毎営業日積み立ての効果を検証しました(後編):それなりの差があります

これは次の記事の続きです。

次のレポートをご覧になった方も多いと思います。 このレポートでは「リターンは毎日も毎月も差がない」と結論付けています。そして計...

後編ではポピュラーなインデックスファンドの実績データを使って、毎月積み立てと毎営業日積み立てのどちらが有利なのか検証します。なおシミュレーション方法については前編をご覧下さい。

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共通事項

  • シミュレーションの終了日はみな2018年2月28日です。
  • 5年以上の運用実績があるインデックスファンドを選び、開始日は2013年3月1日としました。
  • また古くから運用していることに敬意を表して設定日の次の月初営業日からのものもあります。
  • 青のラインがプラス側にある場合、毎月積み立てが有利です。

eMAXIS 先進国株式インデックス

MSCIコクサイをベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。毎月積み立てが有利です。

eMAXIS 先進国株式インデックス

設定日の翌月からです。毎月積み立てが有利です。

設定日の翌月から

eMAXIS TOPIXインデックス

東証株価指数(TOPIX)をベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。毎月積み立てが有利です。

eMAXIS TOPIXインデックス

設定日の翌月からです。過去のある期間を除けば毎月積み立てが有利です。

設定日の翌月から

eMAXIS 日経225インデックス

日経平均株価(日経225)をベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。毎月積み立てが有利です。

eMAXIS 日経225インデックス

設定日の翌月からです。過去のある期間を除けば毎月積み立てが有利です。

設定日の翌月から

eMAXIS 新興国株式インデックス

MSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。過去のある期間を除けば毎月積み立てが有利です。

eMAXIS 新興国株式インデックス

設定日の翌月からです。毎月積み立てが有利と言っていいでしょう。

設定日の翌月から

eMAXIS 先進国債券インデックス

シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。毎月積み立てが有利です。

eMAXIS 先進国債券インデックス

設定日の翌月からです。過去のある期間を除けば毎月積み立てが有利です。

設定日の翌月から

eMAXIS 新興国債券インデックス

JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイドをベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。毎月積み立てが有利でしたが近年はどちらとも言えないです。

eMAXIS 新興国債券インデックス

設定日の翌月からです。過去のある期間を除けば毎月積み立てが有利です。

設定日の翌月から

eMAXIS バランス(8資産均等型)

8資産均等型バランスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。毎月積み立てが有利です。

eMAXIS バランス(8資産均等型)

設定日の翌月からです。過去のある期間を除けば毎月積み立てが有利です。

設定日の翌月から

SMT J-REITインデックス・オープン

東証REIT指数をベンチマークとするインデックスファンドを代表してもらいました。

過去5年間です。当初は毎月積み立てが有利でしたが、その後逆転します。後半は毎営業日積み立てが有利です。

SMT J-REITインデックス・オープン

SMT J-REITインデックス・オープンはリーマンショックの前から運用されています。設定日の翌月からだと様相が一変します。

設定日の翌月から

毎営業日積み立ての方が圧倒的に有利です。基準価額の変化を見ましょう。クリックして拡大版を眺めて下さい。

基準価額の変化

やはり右肩上がりなら毎月積み立て、下降局面、停滞期は毎営業日積み立てが有利だと言えます。

セゾンVGBF

過去5年間です。毎月積み立てが有利です。

セゾンVGBF

セゾンVGBFはリーマンショックの前から運用されています。設定日の翌月からだと様相が一変します。

設定日の翌月から

リーマンショックの下降局面では毎営業日積み立ての方が有利であることが分かります。

結論:それなりの差があります

毎月積み立てと毎営業日積み立てではそれなりの差があります。信託報酬の0.1%の違いを大きいと思う人には十分大きな差です。そして基準価額がおおむね右肩上がりで増えている時は毎月積み立てが有利です。逆に下降局面、停滞期は毎営業日積み立てが有利です。

ネットで調べると「どちらでも大差はないが、毎営業日積み立ての方がわずかながら良い」という理解をしている人は少なくないと思われますが、これは間違っています。何も考えずに毎営業日積み立てを選択した場合、損する可能性が高いです。

僕は現在は毎月積み立てを選んでおいて、リーマンショックのような景気後退時で基準価額が上がらない期間は毎営業日積み立てに切り替えるのが良いと思います。

またSMT J-REITインデックス・オープンは5年前からでも毎営業日積み立ての方が有利でした。これについては別記事で詳しく調べようと思います。

調べました。

次の記事でSMT J-REITインデックス・オープンは過去5年間で見ても毎営業日積み立ての方が毎月積み立てよりも有利という結果でした。 ...

楽天証券も毎営業日積み立てに対応して欲しいぞ

こう思ったのは初めてです。僕はインデックス投資は楽天証券でしか行っていないので(昔SBI証券も使っていましたが楽天証券に移管してしまいました)、残念ながら(特定口座では)毎営業日積み立てができません。

僕はSBI証券でeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を2017年10月から積み立てていましたが、しばらく前に楽天証券への移管を申...

今はいいのですが、景気後退時には毎営業日積み立てが有利だと分かったので、是非楽天証券にも対応して欲しいです。(つみたてNISAでは毎日積み立てができますので、その気になればすぐ対応可能でしょう。)

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コメント

  1. isono より:

    期待リターンがプラスのものに投資する以上、長期的には、毎月積立のタイミングを月初とするのであれば毎月積立の方が有利となり、毎月積立のタイミングを月末とするのであれば毎営業日積立の方が有利となるのは当然な気がするのですが。。。
    毎月積立のタイミングは月の真ん中とする前提で比較しないと、毎月積立と毎営業日積立の優劣ではなく、投資タイミングの先後による影響(早く投資した方が有利)に左右される結果となるように思います。

    • 河童 より:

      コメントありがとうございます。
      前後編の記事で、基準価額が右肩上がりなら毎月積み立てが有利で、右肩下がりまたは停滞期なら毎営業日積み立てが有利であることを示しました。
      毎月積み立てのタイミングを月の真ん中とするのは僕の比較の意図と違います。それだとどうしても最初の半月分の扱いが不公平になるからです。

      • 河童 より:

        isono様
        プログラムを変更して毎月積み立てを毎月末で実施した場合と比較しようと思います。評価額を比較するタイミングも月末なので、毎月積み立ては確実に不利になります。それでも5年間で比較するなら、結論は変わらない気がしています。
        来週のどこかで記事にするつもりでいます。