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VTの配当金が楽天全世界株式にどう反映されているか調べました

投稿日:2018年8月24日 更新日:

楽天全世界株式はVTを買うだけのインデックスファンドで楽天VTとも呼ばれます。ETFであるVTを自分に代わって買ってくれるだけですが、直接ETFを買う場合に比べて次のめんどくさいことから解放されます。

  • 円のままで少額から購入できます。ドルのことを考える必要がありません。
  • ETFの買付手数料に悩むこともありません。
  • 普通に積立投資できます。
  • VTの配当金が自動的に再投資されます。
  • 円のままで少額から売却できます。ドルのことを考える必要がありません。

逆に自分でVTを買う場合はめんどくさいことがたくさんあります。

  • 円をドルに替えないと買えません。
  • 1株単位でないと買えません。現在の取引価格(ドル)を円に直して余裕資金を割ると今日は何株買えるかな、と考えます。(現在1株8,300円程度です。)
  • たいてい買付手数料がかかります。
  • 日本の証券会社で買うと配当金は米国10%、国内20.315%が課税されます。それが1株の価格以上にならないと(貯まらないと)再投資はできません。

僕は一般の個人投資家は、よほど米国ETFが好きで米国ETFを買うことに喜びを感じるのでない限り米国ETFを買うのに優位性はないと考えています。普通の日本のインデックスファンドを買うのがいいです。そしてトータルコストに不安はありますが、VTに価値を認める人は楽天全世界株式を買うのが良いと思います。

さて、VTを直接購入した場合、年4回もらえる配当金は米国で10%課税された後さらに日本で20.315%課税されてから受益者の口座に入ります。が、普通のインデックスファンドと同じで、楽天全世界株式は配当金を再投資する際に米国での10%課税は免れませんが、日本の譲渡税である20.315%は繰り延べされます。特定口座なら売却時にまとめて運用益に課税されるわけです。これは複利効果を考えると大きな違いです。

というのがいろんなブログを見た結果僕が理解していることなのですが、あっていますよね。いや、楽天全世界株式はVTの配当金を再投資する前に20.315%課税されてますなんてことはないですよね。

楽天全世界株式とVTのリターン比較

これまで複数回に渡って楽天全世界株式と本家VTのリターン実績を比較してきました。

目的は楽天全世界株式を運営している楽天投資顧問株式会社が毎営業日純資産総額から天引きしている金額(=トータルコスト)を知るためです。次はそのリターンの比較結果です。

楽天全世界株式とVTのリターン比較

青のラインがリターンの差で、赤の矢印の位置で階段状にプラス側に振れています。これはVTの配当金が再投資されたためです。そして常時右肩下がりで減少するのは、毎営業日信託報酬+隠れコストを天引きされるためです。で、この減少率(=トータルコスト)が当初とんでもなく大きかったのが徐々に小さくなってきているというのがこれまでの分析結果です。

赤のラインが楽天全世界株式で緑のラインが円換算後の本家VTです。VTはETFなので日々の取引価格の変化をプロットしています。このグラフから明確に分かるように、楽天全世界株式はVTの配当金を再投資するためVTの取引価格だけの場合(=VTの配当金を無視した状態)よりもリターンが高くなります。

では問題の配当金は楽天全世界株式にどのように反映されているでしょうか。

譲渡税は課税されていないはず

次の表は米国でVTの配当金が出てから楽天全世界株式の基準価額に反映されるまでの様子をまとめたものです。

VTの配当金と楽天全世界株式の基準価額への反映

配当金がドルで出た日とその金額は確実に分かります。この配当金は課税前のものです。その日または直前の日の取引価格も分かります(表では「当日の価格($)」)が、その配当金の率をどうやって求めるかははっきりしません。ここで知りたいのは、楽天全世界株式の基準価額への影響なので、当日の価格に対する配当金の比率としました。

そして数日後に楽天全世界株式の基準価額が上昇します。この上昇分は配当金ー税金ー毎営業日天引きされる費用のはずです。表の最後の列がドルベースの配当金の率と基準価額の上昇率の比較です。これが100%なら配当金が全額再投資されたことを意味します。

1行目の92.75%は高すぎると思います。10%課税されているはずなので90%未満になるべきだからです。

2行目の83.83%は低すぎると思います。もし米国での10%課税の後日本で20.315%課税されているなら71.72%に減るので、譲渡税が課税されたのではありません。楽天全世界株式は10ヶ月程度運用が不安定だったように思えるのでそのせいかも知れません。

3行目の88.20%はしっくり来ます。もし4回目以降もこれに近い値だったら納得できるのですが、さてどうなるでしょうか。

結論:譲渡税は配当金に課税されていません

楽天全世界株式の受益者がVTの経費率以外に負担している、楽天投資顧問株式会社が純資産総額から毎営業日天引きしている運営費用がどれぐらいになるのか不明なため、楽天全世界株式はインデックス投資家にとって本当に良い選択肢なのかどうかは分かりません。それは運用報告書が公開されるまで待つしかないです。

でもインデックスファンドの仕組みとしてVTの配当金が米国の10%課税だけで再投資されていることは分かりました。後はトータルコストと、現物株ではなくてETFを買うファンドであることの評価になります。後者については僕も勉強中です。

よろしければ次の記事もご覧ください。

 

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