先進国株式 vs 5資産均等型

これは次の記事の続きです。

これは次の記事の続きです。 上の記事では先進国株式と4資産均等型を比較しました。今回比較するのは6資産均等型です。 それ...

上の記事では先進国株式と6資産均等型を比較しました。今回比較するのは5資産均等型です。上の記事へのコメントでその存在を知りました。cem様、ありがとうございました。

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5資産均等型とは

耳馴染みがありませんが、ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式/リート)は5つの資産を均等に組成したものなので、5資産均等型と呼んでいいはずです。先にそういう組成の商品を出したもの勝ちなのかも知れませんが、次の5資産です。

  • 先進国株式
  • 国内株式
  • 新興国株式
  • 先進国リート
  • 国内リート

6資産均等型から債券2つを抜いて代わりに新興国株式を入れた形です。あるいは、3地域均等型(これは何故か3資産均等型とは言わないみたい)にリートを2つ入れた形です。

設定日は2017年11月17日ですが、純資産総額はたったの1,100万円しかありません。明らかに売れていませんね。繰り上げ償還のリスクが高いので手を出さない方がいいでしょう。でもこの記事はそのことには関係なく、先進国株式と5資産均等型の比較をします。

前説

先進国株式はeMAXIS先進国株式の基準価額データをそのまま使います。5資産均等型は次の比率で合成したものを使います。合成結果は毎営業日リバランスされた理想的なものです。

  • eMAXIS先進国株式を20%。
  • eMAXIS TOPIXを20%。
  • eMAXIS新興国株式を20%。
  • eMAXIS先進国リートを20%。
  • eMAXIS国内リートを20%。

2011年1月から2018年7月まで

2011年1月から2018年7月まで

赤のラインが先進国株式、緑のラインが5資産均等型です。5資産均等型は先進国株式に比べて変動率が小さいですが、時間の経過と共にリターンの差が広がって行きます。

2015、6年頃に先進国株式が大きく下落しますが、5資産均等型の下落率は先進国株式よりは小さいです。これを5資産均等型だけで見れば下落率が低い(変動率が小さい=リスクが低い)と評価できますが、でもリターンで見ると大きく下げた先進国株式よりも少ないか同じです。その後は先進国株式にグングン離されています。

この比較だと5資産均等型のメリットは明確ではありませんが、5資産均等型のメリットが生きる相場、経済状況もあるはずです。でも長期投資を前提とするなら先進国株式にリターンの差を広げられてしまうと思われます。

と、予想通りの流れですが、これまで通り、eMAXISシリーズの実績データではどうだったかを楽な気持ちで眺めることにします。

凡例の右側に利益率を表示しています。ただしこれは比較期間の先頭で一括投資した場合にのみ得られるものであることに注意してください。

2013年1月から2018年7月

2013年1月から2018年7月

楽天全米株式と楽天全世界株式を比較しているような感じです。5資産均等型は伸びが重いですね。2015年から2016年にかけて株価が下落した時期も、先進国株式は5資産均等型より高いか同じです。

2015年1月から2018年7月

2015年1月から2018年7月

この比較期間だと5資産均等型も悪くないと思えます。2015年から2016年にかけて株価が下落した時期は5資産均等型の下落率が(相対的に)低いので、精神的なダメージも少なくてすみます。その後の戻しも悪くありません。でも比較期間の最後の方は差が開きつつあります。

2017年1月から2018年7月

2017年1月から2018年7月

先進国株式の方がリターンが高く、大きく下落しても5資産均等型よりもほぼ高い状態をキープできます。先進国株式の高いリスクを許容できるなら、5資産均等型よりも儲かることが期待できます。

ここからは1年単位でリターンを比較します。

2011年

2011年

5資産均等型の良さを感じません。

2012年

2012年

大差ないです。

2013年

2013年

5月以降は先進国株式の良さが目立ちます。

2014年

2014年

5資産均等型の良さを感じるところもありますが大差ないですね。

2015年

2015年

大差ないですね。

2016年

2016年

5資産均等型の良さが出てますね。

短い期間で見ると5資産均等型の良さを実感できることもありますが、数年以上で考えると先進国株式の普段のリターンの高さが上回ります。eMAXISシリーズの登場後だとそうです。もし先進国株式の低迷がもっと長く続くようだと考えも変わるでしょうが、未来のことは分かりませんので、自分の許容できるリスクの範囲で賭けをすることになります。

2017年は上の方に出てきたグラフを見てください。

結論:長期投資だと先進国株式にかなわない

やはりこういう結果になりました。長期投資になればなるほど先進国株式のリターンの高さが目立つようになります。普段のリターンの高さによりリターンの差が開くため、株価下落時に先進国株式が大きく下げて、5資産均等型の下げ率が小さくても、結果としては先進国株式の含み益の方が大きいという状態が観測されました。

僕は先進国株式の高いリスクを許容できますし、長期投資を前提にしているので先進国株式に他のものを混ぜる必要性がありません。リスクが高い分、相応の高いリターンと満足度が得られるはずです。これは変動しながらも世界経済が右肩上がりで成長することを前提にしていますが、この条件はインデックス投資に共通していることでしょう。

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コメント

  1. cem より:

    5資産均等の比較をしていただきありがとうございました。
    リートを混ぜれば分散しつつ株式のリターンに匹敵するのではと思ったのですが
    下落時は多少の効果はありそうに見えるものの
    長期では先進国株式には敵わないのですね。

    • 河童 より:

      コメントありがとうございます。
      そうですね。僕は先進国株式のみで、何も混ぜないのが好みにあっています。どういう組成が良いかはその人次第ですね。