iFree S&P500とVOOのリターン実績を比較しました:米国ETFに優位性はありません

次の記事で楽天バンガードシリーズと対応する本家ETFのリターン実績を比較しています。

次の記事で楽天全世界株式と本家VTのリターン実績を比較しました。トータルコストが期待値を大きく超えそうで不安が残りました。 そ...
次の記事で楽全米全株式と本家VTIのリターン実績を比較しました。期待に反して高コストという結果でした。 その記事では2018年...
次の記事で楽天新興国株式と本家VWOのリターン実績を比較しました。トータルコストが期待値を大きく超えそうでした。 その記事では...

同じ方法でiFree S&P500と、S&P500指数に連動するETFの代表格であるVOOのリターン実績を比較しました。

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おことわり

この記事にある比較は肝心なところが間違っている可能性があります。それらしい結果が得られているとは思うものの、ここに書いてあることは一切保証できません。そのため実際の投資行動に影響を与える判断は自己責任でお願いします。

VOOのリターン実績

普段インデックスファンドの比較に使っているのは基準価額の日次データです。VOOは米国ETFで、基準価額はあるにはありますがそのデータをダウンロードできそうにない(方法が分かりませんでした)こと、実際にはETF(株式)の取引価格でリターンが決まることから、次の方法で比較用の日次データを生成しました。

  • 米国Yahoo FinanceからVOOの取引価格の日次データをダウンロードします。
  • 円ドル換算のTTMと呼ばれているデータを三菱東京UFJ銀行のホームページからダウンロードします。
  • 日本の営業日の前日(なければさかのぼります)のVOOの取引価格(close)を営業日のTTMで円換算した価格を求めます。(比較するインデックスファンドの基準価額に相当します。)
  • 作業量の関係で2010年1月5日から2018年5月31日で生成しています。

iFree S&P500は現物株とETFを買うインデックスファンドです。約4割がISHARES CORE S&P 500 ETFです。楽天バンガードシリーズのようにひとつのETFを買うだけではありません。この比較で知りたかったのは、S&P500に投資する場合に、米国ETFを買うのがいいのか、iFree S&P500を買うのがいいのか?です。

リターン比較

iFree S&P500の設定日直後を避けて2017年9月11日から2018年5月31日までで比較しました。

リターン比較

赤のラインがiFree S&P500です。緑のVOOよりリターンが高いです。

リターンの差

リターンの差

階段状に上がってはじわじわ下がる傾向があります。楽天バンガードシリーズと本家ETFの比較結果に良く似ています。赤の矢印部分でリターンが増えるのは配当金によるものだと確信しています。じわじわ下がるのは運用コストがVOOよりも大きいからです。でも直近はその下落率が小さくなっていますね。

この比較期間で1%程度の差が生まれています。VOOの保有でもらえる配当金を無視すれば、年率1%を超える差があると思われます。

なお、青の矢印のところにある大きなヒゲはこういう比較では良く見られるもので、無視していいと思っています。おそらく為替に起因する問題でしょう。5月末に見られる2本のヒゲも同じ理由ではないでしょうか。

VOOの配当金

次はVOOの配当金を年率に直したグラフです。

VOOの配当金

引用:macrotrends

変動していますが2%前後です。iFree S&P500は普通のインデックスファンドなので配当金を再投資してくれますが、VOOを保有した場合は年4回配当金を受け取ることになります。素直に考えれば配当金は再投資した方が投資目的にかなっているわけですが、米国ETFの場合課題がたくさんあります。以下は特定口座の場合です。

  • ETFの配当金は米国で10%源泉徴収された後日本で20.315%源泉徴収されます。
  • ETFは株なので配当金が一株の価格だけたまるまで追加購入(再投資)できません。
  • ETFの購入には売買手数料が必要です。購入価格が小さいほど手数料負担が増えます。
  • 配当金をドルから円にしそれをドルに戻してからでないと追加購入できません。これに為替手数料が必要です。

結論:米国ETFに優位性はありません

よほどETFが好きな人でない限り、iFree S&P500とS&P500指数に連動するETFのどちらに投資するかを悩む必要は全くありません。iFree S&P500で間違いありません。楽天全世界株式や楽天全米株式が対応するETFであるVTやVTIを購入することに対して圧倒的なメリットがあることから高い人気を獲得できているのと同じ理由からそう断言します。

iFree S&P500は信託報酬は税込み0.243%ですが、隠れコストを含むトータルコストは意外に高いのではないかと予想しています。

S&P500指数に連動するインデックスファンドではiFree S&P500が良く知られています。まだ運用報告書が公開されてい...

もう少しトータルコストが低いといいなと思いますが、それでも普通のインデックスファンドは一般投資家の強い味方です。どんなにS&P500指数に連動するETFを礼賛するブログを目にしてもうらやましいと思う必要は全くありません。

楽天VOOは出ないの?

VOOはバンガード社のETFです。楽天S&P500とか名称はともかくVOOを買うだけファンドを設定すればいいと思うのですが、どうでしょうか。おそらくiFree S&P500よりもトータルコストを低く抑えられるはずです。

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