eMAXIS Slim先進国株式のトータルコストを試算しました:期待値よりも大きいです【修正あり】

eMAXIS Slim先進国株式は設定当初は高い人気を獲得できていませんでしたが、その後競合するインデックスファンドに対抗して信託報酬を引き下げる「業界最安値を目指す」の有言実行により受益者の心を掴みました。

これまでに信託報酬を3回引き下げています。

年月日 信託報酬率(税抜き) 信託報酬(税込み)
2017年2月27日(設定日) 0.20% 0.216%
2017年10月2日 0.19% 0.2052%
2017年11月10日 0.189% 0.20412%
2018年1月30日 0.1095% 0.11826%

特に3回目の引き下げは過去2回とは違って異次元のものでした。それから3ヶ月経過しましたので偉大なる先輩であるeMAXIS先進国株式とのリターン差からスリム先進国株式のトータルコストを試算しました。

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2018年5月14日追記:年率換算方法を修正しました

年間の営業日数を240にして年率換算していましたが、過去数年の実績から246日に修正して再計算しました。変更になった通知は赤字にしてあります。

おことわり

ここに書いてあることは間違っている可能性が十分あります。投資行動に影響を与える判断は自己責任でお願いします。

また、はっきりしないものとの相対比較の結果なので、僕自身実際と違うだろうと思っています。

eMAXIS先進国株式とのリターンの差

次は1月30日から4月27日までの期間の、スリム先進国株式とeMAXIS先進国株式のリターンを比較したものです。青のラインがリターンの差です。ほぼ直線ですね。

eMAXIS先進国株式とのリターンの差

リターンの差が直線になるためには次の条件を満たす必要があります。

  • 2つのインデックスファンドがベンチマークを忠実にトレースしていること。
  • トータルコスト(=信託報酬+隠れコスト)が比較期間中は一定であること。
  • 比較期間中に分配金を出さないこと。

そしてこの直線の傾きがトータルコストの差を示しています。なお、比較期間が長くなるとトータルコスト差が生む複利効果によりこの直線は弓なり状に曲がります。次の記事で説明しています。

あるブログ記事で、インデックスファンドのコスト差0.1ポイントは気にならないという趣旨の記述を見ました。0.01ポイントならともかく、0.1...

ラインの傾きからトータルコスト差を試算する

このリターンの差をcsvに吐き出してエクセルの回帰分析にかけました。

回帰分析結果

得られた直線の傾きの係数1.9342E-05は1営業日のものなので、これを246倍して年率換算すると0.4758%になりました。これがトータルコスト差です。

試算結果:期待値よりも大きいです

eMAXIS先進国株式のトータルコストは運用報告書によると税込み0.718%です。よって、スリム先進国株式の現在の信託報酬率である税込み0.11826%のまま1年間運用した場合のトータルコストは0.718%-0.4758%=0.2422%になります。

スリム先進国株式のトータルコストを推定するのに、信託報酬+eMAXIS先進国株式の隠れコストが期待値として用いられます。それだと0.11826%+0.069%=0.18726%になります。

試算結果は期待値もより0.05494%も大きくなってしまいました。0.2422%だとたわら先進国株式のトータルコスト(推定税込み0.254%)と変わりません。

第1期運用報告書ではきっと分からない

スリム先進国株式は設定から1年以内に3回も信託報酬を引き下げているため、第1期運用報告書を見ても現在の信託報酬で1年運用した場合のトータルコストは分からないでしょう。このまま信託報酬が下がらなければ(他に無茶な挑戦をする先進国株式インデックスファンドが出て来なければ)、第2期運用報告書で明らかになるはずです。また、その頃には(比較データが増えるので)計算により導けるトータルコスト予想もより確かなものになっていると思います。どちらにしても時間の経過が楽しみです。

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