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インデックス投資

毎営業日積み立ての効果を検証しました(完結編)

投稿日:2018年3月18日 更新日:

毎営業日積み立てよりも毎月積み立ての方が有利な場合が多いことを書きました。

この記事にコメントを頂きました。

期待リターンがプラスのものに投資する以上、長期的には、毎月積立のタイミングを月初とするのであれば毎月積立の方が有利となり、毎月積立のタイミングを月末とするのであれば毎営業日積立の方が有利となるのは当然な気がするのですが。。。
毎月積立のタイミングは月の真ん中とする前提で比較しないと、毎月積立と毎営業日積立の優劣ではなく、投資タイミングの先後による影響(早く投資した方が有利)に左右される結果となるように思います。

このコメントを読んで最初に考えたのは、フェアな比較をするなら毎月積み立ては月初とすべきというものでした。でも、月初ではなくて月の真ん中とすべきという主張に興味を持ち、ならいっそのこと月末として比較しようと考えました。そしてその時は、毎月積み立てを月末にしても5年も続ければ毎月積み立てが有利であるという結論は変わらないだろうと思いました。

僕は間違っていました。

毎月積み立てを月末にしてみた

シミュレーション用プログラムを変更して、毎月積み立てを月初から月末に変更するのは結構めんどくさかったです。シミュレーションの条件はこうです。変わったのは毎月積み立ての「積み立て日」だけです。

  • 毎営業日に1,000円を積み立て。
  • 月末営業日にその月の営業日日数×1,000円を積み立て。
  • 2013年3月1日から2018年2月28日の5年間でリターンの差を比較。
  • リターンの差は月末営業日に算出。

結果は僕の期待を裏切るものでした。毎月末積み立てはものすごく不利です。

毎月末積み立て vs 毎営業日積み立て

eMAXIS 先進国株式インデックスの実績データを使ったシミュレーションです。毎月末積み立ての完敗です。

eMAXIS 先進国株式インデックスの実績データを使ったシミュレーション

他のインデックスファンドの実績データも試しましたがほぼ毎営業日積み立てに勝てません。

どうしてそうなるのか?僕の考えた理由はこうです。

  • どのタイミングで見ても、毎営業日積み立ては毎月末積み立てよりも1ヶ月早く投資を開始しています。
  • リターンの差は毎月末に計算していますが、毎月末積み立てで月末に投資した分は一切利を生みません。このハンディは大きいです。
  • そのため、投資期間が5年と長くなったとしても、毎月生じている積み立て方法の違いから来る「不利な点」はなくなりません。

毎月真ん中積み立て vs 毎営業日積み立て

では気を取り直して次の条件でシミュレーションします。(プログラムの変更は同じようにめんどくさかったですが、答えを知りたい気持ちがモチベーションとなりました。)

  • 毎営業日に1,000円を積み立て。
  • 毎月の営業日の真ん中の日にその月の営業日日数×1,000円を積み立て。
  • 2013年3月1日から2018年2月28日の5年間でリターンの差を比較。
  • リターンの差は月末営業日に算出。

変わったのは毎月積み立ての「積み立て日」だけです。

以下、後編と同じ順番でサンプルのインデックスファンドが登場します。

eMAXIS 先進国株式インデックス

最初は毎営業日積み立てが有利ですが、途中から毎月積み立てが有利になります。青いラインが上昇を続けてプラス圏内に入った後はプラスを維持できています。

eMAXIS 先進国株式インデックス

eMAXIS TOPIXインデックス

最初は毎営業日積み立てが有利ですが、途中から毎月積み立てが有利になります。青いラインが上昇を続けてプラス圏内に入った後はプラスを維持できています。

eMAXIS TOPIXインデックス

eMAXIS 日経225インデックス

最初は毎営業日積み立てが有利ですが、途中から毎月積み立てが有利になります。青いラインが上昇を続けてプラス圏内に入った後はプラスを維持できています。

eMAXIS 日経225インデックス

eMAXIS 新興国株式インデックス

傾向はこれまでのサンプルと同じですが、一度プラス圏内に入った後でマイナス側に出ています。でもその後再度プラス圏内で推移します。

eMAXIS 新興国株式インデックス

eMAXIS 先進国債券インデックス

傾向はこれまでのサンプルと同じですが、リターンの差は小さいです。この傾向は毎月初積み立てでも見られました。(同じ基準価額の実績データを使っているので当然なんですが。)

eMAXIS 先進国債券インデックス

eMAXIS 新興国債券インデックス

eMAXIS 先進国債券インデックスと同じですね。

eMAXIS 新興国債券インデックス

eMAXIS バランス(8資産均等型)

傾向はこれまでのサンプルと同じです。一度プラス圏内に入った後でほぼ0になり、その後再度プラス圏内で推移します。

eMAXIS バランス(8資産均等型)

SMT J-REITインデックス・オープン

かろうじて後半はわずかに毎月積み立てが有利です。

SMT J-REITインデックス・オープン

国内REITの様子が他の資産クラスと違うことは次の記事で検証しています。

セゾンVGBF

最初は毎営業日積み立てが有利ですが、途中から毎月積み立てが有利になります。青いラインが上昇を続けてプラス圏内に入った後はプラスを維持できています。

セゾンVGBF

考察

毎月初積み立て vs 毎営業日積み立ての比較はフェアではないという趣旨の指摘をもらい、毎月真ん中積み立て vs 毎営業日積み立ての比較をしました。その場合、どうしても半月先に投資を開始している毎営業日積み立てが最初有利ですが、その後毎月真ん中積み立てが挽回します。挽回できる理由と、毎月初積み立てが有利だった理由は同じです。基準価額が右肩上がりで推移するなら、1ヶ月分の資金を先に投資した方がリターンが向上します。

結論:これまでと変わりません

毎月末積み立て vs 毎営業日積み立ての比較は毎月末積み立てが非常に不利なので評価しません。

前編、後編、補習編では毎月初積み立てだったのを、今回毎月真ん中積み立てに変えてシミュレーションしました。得られた結論はこれまでと変わりません。以下は補習編からの抜粋です。

基準価額の未来は予見できませんが、現在の景気動向は分かります。総じて右肩上がりの成長が期待できるなら毎月積み立てが有利です。景気後退時は逆に毎営業日積み立てが有利です。

  • 右肩上がりの成長が期待できるなら毎月積み立てが有利。
  • 現在景気後退時で下降局面または停滞期なら毎営業日積み立てが有利。
  • 細かいことを言えば購入するインデックスファンドの基準価額の動きで選択するのが良い。

以下は後編からの抜粋です。

毎月積み立てと毎営業日積み立てではそれなりの差があります。信託報酬の0.1%の違いを大きいと思う人には十分大きな差です。そして基準価額がおおむね右肩上がりで増えている時は毎月積み立てが有利です。逆に下降局面、停滞期は毎営業日積み立てが有利です。

ネットで調べると「どちらでも大差はないが、毎営業日積み立ての方がわずかながら良い」という理解をしている人は少なくないと思われますが、これは間違っています。何も考えずに毎営業日積み立てを選択した場合、損する可能性が高いです。

僕は現在は毎月積み立てを選んでおいて、リーマンショックのような景気後退時で基準価額が上がらない期間は毎営業日積み立てに切り替えるのが良いと思います。

毎月積み立ての積み立てタイミングが月初か月の真ん中かというのは比較対象の毎営業日積み立てがあってのことなので気にする必要はありません。が、投資できる資金が手元にあるなら早く投資する方が良いのも事実です。

 

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