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MSCIコクサイはリターンの高さではS&P500に勝てませんでした

投稿日:2018年6月25日 更新日:

スリムシリーズにeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が追加されます。S&P500に投資するローコストインデックスファンドとしてはiFree S&P500が有名ですが、トータルコストは高めだと思われます。

スリムS&P500はiFree S&P500よりもローコストになることが期待されます。スリムS&P500が登場してしばらくすると、リターン実績を比較することで様子が分かります。

さて、スリム先進国株式は高い人気を誇っていますが、スリムS&P500とどう違うの?どっちがいいの?と思っている人も多いことでしょう。そこでMSCIコクサイとS&P500のリターンを比較しました。

比較方法

S&P500をベンチマークにしている日本のインデックスファンドだと1年半程度のデータしかないので、米国ETFの取引価格を比較することにしました。S&P500に投資するIVVと、MSCIコクサイに投資するTOKです。ETFの取引価格の比較だと配当金を無視することになりますが、知りたいのはリターンの相対的な違いなので許すことにしました。また、処理がめんどうなので円換算せずドルのままで比較しました。

2007年12月12日から2018年6月19日まで

2007年12月12日から2018年6月19日まで

こういうグラフって真実をプロットしていることは間違いないのですが、往々にして誤解を与えたりミスリードしたりしてしまうと僕は思っています。このグラフが示しているのは、過去10年間のリターンを比較するとS&P500の圧勝だということです。この結果から、そして米国株式のみへの集中投資で良いと思うからスリムS&P500を選択するというのでもいいでしょう。

でもせっかくなのでもう少し読み進めてみませんか。

リターン実績は比較期間で大きく変わります

リターン実績を比較する際には、比較する開始点(時期)により結果が大きく違ってくるので注意が必要です。そこで上記比較期間を1年単位で区切ってみました。

赤のラインがS&P500、緑のラインがMSCIコクサイです。

2008年

2008年

互角です。

2009年

2009年

MSCIコクサイの方がリターンが高いです。

2010年

2010年

S&P500の方がリターンが高いです。

2011年

2011年

大差ないです。

2012年

2012年

大差ないです。

2013年

2013年

S&P500の方がリターンが高いです。

2014年

2014年

S&P500の方がリターンが高いです。

2015年

2015年

大差ないです。

2016年

2016年

わずかにS&P500の方がリターンが高いです。

2017年から1年半

2017年から1年半

大差ないです。でも後半はS&P500方がリターンが高いです。

スリム先進国株式 vs iFree S&P500

iFree S&P500はスリム先進国株式に半年ほど遅れて設定されました。これはiFree S&P500の設定日直後を避けて2017年9月10日から2018年6月15日までを比較したものです。

スリム先進国株式 vs iFree S&P500

iFree S&P500の方がリターンが高いです。

どちらを選ぶにしても賭けです

過去の実績だと、米国株式のリターンの高さは圧倒的で、その点ではMSCIコクサイはS&P500に歯が立ちません。1年単位で区切って見れば互角だったり逆の成績の年もありますが、長期投資を前提にするとS&P500の圧勝と言えます。が、米国株式に集中投資することにはデメリットもあるので、投資する際にはどのようなリスクを負っているのかよく認識する必要があるでしょう。

リスクを負うのはMSCIコクサイに投資する場合も同じです。MSCIコクサイの65%は米国株式で、残り35%が日本を除く先進国ですので、MSCIコクサイをベンチマークにするスリム先進国株式などに投資する場合であっても、65%は米国株式に投資しています。だからこそ高いリターンが得られているわけで、リターンだけ高くてリスクが低いという都合の良い選択肢はありません。

米国株式が過去データと同じ成長を続けてくれるなら、S&P500は魅力的です。でもそうはならないという予測と、まだまだ大丈夫という予測の両方があり、どちらが正しいかは未来にならないと分かりません。なのでS&P500を選択するかどうかは賭けになります。

MSCIコクサイを選択しても、65%は米国株式なので、S&P500のパフォーマンスが冴えないのにMSCIコクサイが絶好調とはならないでしょう。残り35%の他の先進国の未来の状況にもよりますが、米国株式がダメならMSCIコクサイもそれなりにダメだと思います。そうだとしても、米国株式に集中投資するのと、MSCIコクサイで先進国に分散投資するのには違いがあるので、未来にどうなるか分からないながらも自己責任で選択することになります。

どちらが儲かるか?という分かりやすい視点で考えても、答えは「分かりません」です。専門家の予想・予測も当てになりません。

米国株式への集中投資は危険だからやめとけと言われて、先進国に分散しているMSCIコクサイに投資したAさんと、米国株式がダメならMSCIコクサイもダメになるから米国株式集中投資で良いと言われてS&P500に投資したBさんがいたとして、2年後、4年後、8年後・・・に二人の含み益がどうなっているかは誰にも予見できません。なので、AさんもBさんも大きな賭けをしているわけです。ひとつ確かなのは、Bさんの方が(一国集中という)高いリスクを負っていることです。(でも違いは35%しかないので、この35%をどう評価するかで判断が分かれます。)

僕はS&P500を魅力的に感じつつも、理性のようなもので欲望を抑えつつ、MSCIコクサイを選択します。欲を言えばキリがないですが、MSCIコクサイのリターンは十分高いです。僕は自分のリスク許容度・リスク選好度からMSCIコクサイがしっくり来ると感じています。

 

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