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楽天全世界株式のトータルコストを推測しました(1):謎があります【訂正あり】

投稿日:2018年4月12日 更新日:

興味があるのでネタにすることが多くなった楽天全世界株式ですが、本家VTと比較してどうなのか気になって熟睡できなくなってしまいました。それはウソですが自分なりに調べてみました。分かったこともありますが、謎として残ったこともあります。心配なこともあります。

なお、この記事は楽天全世界株式と本家VTのどちらが良いかをテーマにしたものではありません。

おことわり

この記事にある比較は肝心なところが間違っている可能性があります。それらしい結果が得られているとは思うものの、謎がある上期待を大きく超えるコストであるように見えるなど心配なことがあります。ここに書いてあることは一切保証できません。そのため実際の投資行動に影響を与える判断は自己責任でお願いします。

本家VTのリターン実績

普段インデックスファンドの比較に使っているのは基準価額の日次データです。楽天全世界株式は本家VTを買うだけのインデックスファンドですが、もちろん基準価額の日次データが存在します。一方本家VTは米国ETFで、基準価額はあるにはありますがそのデータをダウンロードできそうにない(方法が分かりませんでした)こと、実際にはETF(株式)の取引価格でリターンが決まることから、次の方法で比較用の日次データを生成しました。

  • 米国Yahoo FinanceからVTの取引価格の日次データをダウンロードします。
  • 円ドル換算のTTMと呼ばれているデータを三菱東京UFJ銀行のホームページからダウンロードします。
  • 日本の営業日の前日(なければさかのぼります)のVTの取引価格(close)を営業日のTTMで円換算した価格を求めます。(比較するインデックスファンドの基準価額に相当します。)
  • 作業量の関係で2010年1月5日から2018年3月30日で生成しています。

これでいつもモーニングスターからダウンロードしている基準価額の日次データと同じ形式のcsvが作成できました。

楽天全世界株式が本家VTを購入する実際の方法が分からないので、このデータとの絶対比較はできませんが、相対比較は可能だと思っています。

リターン比較

楽天全世界株式の設定日は2017年9月29日ですが、設定日直後は比較しない方が良いことが経験上分かっているので、10月10日を開始日としています。

楽天全世界株式と本家VTのリターン

赤のラインが楽天全世界株式、緑のラインがVTです。楽天全世界株式が当初ベンチマーク(指数)から下方乖離していたことは良く知られていますので、VTの取引価格より低かったとしても驚きません。(VTの取引価格はベンチマークとは一致しないと思われますし、ベンチマークのデータを持っていないのでここではベンチマークとの差については触れません。)

が、途中から逆転します。拡大版のグラフで見ると12月20日ぐらいだと分かります。米国の12月18日に配当金が出ているので、それを資産総額に組み入れたのではないかと想像されます。(だとすると期待通りでそれ自体は素晴らしいです。)

リターンの差

リターンの差を見るともっと良く分かります。

楽天全世界株式と本家VTのリターンの差

赤の矢印がある2ヶ所で楽天全世界株式のリターンが増えています。どちらも米国で配当金が出た2日後なので、配当金を取り込んだ結果と見て間違いないでしょう。ETFを買うことで得られる配当金の扱いとしては申し分ないと思います。これは多くの受益者の期待通りと言えるでしょう。

青の矢印がある3ヶ所のヒゲですが、VTの取引価格を円換算するのに使った為替レートと、楽天投信投資顧問が基準価額の算出に使った為替レートの差によるものではないでしょうか。無視していいと思います。

VTの配当金

2018年4月13日訂正:VTの配当金の扱いを間違えていることに気付きました。訂正後はそれらしい値になりました。

VTは年4回、3、6、9、12月に配当金を出すそうです。本家VT(ETF)を購入した人が受け取る配当金は日本で20.315%課税された後です。それに対して楽天全世界株式は配当金を資産総額に取り込んでいると思われますが、日本で課税されるのは売却して現金化した時のはずです。課税を先延ばしすることで資産を有利に活用できます。

では赤の矢印がある2ヶ所のリターンの増加率は、VTの配当金の率と比べて妥当でしょうか。これら2回の配当金の率とリターンの増加率はこうでした。

  • 12月の配当金は0.659%、リターンの増加率は0.612%。配当金の92.8%の増加。
  • 3月の配当金は0.355%、リターンの増加率は0.298%。配当金の83.9%の増加。

配当金から10%米国で課税された額がファンドに入ると思うのですが、為替があるのでぴったりにはならないのかも知れません。

コスト差

【お願い】ここに書いてあることをそのまま受け取って投資行動に反映しないで下さい。間違っていると大変なことになります。

リターンの差を示している青のラインは右肩下がりです。同じベンチマークを指数にしていてコストが異なるインデックスファンドを比較すると、リターンの差からコスト差を推測できます。

今回リターンを比較している相手は本家VTの取引価格なので、リターンの差の解釈には注意が必要です。でも、本家VTよりもコストが大きいことは確実です。

ちょっと強引ですが、2つの赤い矢印で挟まれた期間のリターンの減少率を1年に引き直すと何と0.68%にもなりました。割り引いて考えても0.6%にはなりそうです。でもそれってあり得ないほど大きな値です。その割合でリターンが減っているということは、楽天全世界株式のトータルコストは0.6%以上だということを意味します。

いくらなんでもそれはないでしょう。本当だとしたらガッカリです。

検証して頂ける方を募集します

次の2点が気がかりです。

  • 配当金を超えるリターンの増加が観察されるのはなぜか。→解決済み。
  • トータルコストが0.6%を超えそうなのは本当か。

配当金の扱いを訂正し、リターンの増加は納得できる値になりました。でもそれがグラフにある率で減っているということはトータルコストが相応に高いことを意味します。本当でしょうか。本当だとしたら楽天全世界株式が発表された時と同じ規模の衝撃だと思いませんか。

検証して頂ける方を募集します。コメント欄か「お問い合わせ」からお願いします。

この記事のその後

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