eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)に異母兄弟がいるって知っていましたか?

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の設定日は2018年4月3日ですが、同じ組成のインデックスファンドがそれより4ヶ月以上前の2017年11月17日に設定されていました。スリム全世界株式(3地域均等型)ほど話題にならなかったようですが、「ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)」という名が体を表していない商品です。

インデックスファンドには先行した商品の人気を見て似たような、あるいは同じ組成の商品を出すことが少なくありません。たとえば圧倒的な人気を誇るスリムバランス(8資産均等型)を真似て不発で終わりそうな商品が散見されます。スリム全世界株式(3地域均等型)は先行するインデックスパッケージを真似た形ですが、さて成功するでしょうか。

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資産比率もベンチマークも同じ

スリム全世界株式(3地域均等型)もインデックスパッケージも先進国株式、新興国株式、国内株式に1/3ずつ投資するだけでなく、ベンチマークまで同じです。(配当を含むか含まないかの違いはあります。)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)のベンチマーク

引用:eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の目論見書

ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)のベンチマーク

引用:ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)の目論見書

でもインデックスパッケージの信託報酬は(事情は分かりますが)やる気を感じないですし、あの長ったらしい<購入・換金手数料なし>が付いていないところから、ネット販売をメインに据えていない気がしています。(一応ノーロードかつ信託財産留保額0です。)

商品名 信託報酬(税込み) 設定日
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) 0.15336% 2018/04/03
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式) 0.34992% 2017/11/17

後から出てきたスリム全世界株式(3地域均等型)はやる気十分です。インデックスパッケージの半額以下ですし、3種類のスリムシリーズを自分で組み合わせるよりも安いです。(そもそも三菱UFJ国際投信はインデックスパッケージを相手にしていないでしょうね。)

総口数の変化

次のグラフの縦軸は総口数ですが、基準価額がほぼ1万円なので純資産総額もこんな感じです。5月12日時点でインデックスパッケージは2,300万円、スリム全世界株式(3地域均等型)は1億7,600万円です。

なお、次のグラフではスリム全世界株式(3地域均等型)で運用側が行った初期投資1,000万円を除外してあります。

総口数の変化

赤のインデックスパッケージは売れていません。緑のスリム全世界株式(3地域均等型)がスリムシリーズ9本の中でどうなのかについては次の記事をご覧ください。

現在eMAXIS Slimシリーズのラインアップは9本です。全ての資産クラスが同じように売れるわけではないので、商品的にどう頑張っても売れる...

リターン比較

赤のラインがスリム全世界株式(3地域均等型)、緑のラインがインデックスパッケージです。青のラインはリターンの差です。理屈の上では、どちらもベンチマークを忠実にトレースできている場合、リターンの差はトータルコストの差を示す直線になります。このように暴れているのはどちらかがベンチマークからそれなりに乖離しているためです。

スリムシリーズ3本を合成してみる

スリム全世界株式(3地域均等型)は、スリム先進国株式、スリム新興国株式、スリム国内株式(TOPIX)と同じマザーファンドを1/3ずつ購入し、適宜リバランスしているはずです。そのため、それら3本の実績データを1/3ずつ合成すると(それらが各ベンチマークを忠実にトレースできているとしてですが)仮想的なスリム全世界株式(3地域均等型)ができます。トータルコストが違うので本物と同じ結果にはなりませんが、過去の経験からこの方法で意味のある比較ができると確信しています。

次は合成したものを加えた3本をまとめてプロットしたものです。

これだと分からないのでリターンの差を見ます。

スリム全世界株式(3地域均等型) vs 3地域均等型(合成)

赤のラインが本物、緑のラインが合成です。青のリターンの差は最初と最後が曲がっていますね。理想的にはトータルコストの差を示す直線が期待値ですが、3つのマザーファンドから購入し、リバランスもするのでそうは行かないと思われます。リターンの差のラインがうねるのはスリムバランス(8資産均等型)のリターン実績をスリムでない方と比較した結果から分かっています。

これは次の記事の更新版です。 我が家の主力ファンドであるeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のリターン実績を偉大な...

でも上下動を繰り返してはいないので、それなりに期待通りの運用ができている(ベンチマークに忠実)のではないでしょうか。

インデックスパッケージ vs 3地域均等型(合成)

条件は同じです。リターンの差を示すラインが暴れています。この比較結果からはインデックスパッケージに厳しい評価となりますね。どうしても、インデックスパッケージはベンチマークを忠実にトレースできていないのではないかという疑いが、過去の実績から拭えません。が、判断材料が少ないので断定はできません。

結論:楽しんで頂けましたでしょうか

スリム全世界株式(3地域均等型)より先に生まれていた異母兄弟との比較でした。また記事を1本書くのにずいぶん時間をかけてしまいましたが、楽しんで頂けましたでしょうか。

3地域均等型を選ぶならインデックスパッケージではなくてスリム全世界株式(3地域均等型)をおすすめします。インデックスパッケージはあまりに売れていないので行く先が心配です。繰り上げ償還のリスクが高いものは絶対に避けるべきです。

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