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新興国株式インデックスファンドには問題児がいました

投稿日:2018年4月26日 更新日:

次の記事でMSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしている新興国株式インデックスファンドのリターンを確認しました。(この記事を読まれていない方は先にご一読下さい。)

すると次の2本は問題児であることが分かりました。

  • 三井住友・DC新興国株式インデックス
  • iシェアーズ新興国株式インデックス

僕はつい最近まで新興国株式インデックスファンドに関心を持っていなかったので、これら2本が問題児であることをまったく知りませんでした。

おことわり

この記事のテーマはベンチマークからの乖離です。ところがベンチマークからの乖離(トラッキングエラー)を、ベンチマークそのものとの比較で見るのには課題があることが分かっています。

また、やたらと手間がかかります。そこで現実的な方法として、同じ指数をベンチマークにしているインデックスファンドの実績を比較することで、乖離の有無を推測しています。MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしている新興国株式インデックスファンドでは、スリム新興国株式との比較するのが良いと考えています。それではダメだよと思われる方はここから先は読まれないことをおすすめします。

スリム新興国株式 vs 三井住友・DC新興国株式インデックス

差が大きすぎて振り切れています。

スリム新興国株式 vs 三井住友・DC新興国株式インデックスのリターンの差

リターンの差のスケールを調整しました。

スリム新興国株式 vs 三井住友・DC新興国株式インデックスのリターンの差 スケール調整後

赤のラインが三井住友・DC新興国株式インデックスです。スリム新興国株式基準では上方にも下方にも大きく乖離しています。ニッセイ新興国株式のように下方乖離したまま元に戻らずではないのですが、ベンチマークからこんなに乖離してはいけないでしょう。

スリム新興国株式 vs iシェアーズ新興国株式インデックス

差が大きすぎて振り切れています。

スリム新興国株式 vs iシェアーズ新興国株式インデックス リターンの差

リターンの差のスケールを調整しました。

スリム新興国株式 vs iシェアーズ新興国株式インデックス リターンの差 スケール調整後

三井住友・DC新興国株式と同規模の乖離を起こしています。え、三井住友・DC新興国株式とiシェアーズ新興国株式が同じに見える?いえ、同じではありません。

三井住友・DC新興国株式インデックス vs iシェアーズ新興国株式インデックス

三井住友・DC新興国株式インデックス vs iシェアーズ新興国株式インデックス リターンの差

問題児同士で比べても大きな差があります。スケールを調整してこれです。

三井住友・DC新興国株式インデックスの乖離の原因

三井住友・DC新興国株式インデックスの運用報告書にはこうあります。

運用報告書の抜粋

引用:第7期運用報告書

三井住友・DC新興国株式は現物株ではなくて株価指数先物を買っているのが乖離の原因だとしています。よりローコストで現物株を買うインデックスファンドがいくつもあるので三井住友・DC新興国株式を選択するメリットはありません。

iシェアーズ新興国株式インデックスの乖離の原因

iシェアーズ新興国株式インデックスの運用報告書を見ても分かりませんでした。Google検索してもiシェアーズ新興国株式が乖離を起こしている話題は見つかりませんでした。

どうやらETFを買っているようですが、結果としてベンチマークから大きく乖離していることは確かですので、投資するなら頻繁に乖離を起こしていることに納得した上で投資すべきです。でも、よりローコストで現物株を買うインデックスファンドがいくつもあるので、iシェアーズ新興国株式を選択するメリットがあるとは思えません。

結論:問題児への投資は避けましょう

取り上げた2本は信託報酬が高めなので、これから新興国株式インデックスファンドを選択する際には除外すると思います。すでに投資している人はほったらかしにしないで状況を確認した方がいいでしょう。大切なお金を託す価値がない商品かも知れません。

iシェアーズ新興国株式についてGoogle検索していたら著名な投信ブロガーの方が「コストはまあまあであるものの、1年リターン・3年リターンで相対的に高評価」と書かれているのを見ました。それは何かの表にある、ある時の数値を切り取ったものを見て言われているのだと思いますが、そういう比較の仕方では分からないこともあるので注意が必要です。

 

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