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eMAXIS先進国株式とたわら先進国株式のリターン差は運用報告書通りか確認しました

投稿日:2018年5月9日 更新日:

eMAXIS先進国株式とたわら先進国株式はどちらもベンチマークを忠実にトレースできていると思っています。そのため、この2つのリターンの差はトータルコストの差だと信じています。それは、純資産総額から毎営業日ごとに引かれるのは信託報酬を含む運営コスト以外にないと思っているからです。分配金を出したり、売却時に信託財産留保額が必要な場合は事情が変わりますが、この2本はどちらにも該当しません。

そこでこの2本のリターン差が運用報告書にあるトータルコスト(信託報酬+隠れコスト)の差と一致するか確認しました。

トータルコストが分かっている期間

この2本の1期の期間は異なるため、それらが重なっており、公開されている運用報告書でトータルコストが分かっている期間を調べます。すると2017年1月27日から2017年10月12日だと分かります。

運用報告書から、eMAXIS先進国株式のトータルコストは税込み0.718%、たわら先進国株式のトータルコストは税込み0.281%だと分かりますから、トータルコストの差は税込み0.437%となります。そこで、たわら先進国株式のリターン実績に余分な0.437%のコスト負担をさせてみます。そうするとたわら先進国株式のリターンが劣化しますが、それがeMAXIS先進国株式のリターンと一致すれば想定通りと言えます。

そのまま比較

まずリターン実績をそのまま比較します。

リターン実績

赤のラインがeMAXIS先進国株式、緑のラインがたわら先進国株式です。たわら先進国株式の方がローコストな分だけリターンが高いので、だんだん差が生まれています。青はリターンの差です。直線でなくてわずかに弓なりになっているのは複利効果によるものです。

たわら先進国株式のコストを0.437%増量して比較

次はたわら先進国株式のコストを0.437%増量して比較したものです。

たわら先進国株式のコストを0.437%増量して比較

青のラインはうねっていますが右肩上がりでも右肩下がりでもないので、増量したコストは妥当だと思います。増量分が明らかに足りないか多いと青のラインは傾きを見せるようになります。この例では0.03%程度の誤差がありますが、これ以上を求めるのは無理だと感じます。

よって、この比較では想定通りだと判断します。

実は話はこれで終わらないのです。

たわら先進国株式の信託報酬引き下げ

たわら先進国株式は2017年12月30日に信託報酬を税抜き0.225%から0.2%に引き下げました。その時スリム先進国株式の信託報酬は税抜き0.1095%だったので、たわら先進国株式の信託報酬引き下げのインパクトはなく、覚えていない、知らなかったという人も多いことと思います。

ではたわら先進国株式の信託報酬引き下げの効果はリターン実績に期待通りに反映されたでしょうか。同じ方法で確認してみます。

トータルコスト差を推測

2018年1月4日から4月27日までのリターン実績を用い、たわら先進国株式のコストを増量して比較するのですが、公開されている運用報告書の期間外なのでトータルコスト差は推測するしかありません。

隠れコストが前期と変わらないとすると、たわら先進国株式のトータルコストは税込み0.254%になります。eMAXIS先進国株式のトータルコストは前期と同じとします。するとトータルコスト差は0.464%と推測されます。

たわら先進国株式のコストを0.464%増量して比較

次はたわら先進国株式のコストを0.464%増量して比較したものです。比較期間は2018年1月4日から4月27日です。

たわら先進国株式のコストを0.464%増量して比較

おや、青のラインが明らかに右肩上がりですね。これはコストを増量し過ぎたことを意味しています。

コストの増量を0.340%に減らして比較

増量を手動で調整しました。次はたわら先進国株式のコストの増量を0.340%に減らして比較したものです。

たわら先進国株式のコストの増量を0.340%に減らして比較

フラットになりました。よって計算上、2018年1月から4月のトータルコスト差は税込み0.340%と推測されます。これは次のどちらかまたはその両方であることを示唆しています。

  • たわら先進国株式の隠れコストが前期より上がった。
  • eMAXIS先進国株式の隠れコストが前期より下がった。

これは将来公開される運用報告書で明らかになるかも知れませんし、運用報告書を見ても分からず謎のまま終わるかも知れません。

コスト差0.464%で正解かも知れません

比較期間が4ヶ月しかないので、あと4ヶ月比較すると右肩上がりだと思った青のラインは実はうねっていただけで8ヶ月で見るとフラットだったとなるかも知れません。そうするとコスト差0.464%で正解と言えます。両者の信託報酬がしばらくこのままなら、いずれ分かるはずです。楽しみなことが1つ増えました。

トータルコストを明示する努力をして欲しい

商品を購入する時、代金を請求されるまで総価格が分からないなんてことはないでしょう。(綺麗なお姉さんとお酒を飲むお店は別。)でも現在のインデックスファンドはそれに近いです。トータルコストは運用報告書が公開されるまで分からないのですから。そして信託報酬はこの程度だというのが前もって明示されますが、隠れコストは予定すら明示されないので特に設定後1期目の運用報告書が公開される前のインデックスファンドに投資するのはギャンブルみたいなものです。蓋を開けたら予想外に隠れコストが高いダメファンドかも知れません。怖いですね。

また、隠れコストは変動するし変わっていいので、言わば運用側の言い値で買っているとも言えます。これは制度として改善して欲しいです。できることはたくさんあるはずです。

 

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