先進国株式 vs 全世界株式

僕は米国株式集中投資には正直魅力を感じつつも、米国という一つの国に集中するのはリスクが高すぎるという考えから、株式のみに投資するとしても先進国株式が良いと思っています。先進国株式は日本と新興国を含まず、MSCIコクサイの場合は65%が米国株式です。一方、人気の高い楽天全世界株式は先進国株式+新興国株式+国内株式で組成されています。これ1本で全世界に分散投資できるという評判です。

分散投資が良いと言いつつ株式のみのVTや楽天全世界株式に投資するのは矛盾していない?という話は避けますが、分散すればするほどパフォーマンスが悪化するという見方もあります。では過去データによる検証に過ぎませんが、先進国株式と全世界株式のパフォーマンスはどうだったのか、僕なりに復習します。

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前説

最もリターンが高い資産クラスは株式です。リスクも高いですが、そのリスクを許容できる場合、相応のリターンが期待できます。それは年率5~6%と言われています。が、今後もそれだけのリターンが得られるかどうかはその時になってみないと分かりません。専門家の予想もあてになりません。

また、株式のみに投資する場合にも選択肢がいくつかあります。

  • 米国株式に集中投資する。代表例はVTI、S&P500。
  • 先進国株式のみに投資する。代表例はMSCIコクサイ。
  • 全世界株式に投資する。代表例はVT。
  • 先進国株式+新興国株式に投資する。代表例はスリム全世界株式(除く日本)。
  • 先進国株式+国内株式に投資する。代表例はEXE-i つみたて先進国株式。

今回は先進国株式と全世界株式のリターンを比較します。先進国株式はeMAXIS先進国株式の基準価額データをそのまま使います。全世界株式はVTのそれに近い次の比率で合成したものを使います。

  • eMAXIS先進国株式を83%。
  • eMAXIS新興国株式を9%。
  • eMAXIS TOPIXを8%。

でもこれはあくまでVTに近い比率でそれらを合成しただけであって、VTと同じ結果にはなりえません。あくまでこの比率で分散したらどうなるか、という視点で捉えてください。

2011年1月から2018年6月まで

2011年1月から2018年6月まで

赤のラインが先進国株式、緑のラインが全世界株式です。これを見て先進国株式の方が明らかにリターンが高いので先進国株式でいいやと思うか、全世界に分散していてこれだけの劣後ですむなら全世界株式がいいと思うかはその人次第でしょう。

でも比較期間を変えると様子が一変することもあります。

2013年1月から2018年6月

2013年1月から2018年6月

先進国株式の方がリターンが高いです。

2015年1月から2018年6月

2015年1月から2018年6月

ほぼ互角ですが、全世界株式の方がわずかにリターンが高いです。

2017年1月から2018年6月

2017年1月から2018年6月

全世界株式の方がリターンが高いです。

このように比較期間によって結果は変わります。分散=リターンの劣後とは限りません。

ここらは1年単位でリターンを比較します。

2011年

2011年

先進国株式の方が良いです。

2012年

2012年

前半は大差なし、後半は先進国株式の方が良いです。

2013年

2013年

先進国株式の方が良いです。

2014年

2014年

わずかに先進国株式の方が良いです。

2015年

2015年

前半は全世界株式の方が良いですが、後半は互角です。

2016年

2016年

全世界株式の方が良いです。

2017年は上の方に出てきたグラフを見てください。

結論:好きな方を選んでください

先進国株式の方がリターンが高いことが多かったですが、全世界株式が新興国株式と国内株式を含んでいる(より分散されている)ことを考慮すると、リターンの高さよりも分散されている方を評価してもいいでしょう。これは好き嫌いの領域だと思います。絶対こっちがいいというのはありませんし、単純にどっちが儲かるかと聞かれたところで誰も答えられません。だから好きな方、どういう結果になろうとも自分がより納得できる方を選べばいいでしょう。もちろん全て自己責任で、です。

僕はこの結果を見ても先進国株式を選択します。それは先進国株式が好きだからです。

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