楽天全世界株式と本家VTのリターン実績を比較しました(4):良い傾向です

これは次の記事の続きです。

次の記事で楽天全世界株式と本家VTのリターン実績を比較しました。当初トータルコストが期待値を大きく超えそうだったのですが、改善が見られ希望が...

2018年7月のリターン実績を比較します。トータルコストは期待値に近い状態で推移しているでしょうか。

上記記事を読まれていない方は先に目を通されることをおすすめします。

広告
広告

おことわり

この記事にある比較は肝心なところが間違っている可能性があります。それらしい結果が得られているとは思うものの、ここに書いてあることは一切保証できません。そのため実際の投資行動に影響を与える判断は自己責任でお願いします。

本家VTのリターン実績

前回の記事を読まれた方は、ここは飛ばして下さい。

普段インデックスファンドの比較に使っているのは基準価額の日次データです。楽天全世界株式は本家VTを買うだけのインデックスファンドですが、もちろん基準価額の日次データが存在します。一方本家VTは米国ETFで、基準価額はあるにはありますがそのデータをダウンロードできそうにない(方法が分かりませんでした)こと、実際にはETF(株式)の取引価格でリターンが決まることから、次の方法で比較用の日次データを生成しました。

  • 米国Yahoo FinanceからVTの取引価格の日次データをダウンロードします。
  • 円ドル換算のTTMと呼ばれているデータを三菱東京UFJ銀行のホームページからダウンロードします。
  • 日本の営業日の前日(なければさかのぼります)のVTの取引価格(close)を営業日のTTMで円換算した価格を求めます。(比較するインデックスファンドの基準価額に相当します。)
  • 作業量の関係で2010年1月5日から2018年7月31日で生成しています。

楽天全世界株式が本家VTを購入する実際の方法が分からないので、このデータとの絶対比較はできませんが、相対比較は可能だと思っています。

リターンの差

2017年10月10日から2018年6月29日における楽天全世界株式と本家VTのリターンの差を見ます。

次のグラフは前回の記事のものです。

2017年10月10日から2018年6月29日における楽天全世界株式と本家VTのリターンの差

次のグラフはその続きで、2017年10月10日から2018年7月31日における楽天全世界株式と本家VTのリターン比較です。

赤のラインが楽天全世界株式、緑のラインが本家VTです。青のラインがリターンの差です。時々リターンが高くなっているのは配当金によるものです。VTは年4回配当金が出ますが、そのうちの3回がこの比較期間にあるわけです。ところどころにあるヒゲは為替の影響によるものと思われますので無視していいです。

青のラインの傾き(減少の割合)が楽天全世界株式のトータルコストを示していると考えていますが、当初はこれが想定を超えて大きかったので驚きました。が、その後徐々に改善されています。どうしてそういう動きをしているのかは分かりません。

今回は最後に配当金をもらってから7月末までのリターンの減少率を調べます。

気になる期間だけ抽出

縦軸のスケールは同じです。ほとんどフラットです。

回帰分析

最後に配当金をもらってから7月末までをcsvに切り出してエクセルの回帰分析にかけてみました。

信頼性を示す重決定R2が0.006と低すぎます。グラフだとわずかに右肩下がりのような気がしますが、エクセルで数値を眺めると減っていません。回帰分析結果にある係数は1営業日のものなので246倍して年率換算すると0.027%のプラスになりました。つまり、回帰分析結果では増えていることになってしまいました。

コスト負担が変動している

配当金によりリターンが上昇します。そしてリターンはトータルコストによって減ります。トータルコスト(信託報酬+隠れコスト)は毎営業日に純資産総額から引かれるはずですし、その金額は決算対象期間を通じて一律が好ましいと思いますが、これまでの実績ではそうなっていないようです。設定当初は高コストだったのが徐々に低コストに変わっています。早くから投資していた受益者の方は損しています。これもインデックスファンドのリスクでしょうか。

今回はトータルコスト推定不可能

前回の記事では楽天全世界株式の(現在の)トータルコストは税込み0.28%前後と予想しました。それは目論見書の内容から十分許容できる水準でした。でも今回は推定不可能です。

純資産総額からコスト負担分を天引きする金額が月によって変動するようだと困ってしまいますが、今回見たようにリターンの減少率が小さいことは良いことです。なのでこの記事の結論としては「良い傾向です」としておきます。

また来月確認します。

このトータルコストの意味

ここで試算しているトータルコストは、楽天VTを購入、保有することで楽天投信投資顧問が信託財産から毎営業日天引きする費用を指します。購入しているETFの経費はここには現れません。(試算できません。)

広告
広告
広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
    にほんブログ村

フォローする