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たわらNYダウに隠れコストの怖さを学ぶ

投稿日:2018年6月7日 更新日:

NYダウの対象30銘柄に投資するローコストインデックスファンドに、iFree NYダウとたわらNYダウがあります。信託報酬は共に税込み0.243%ですが、トータルコストは0.195%ポイントも違います。

商品名 設定日
信託報酬(税込み) トータルコスト(税込み)
iFree NYダウ 2016/09/08 0.243% 0.329%
たわらNYダウ 2017/03/21 0.243% 0.524%

どちらも同じ指数をベンチマークにしていますので、投資対象も同じです。なのにどうしてこんなに違いが出るのでしょうか。

運用報告書を見る

次の表はiFree NYダウたわらNYダウの運用報告書から抜粋したものです。なお、たわらNYダウのコストは、運用報告書にある数値を1年分に換算したものです。(運用報告書の期間が206日なので、各項目に365/206を乗じています。)

コスト比較表

信託報酬率が同じなのにトータルコストに大きな差が出るのは隠れコストが違うからです。差が目立つのは保管費用です。たわらNYダウの保管費用は税込み0.213%もあります。たわら先進国株式のトータルコストが推定税込み0.254%ですからこの保管費用がいかに大きいかが分かります。どうしてそうなったのかは分かりませんが、たわらNYダウの受益者は全員平等に負担しています。保有資産から毎営業日天引きされるので普段実感することはありませんが、確実に引かれています。

トータルコスト差がリターンに与える影響

リターンをたわらNYダウの設定日の直後を避けて2017年3月10日から比較します。

iFree NYダウ vs たわらNYダウ

青のラインはリターンの差です。変動していますが右肩上がりです。iFree NYダウの方がたわらNYダウよりもリターンが高いからです。この比較期間で0.25%を超える差が生まれています。

そして青のラインの傾きがトータルコストの差を示しています。つまり、運用報告書から分かるトータルコストの差は確実にリターンに影響しているのです。

同じ指数をベンチマークにしているので、どちらに投資しても負うリスクは同じです。が、たわらNYダウを選択した人はiFree NYダウを選択した人よりも確実に損しています。追加投資をやめてガチホしていても損し続けます。コストは絶対的で毎営業日必ず天引きされるからです。良く言われる名言を思い出します。「リターンは不確実だがコストは確実」。コストがいかに大切かを言い当てています。

羊頭狗肉を許さない制度に改定して欲しい

たわらNYダウはiFree NYダウよりも後に設定されました。信託報酬を同率にしたのは営業上の対抗もあってのことでしょうし、いろんなところでそれは(セールストークなどで)利用されているはずです。が、隠れコストを含むトータルコストには大きな差があります。問題は、運用報告書が出るまで隠れコストが分からず、リターン実績から推測するしかできない点です。

iFree NYダウとたわらNYダウの場合、信託報酬が同じなのにトータルコストに0.195%ポイントも差があるのはひどいと思います。羊頭狗肉と言ったら失礼でしょうか。でも、多くの受益者はトータルコストではなくて信託報酬しか見ていない、気にしていないと思われるので、現在の制度をいいことに受益者をバカにしてはいないでしょうか。

金融庁はその気になれば何かできるはずです。隠れコストは運用報告書が出るまで受益者には公開されませんが、どれぐらいになるかは運用会社はファンドの設定後には分かっているはずです。たとえば、設定後90日経過したらその時点での予想隠れコストを公開することを義務付けるとか。現状はひどいと思います。

また、証券会社や投信ブロガーも一般の受益者に隠れコストの怖さをもっと知らしめるべきだと思います。隠れコストが分からないのに信託報酬だけを見てファンドを礼賛するのはおかしいです。

総口数の変化

総口数の変化を見ると人気が分かります。売れているファンドは順調に総口数を伸ばします。

総口数の変化

赤のラインがiFree NYダウ、緑のラインがたわらNYダウです。明らかにたわらNYダウは負けています。この先どうなるかは分かりませんが、ネットなんか使わない人向けの営業活動により今後もじわじわと総口数を増やすのではないでしょうか。iFree NYダウを選択するのよりも確実に損するにもかかわらず、たわらNYダウを選択してしまう受益者の方、責任はあなた自身にあります。これが厳しい現実です。

 

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