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債券インデックスファンドの為替ヘッジ効果を確認しました【前編】

投稿日:2018年8月17日 更新日:

楽天バランスファンド3姉妹は債券部分が円でヘッジされます。これについては投信ブロガーの間でも賛否両論あるようですが、僕は「ヘッジコストを支払ってまでヘッジする価値はあるのだろうか」ぐらいにしか思っていませんでした。それで運用実績の長い債券インデックスファンドでヘッジ有りと無しを比較してみることにしました。軽い気持ちでです。得られた結果は僕の想像を超えるものでした。

為替ヘッジとは

eMAXISシリーズのホームページにあるこの解説が分かりやすいです。次の図はそこからの引用です。

為替ヘッジとは

為替ヘッジにはコストがかかりますが、その代りに為替変動の影響を受けません。よって為替によって損も得もしなくなります

債券インデックスファンドでヘッジ有りのもの

毎月分配型、ラップ口座専用、DC専用は除きました。

先進国債券はそこそこあります。

  • eMAXIS先進国債券インデックス
  • Funds-i 外国債券
  • Smart-i 先進国債券インデックス
  • たわらノーロード先進国債券
  • SMTグローバル債券インデックス
  • ステートストリート先進国債券

新興国債券は少ないです。

  • eMAXIS新興国債券インデックス
  • Funds-i 新興国債券
  • SMT米ドル建新興国債券インデックス

上記インデックスファンドから、FTSE世界国債インデックスとJPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスをベンチマークにしていて、運用期間が長いFunds-iシリーズで比較します。

前編では先進国債券を、後編では新興国債券を比較します。

2013年10月から2018年8月10日まで

Funds-iシリーズでは外国債券と表記されます。比較期間は2013年10月1日から2018年8月10日までです。

2013年10月から2018年8月10日まで

赤のラインがヘッジなし、緑のラインがヘッジありです。

僕は最初比較対象を間違えたと思いました。でもそうではありませんでした。為替ヘッジの有無でこのように全く違った結果になるのです。初めて知りました。違いが大きすぎてどちらがいいのか分からないぐらいですが、変動率(=リスク)はヘッジ有りの方が小さいので、それがヘッジコストの対価として得られるメリットでしょうか。

でも予備知識なしにこのグラフを見せられてどっちがいいか選べと言われたら迷いませんかね。どっちもどっちだなと。

次からは比較期間をずらします。

2014年10月から2018年8月10日まで

2014年10月から2018年8月10日まで

ヘッジ有りの変動率の低さを評価すべきでしょうか。ヘッジ効果はありますね。

2015年10月から2018年8月10日まで

2015年10月から2018年8月10日まで

この期間だと明らかにヘッジ有りが良いですね。

2016年10月から2018年8月10日まで

2016年10月から2018年8月10日まで

この期間だと真逆の結果となりました。ヘッジ無しの圧勝です。

2017年10月から2018年8月10日まで

2017年10月から2018年8月10日まで

ヘッジ有りの変動率の低さを評価すべきでしょうか。

積み立てシミュレーション

比較期間によってリターンは大きく変わることが分かりました。では多くの受益者が選択するであろう積み立て投資ではどちらが有利でしょうか。次は2013年10月から2018年7月まで毎月初に5万円積み立てた時のリターン比較です。凡例の右側にある利益率に着目して下さい。

2013年10月から2018年7月まで毎月初に5万円積み立てた時のリターン比較

この比較期間だとヘッジ無しの方が儲かりました

2014年10月から2018年7月

2014年10月から2018年7月まで毎月初に5万円積み立てた時のリターン比較

この比較期間はどちらも含み損ですが、ヘッジ無しの方が損しませんでした

2015年10月から2018年7月

2015年10月から2018年7月まで毎月初に5万円積み立てた時のリターン比較

この比較期間もヘッジ無しの方が儲かりました

2016年10月から2018年7月

2016年10月から2018年7月まで毎月初に5万円積み立てた時のリターン比較

この比較期間もヘッジ無しの方が儲かりました

2017年10月から2018年7月

2017年10月から2018年7月まで毎月初に5万円積み立てた時のリターン比較

この比較期間はどちらも含み損ですが、ヘッジ有りの方が損しませんでした

リスク(変動率)の低下を望むなら

積み立てシミュレーションの途中経過を見ると、リスクが高いヘッジなしだと含み損の期間が相対的に多く観測されます。これを嫌うなら、リスクを低下させたいなら為替ヘッジのコストを支払う価値はあると思います。でも、含み損の状態で積み立て投資すると基準価額が上がった時により含み益を大きくできますから、リスクが低い=より儲かるとは限りません。

問題は長期で見た時に基準価額が右肩上がりなのかどうかです。そうでない資産ならそもそも投資する価値がないと思います。おや、これはこの記事のテーマではないですね。

結論:為替ヘッジはあっても良いかな

僕はこの比較結果から、為替ヘッジが絶対必要とは思いませんでした。でもリスク(変動率)を減少させる効果があり、ヘッジ無しと比べて明らかにパフォーマンスが劣るわけでもないので、為替ヘッジはあっても良いと思いました。でもどっちのリターンが高くなるかは時期によって変わります。運次第です。

(今回比較したインデックスファンドのように)為替ヘッジが無いものと有るものが揃っている場合は好きな方を選択すれば良いのですが、楽天バランスファンド3姉妹は「債券部分ヘッジ有り」しか選べません。そのためヘッジなんか不要だ、やめてくれ、という人は楽天バランスファンド3姉妹を敬遠することになるでしょうが、そういう人はごくわずかで一般の受益者は為替ヘッジのことは気にかけないと思います。むしろこれ以上選択肢を増やすのは自殺行為なので、「債券部分ヘッジ有り」のみとしたのは英断と言えるかも知れません。

 

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