年12月30日までです。iFree 8資産バランスもその各資産の単独のインデックスファンドも同じ設定日だったのですね。

  • 「バラ」、「バラ買い」は各資産をバラバラに買った場合のことを指します。
  • 「iFree8」「バランス」はiFree 8資産バランスを指します。
  • iFree 8資産バランスと各資産を均等にバラ買いした場合の比較をしています。
  • グラフはクリックすると拡大します。

基準価額の騰落率

2016年9月8日からの各資産とiFree8の基準価額の騰落率の変化です。資産クラスによって動きがバラバラです。黒い線がiFree8で(当然ですが)平均的な動きになっています。

リターンの差

バラ買い、iFree8実績共に2016年9月8日に購入したままホールドした結果です。途中でバラ買いの方が大きなリターンを得るようになります。オレンジの線はその差の率です。最大で1.5ポイントほどバラ買いの方がリターンが多くなることが分かります。

iFree8はリバランスにより8資産が均等に維持されますが、バラ買いのままホールドするとだんだん8資産の比率が崩れてきます。それによりリスクも増えるわけですが、リターンだけを見れば8資産均等型はバラ買いに劣ることがあるというのがポイントです。これはeMAXIS8と変わりません。

ところが・・・

リバランスボーナス

右肩上がりの線はリターンです。青い線がリバランスボーナスの実績、オレンジ色の線がリバランスボーナスの理論値です。理論値はeMAXIS8のそれと似ていますが、実績はマイナスのままです。運用開始後しばらく乱れていて、2016年6月頃から安定しますが、-0.4%ぐらいです。つまり、設定来の1年3ヶ月程度の期間ではリバランスボーナスは逆ザヤだったことになります。

リバランスボーナスの理論値は、開始日に12.5%ずつ購入した8資産を毎日追加コストなしでリバランスし続けた(つまり損失の発生しない理想的なリバランスを毎日実施した)場合に得られる「ボーナス」ですから、もしそれに近い運用ができれば実績はそれに近くなると思います。それから遠い結果だと言うことは、何らかの理由でリバランスがうまくできていないということでしょうか。

あるいは、2016年6月頃から安定してマイナスを維持しているのは、リバランスはしているもののそれにかかる費用の作用で、リバランスボーナス効果を消し去ってマイナスになっているのでしょうか。

次はiFree8がお手本にしたに違いないeMAXIS8のリバランスボーナスのグラフです。

全く違います。

開始日を遅らせても傾向は同じ

たわら先進国株式は設定日から数日後のデータを使わないと適切に評価できませんでした。iFree8にも同様の事情があるかと思い解析開始日を数日、数週間と遅らせてみましたが傾向は同じでした。次は2016年10月3日スタートです。(設定日から3週間ほど後です。)

設定日から十分日数が経過してから解析してもやはりリバランスボーナスはプラスになりません。この分だとあと1年待っても変わらない気がしますね。

リスク

赤い線がiFree8の実績リスク、黒い線がバラ買いのリスクです。このグラフはコメントしにくいです。eMAXIS8の分析結果を踏まえるとあまりリバランスしてないのでは?と思えてしまいます。

結論:iFree 8資産バランスには厳しい結果となりました

最初にお断りしておきますが、これは素人の判断です。投資に関わる行動は自己責任でお願いします。

間違った結論を提示すると読者の方の投資行動を歪めてしまう恐れがありますので慎重になりますが、eMAXIS バランス(8資産均等型)と同じ方法で分析した結果から判断すると、iFree 8資産バランスはリバランスボーナスを獲得できていません。理想的なリバランスができればプラスのボーナスがもらえるはずで、それは理論値からも分かります。

乱れていた期間は除外するとしてもその後安定してマイナスを維持しているにはそれなりの理由があると思います。

是非大和投資信託の関係者の方の見解を聞きたいです。間違いがありましたら直ちに修正致します。

iFree 8資産バランスはコストが高めです

信託報酬率は税込み0.248%ですが、隠れコストが高いためトータルコストは税込み0.440%です。僕が大好きなeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のトータルコストは推定税込み0.3047%ですので大きく見劣りします。eMAXIS バランス(8資産均等型)のリバランスボーナス検証結果から、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)も同等のものが期待できることを考えると、僕はこう判断します。

  • これから8資産均等型に投資するならiFree 8資産バランスよりもeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)にすべきです。
  • すでにiFree 8資産バランスに投資しているなら追加投資はやめてホールドするか、含み益が少ないなら他の商品に乗り換えることも検討してはどうでしょうか。

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コメント

  1. こんにちは。
    素朴な疑問なのですが、iFreeの検証期間とeMAXISの検証期間を同じに揃えないと、バラ買いのタイミングが異なるため両者を比較検討できないように思うのですが、いかがでしょうか。

    • 河童 より:

      アウターガイ様
      コメントありがとうございます。
      eMAXISバランス8資産を引き合いに出したのは、iFree8資産のリバランスボーナスの実績が期待と大きく違っていたからです。指摘したかったのは、eMAXISバランス8資産はリバランスボーナスの理論値に近い実績だったのに、iFree8資産はそうではなかったということです。
      また、iFree8資産はeMAXISバランス8資産のような実績日数がないので、同じだけ時間が経過すれば・・・という気もしましたが、ここまでの推移では難しいかなという印象です。

  2. 河童さま、コメントありがとうございます。eMAXISを引き合いに出した意図は承知しました。
    私自身がリバランスボーナスの算出方法を理解しておらず、手許でもグラフを再現できていないため、変なことを言っているかもしれませんが、2016年9月8日を起点とした場合のeMAXISのリバランスボーナスが上掲の「eMAXIS8のリバランスボーナスのグラフ」と整合しているか否かが気になった次第です。
    あと、リバランスボーナスと直接の関係はありませんが、eMAXISとiFreeでは新興国株式のベンチマークが異なっています(eMAXISはMSCIエマージング・マーケット・インデックス、iFreeはFTSE RAFIエマージング・インデックス)ので、念のためお知らせいたします。

    • 河童 より:

      アウターガイ様
      コメントありがとうございます。
      eMAXIS8バランスのリバランスボーナスの検証には、eMAXISの個別資産のインデックスファンドの実績を使っています。
      iFree8資産のリバランスボーナスの検証には、iFree8資産の個別資産のインデックスファンドの実績を使っています。
      そのため、eMAXIS8バランスとiFree8資産のリバランスボーナスを比較するのであれば、理論上得られるリバランスボーナスと実績をそのバランスファンド内で見て、その様子(理論値に近い実績があるかどうか)を比較するべきだと思います。
      その場合、日付(時間軸)は関係ないです。設定日からどれだけ経ったら安定したか、という話はありますが、eMAXIS8バランスとiFree8資産の同じ日付の比較をする意味はないです。(それは意図していません。)