eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と野村つみたて外国株投信はどちらもMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)をベンチマークにしています。次の記事で設定後1ヶ月経過したeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の人気を確認しました。
ではリターン実績は直接の競争相手と比べてどうだったでしょうか。
スリム全世界株式(除く日本) vs 野村つみたて外国株投信
スリム全世界株式(除く日本)は野村つみたて外国株投信に半年遅れて設定されました。
商品名 | 信託報酬(税込み) | 設定日 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.15336% | 2018/03/19 |
野村つみたて外国株投信 | 0.2052% | 2017/10/02 |
信託報酬は同率とかではなくて十分下げて来ました。が、スリム先進国株式とスリム新興国株式を自分で組み合わせた方が安価なことを批判されもしました。経営上の実力的にはもう少し下げられそうだということですね。これは競争相手次第でしょう。
比較方法
設定日直後は比較に適さないことが分かっているので、スリム全世界株式(除く日本)の設定日直後を避けて3月26日から4月27日としました。基準価額の日次データはYahooファイナンスから取得しました。
リターン比較
赤のラインがスリム全世界株式(除く日本)、緑のラインがつみたて外国株投信です。ほとんど差がありません。
リターンの差
青のラインがリターンの差です。本当に差がありません。どちらかの運営に問題があってベンチマークをうまくトレースできないとこうはなりません。どこかに大きなヒゲが出ます。
結論:どちらもベンチマークに忠実と思われます
運営に問題があってベンチマークからの乖離を起こしている場合、リターンの差に表れます。その場合、差が出ないグループと比較して差があるから(それを乖離と見なして)良くない、という多数決のような理屈を使いますが、今回の比較では差がないのでどちらも問題ないと言っていいでしょう。まぐれではこのように同じ結果にはなりませんからね。
トータルコストについては運用報告書が出るまで本当のことは分かりませんが、現状ではどちらを選んでおいても良い気がします。でも野村つみたて外国株投信は積み立てでしか購入できないので、それを不便に思うならスリム全世界株式(除く日本)がいいでしょう。
半年ぐらい待つと
おそらく半年ぐらい待てばこの2本のリターンの差からトータルコストの差が推測できると思います。差がなければラインはフラットですが、差があればどちらかに傾きます。その傾きからトータルコストの差の概算値が計算可能です。楽しみですね。
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