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三井住友DC全海外株は残念な商品です

投稿日:2018年5月15日 更新日:

正式名称は「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」ですが長いのでここでは「三井住友DC全海外株」とします。このインデックスファンドはとっても残念な商品です。どう残念なのかは、同じ指数をベンチマークにしているeMAXIS全世界株式とのリターン比較を見ると実感できます。

eMAXIS全世界株式との比較

三井住友DC全海外株とeMAXIS全世界株式はどちらもMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)をベンチマークにしています。

商品 設定日 トータルコスト(税込み) 純資産総額
三井住友DC全海外株 2011/4/18 0.363% 72.4億円
eMAXIS全世界株式 2010/7/20 0.735% 76.3億円

トータルコストは直近のものです。7年以上前から運用されていますが、純資産総額は微妙です。eMAXIS先進国株式の純資産総額が345億もあることから、先進国株式+新興国株式(およそ9:1)で構成される全世界株式は不人気だと言われます。

直近のトータルコストは倍ほどの違いがありますが、その安さを帳消しにしてしまう問題を、三井住友DC全海外株は抱えています。

過去7年間のリターンを比較

三井住友DC全海外株の設定日直後を避けた2011年4月27日からの比較です。

過去7年間のリターンを比較

赤のラインがeMAXIS全世界株式、緑のラインが三井住友DC全海外株です。青のラインはリターンの差です。まず、同じ指数をベンチマークにしているとは思えないほどリターンの差が暴れています。トータルコストが高いeMAXIS全世界株式の方がリターンが良く、この期間だと1.5%以上の差が生まれています。

過去5年間のリターンを比較

過去5年間のリターンを比較

eMAXIS全世界株式の方がリターンが高い期間が多いです。

過去3年間のリターンを比較

過去3年間のリターンを比較

時期によって違います。比較期間の最初と最後はeMAXIS全世界株式の方がリターンが高いです。

過去1年間のリターンを比較

過去1年間のリターンを比較

リターンの差はマイナスから始まってゆるやかにプラスに転じています。マイナス側に振れた時もありますが、プラスになろうとする傾向がうかがえます。

問題は新興国株式の先物運用

三井住友DC全海外株は新興国株式が先物運用です。eMAXIS全世界株式は現物株を購入しています。(先物も数%あります。)先物運用だとベンチマークから乖離しやすく、三井住友DC全海外株の運用報告書ではその原因を「ベンチマークである現物株のリターンと先物運用によるリターンの差異」と表現しています。

次の記事で三井住友・DC新興国株式インデックスを問題児だとしましたが、それも先物運用です。

残念なインデックスファンドも存在します

つみたてNISAの対象となるインデックスファンドであっても残念な商品は存在します。つみたてNISAの対象だから安心というわけではありません。知らないで選択すると高い確率で損します。設定日から数年経過している商品なら運用の実情も分かるので、そういう残念な商品を選択しないように注意しましょう。

でもどこかの窓口で営業されて購入する場合には「お客様、これは先物運用なのでベンチマークから乖離しやすいんですけどいいですか?」なんて説明はしてくれないでしょう。結局、投信についての知識の有無がリターンを左右するわけです。

 

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