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eMAXIS Slim新興国株式とたわら新興国株式のリターン差は運用報告書通りか確認しました

投稿日:2018年7月19日 更新日:

先月下旬にスリム新興国株式の運用報告書が公開されました。そこに書かれている信託報酬を除く費用を1年間に引き直して現在の信託報酬を加えると、僕らが目安とするトータルコストになります。

同じ方法でたわら新興国株式の現在のトータルコストも計算できます。この2つのインデックスファンドは同じ指数をベンチマークにしており、この2つのリターンの差はトータルコストの差だと信じています。(が、先進国株式と違ってリターンの差は暴れています。)

そこでこの2本のリターン差が運用報告書にあるトータルコスト(信託報酬+隠れコスト)の差と一致するか確認しました。

運用報告書からトータルコストを計算

スリム新興国株式の第1期の運用報告書から信託報酬以外の費用を算出し、1年分に引き直すと税込み0.184%になります。これに現在の信託報酬税込み0.2052%を加算すると税込み0.3892%になります。

たわら新興国株式の第2期の運用報告書から信託報酬以外の費用は税込み0.226%だと分かります。これに現在の信託報酬税込み0.3672%を加算すると税込み0.5932%になります。

よってスリム新興国株式とたわら新興国株式のトータルコスト差は税込み0.204%になります。果たしてスリム新興国株式とたわら新興国株式のリターン実績にはそれだけの差があったでしょうか。

リターン実績を比較

スリム新興国株式の信託報酬は2017年12月13日に引き下げられました。たわら新興国株式の信託報酬は2017年12月30日に引き下げられました。そこで2018年1月4日から2018年7月13日までのリターン実績を比較します。

018年1月4日から2018年7月13日までのリターン実績比較

赤のラインがスリム新興国株式、緑のラインがたわら新興国株式です。青のラインがリターンの差ですが困ったことに大きく暴れています。次はスリム先進国株式とたわら先進国株式のリターン実績を比較したものですが、同じスケールなのに青のラインは暴れていません。

スリム先進国株式とたわら先進国株式のリターン実績比較

こんなに暴れていると回帰分析でラインの傾きを求めるのは不適当だと思います。それで目分量で傾きを求めてみました。

目分量で傾きを求める

191日で0.20%の差なので、1年間に直すと0.382%になります。おや、運用報告書から求めたトータルコスト差税込み0.204%よりも大きいですね。

リターンの差が暴れているので少々無理がありますが、次のグラフはリターンの差を年率換算で求めたものです。

リターンの差を年率換算で求めた

0.30%程度に収束すると見ていいでしょうか。このことから、運用報告書から求めたトータルコスト差より無視できないぐらい大きな差があると言っていいと思います。

結論:運用報告書より大きなリターン差があります

リターンの差が暴れているので精度の高い推定ができませんが、リターン差は年率0.30%程度あると思われます。これは運用報告書から求めたトータルコスト差より0.10%ポイント程度大きいです。

この差がどこからどうして生まれたのかは分かりませんが、これだけは言えます。運用報告書から求めたトータルコスト差とリターン実績の差は一致するとは限りません。大きな額のお金を扱っているにしては謎が多い世界ですね。もしかしたら、知らないのは受益者だけで、内情を知っているインデックスファンド運営会社の人にとっては当然のことなのかも知れません。年率0.1%以下の差を比較されるようになったのは近年のことですしね。

 

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