eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の運用は三菱UFJ国際投信らしくない

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は2018年3月19日に設定されました。運用が期待通りに行われているなら、マザーファンドが同じで資産比率も同じeMAXIS全世界株式とのリターン差はトータルコスト差を示すはずです。

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eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)をベンチマークにしています。先進国株式と新興国株式の現在の比率は、eMAXIS全世界株式の運用報告書によると87:13です。

スリムシリーズ9本中の8本はスリムでない方(先輩)が存在しています。eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の先輩はeMAXIS全世界株式です。スリムになって「(除く日本)」が付いたのは、その後登場する(3地域均等型)と区別するためだったからでしょう。

リターンの差

設定日直後を避けて4月2日から5月11日までで比較しています。

リターンの差

赤のラインがスリム全世界株式、緑のラインがeMAXIS全世界株式です。ほとんど重なっています。青のラインはリターンの差で、本来ならトータルコスト差を示す右肩上がりの直線になるべきですが、4月13日あたりまで安定していません。その後は右肩上がりの直線なので期待通りです。

運用初期の下方乖離は純資産総額が少ないために起きた、避けがたいことだったのでしょうか。

スリム先進国株式はどうだったか

ではスリム先進国株式の設定後9営業日目からの5週間を見ます。比較する相手はもちろんeMAXIS先進国株式です。

スリム先進国株式

大きな乱れはなくきれいな右肩上がりの直線です。

スリム新興国株式はどうだったか

ではスリム新興国株式の設定後9営業日目からの5週間を見ます。比較する相手はもちろんeMAXIS新興国株式です。

スリム新興国株式

青のラインの傾きが期待通りかは分かりませんが、大きな乱れはありません。

スリム全世界株式の設定日から比較

設定日からの比較は、これまでの経験から不適当だと分かっていますが、あえてやってみます。

スリム全世界株式の設定日から比較

リターンの差をcsvに吐き出して調べました。順調に伸び始めたのが4月13日だとすると、そこから5月11日までの17営業日で0.0380%の差を生んでいます。これがトータルコストの差により得られるものだとすると、設定日から4月13日までの18営業日で0.0402%の差が生まれるのが(最大の)期待値になります。が、実際には0.0054%しかありません。よって、この運用初期に発生した下方乖離で失われたリターンは0.0402%-0.0054%=0.0348%となります。

結論:らしくない運用です

スリム先進国株式もスリム新興国株式も設定日の9営業日からの比較で大きな乱れはないのに、スリム全世界株式にはあります。そして計算上0.0348%程度のリターンが失われています。信託報酬の0.01%ポイントの差(場合によっては0.001%ポイントの差)を競う時代ですから0.0348%は無視できない数値です。まあ実際には設定日に約定した分だけの話なので金額で考えると無視できるとは思いますが、好ましいことではありません。

特にニッセイアセットマネジメントの複数の商品について下方乖離していることをネタに記事を書いている以上、明確に指摘しておかねば公平性を欠きます。スリム全世界株式(除く日本)は運用初期に無視できない乖離を起こしました。三菱UFJ国際投信がこれについて説明したら素晴らしいと思いますが(営業戦略上はプラスになるはず)どうでしょうか。

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