ローコスト新興国株式インデックスのリターンを比較しました:ニッセイ新興国株式は問題あります

MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしているローコスト新興国株式インデックスファンドのリターンを比較しました。リターンの差をグラフにプロットすることで見えてくるものがあります。

先進国株式同様、ニッセイは下方乖離を起こしています。受益者の皆さんが怒るべきレベルです。

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比較するローコスト新興国株式インデックスファンド

登場頂くのは次の4本です。

商品名 信託報酬(税込み) 設定日
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.2052% 2017/07/31
たわらノーロード新興国株式 0.3672% 2016/03/14
Smart-i 新興国株式インデックス 0.3672% 2017/08/29
ニッセイ新興国株式インデックス 0.36612% 2017/10/13

以下、分析に使った基準価額の日次データはYahooファイナンスから取得しました。

基準価額の変化

設定日が最も新しいのはニッセイ新興国株式の2017年10月13日です。設定日直後は比較に適さないことが分かっているので10月25日を比較開始日にしています。

基準価額の変化

最初は差がありませんでしたが途中からバラけています。ニッセイ新興国株式の離れ方が大きいようです。(PCで閲覧されている方はクリックして拡大版をご覧ください。)

この4本のインデックスファンドは同じ指数をベンチマークにしているので、リターンに大きな差が生まれる要因は次のどれかです。

  • トータルコスト差の蓄積が目に見える程になった。
  • いわゆる乖離(トラッキングエラー)を起こした。
  • 分配金を出した。

分配金は出ていないので、要因はトータルコスト差か乖離です。

ここからは1対1で比較します。

スリム新興国株式 vs たわら新興国株式

スリム新興国株式 vs たわら新興国株式 リターンの差

緑のラインがスリム新興国株式、赤のラインがたわら新興国株式、青のラインがリターンの差です。スリム新興国株式の方がリターンが優れているため青のラインは右肩下がりです。これはたわら新興国株式のトータルコストがスリム新興国株式より高いことを示しています。この様子だと十分大きな差がありそうです。

スリム新興国株式 vs Smart-i 新興国株式

スリム新興国株式 vs Smart-i 新興国株式 リターンの差

緑のラインがスリム新興国株式、赤のラインがSmart-i 新興国株式、青のラインがリターンの差です。スリム新興国株式の方がリターンが優れているため青のラインは右肩下がりです。これはSmart-i 新興国株式のトータルコストがスリム新興国株式より高いことを示しています。この様子だとたわら新興国株式同様十分大きな差がありそうです。

スリム新興国株式 vs ニッセイ新興国株式

スリム新興国株式 vs ニッセイ新興国株式 リターンの差

明らかに大きな段差が3ヶ所あります。これまでさんざん先進国株式インデックスファンドのリターンの差を見てきた経験から、これは下方乖離だと断言します。それを除けば青のラインの傾きは(他のものより変動が多目ですが)納得できます。

この下方乖離、大きいです。結果的にニッセイ新興国株式とスリム新興国株式ではわずか5ヶ月半で1.25%ポイントもの差がついています。

たわら新興国株式 vs Smart-i 新興国株式

たわら新興国株式 vs Smart-i 新興国株式 リターンの差

青のラインはほぼフラットです。たわら新興国株式とSmart-i 新興国株式のトータルコストの差はこの程度の期間ではリターンに反映されないほど小さいためだと思います。

結論:ニッセイ新興国株式への投資はやめましょう

わずか5ヶ月半の間に3回も、合計で0.8%はありそうな下方乖離を起こすようではもう不合格でしょう。それでも温かい目で見守るというのも自由ですが、きっと損しますよ。設定直後から投資している人は確実に損しています。今なら含み益も少ないでしょうから売却してスリム新興国株式に乗り換えてはどうですか。

また、今回比較した新興国株式インデックスファンドでトータルコスト(信託報酬+隠れコスト)が最安なのはスリム新興国株式のはずです。おそらくMSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしているものでは最安だと思います。

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