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楽天バランスファンド3姉妹の販売は苦戦中

投稿日:2018年8月26日 更新日:

楽天バランスファンド3姉妹は2018年7月20日に設定されました。それから1ヶ月が経過しましたが、明らかに売れていません。純資産総額はどれも1億円に達していません。もっと売れないインデックスファンドは掃いて捨てるほどありますから売れないこと自体は珍しくありませんが、3姉妹は楽天バンガードシリーズであり勝算があると判断して売り出したはずです。どうでもいいような組成の商品を乱発している証券会社もありますが、そういうところとは違う取り組みをしていると期待しています。でも現状人気を獲得できていません。

純資産総額の変化

設定日からの純資産総額の変化

これは設定日からの純資産総額の変化です。開始点が0でないのは運営側の初期投資のはずです。一般人が設定日の15:00までに買い付けても約定するのは翌日だからです。

地を這うような青のラインは債券重視型です。これは運営側も一番売れないと分かって組成したはずですが、ここまで売れないと組成した意味がないように思えます。でも商品のラインアップの考え方には、売れないと分かっているものも揃えることで集客でき、売れ筋のものがより売れるようになる、というものもあるので、販売戦略上の失敗とは言い切れません。

一番売れている赤のラインは株式重視型です。それよりわずかに少ないのが均等型です。問題はその総額です。まだ1億円に達していません。

不人気なスリム全世界株式(3地域均等型)よりも不人気

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は発売前からその組成に賛否両論ありましたが、実際不人気です。

次は設定日からの総口数の変化をプロットしたものです。楽天バランスファンド3姉妹とスリム全世界株式(3地域均等型)の設定日からの1ヶ月間の人気の比較になります。なお運営側の初期投資は除外してあります。

設定日からの総口数の変化

紫のラインがスリム全世界株式(3地域均等型)です。楽天バランスファンド3姉妹の不人気ぶりが分かります。

リターン実績

リターン実績を比較するには期間が短すぎますが、せっかくなのでやりましょう。バランスファンドの大先輩であるセゾンVGBFと元気の良い若造であるスリムバランスに登場して頂きます。

設定日直後を避けて7月27日から8月24日までの比較です。

リターン実績

3姉妹の関係は容易に想像できる通りです。組成の近いセゾンVGBFは株式重視型に近い動きをしています。この比較期間で一番冴えないのはスリムバランスです。

必要なのは営業努力?時間?

3姉妹を販売しているのはまだ4社に過ぎません。楽天全世界株式は13社で販売されています。売れる商品だからそれを販売する金融機関が増えるのは当たり前ですが、人気を獲得するためには営業面への投資が必須でしょう。楽天全世界株式のように誰が考えても売れることが確実と分かっていた商品ではないので、売れるようになるためにはそれなりの努力が必要です。何もしなければこのままのペースでちんたら行くことになるかも知れません。

営業努力とは別に、時間も必要かも知れません。セゾンVGBFだって長い年数をかけて純資産総額を1670億円まで増やしました。次のグラフはセゾンVGBFの設定来の総口数の変化です。

セゾンVGBFの設定来の総口数の変化

頭打ちから減少に転じた時期を乗り越えて一本調子で増やし続けています。

投信ブロガーの中には楽天バランス(均等型)がセゾンVGBFを脅かすと考えた人もそれなりにいたようですが、僕はそんなに簡単じゃないと思っていました。その最大の理由は受益者層の違いです。セゾン投信の主たる顧客はコストを気にする人や自分で乗り換えの判断ができる人ではなく、中野晴啓教祖様率いるセゾン投信教団の信者です。全国各地を廻る布教活動(集会)に参加するような人達の考えを変えるのは容易ではないでしょう。

そういう主たる顧客のほとんどは楽天バランス3姉妹の存在すら知らないでしょう。知っていて、どちらが得か判断できるならセゾンVGBFの積立を停止して新規投資は楽天バランス(均等型)にするのが賢明です。

時価総額比ローコストバランスファンドの覇者になれ

バランスファンドにはいろんな組成のものがありますが、スリムバランスは均等型です。均等型に対峙するのが時価総額比で配分したものです。セゾンVGBFは(ほぼ)時価総額比です。世界経済インデックスファンドはGDP比です。どれが良いかは好みだと思いますが、確かなことが1つあります。よりローコストな方が有利である点です。

楽天バランス(均等型)は時価総額比のバランスファンドで超ローコストなものを求めている人にぴったりな商品だと思います。トータルコストは運用報告書が公開されるまで分からないので不安はありますが、セゾンVGBFや世界経済インデックスのような2世代前のハイコストバランスファンドよりは十分低いでしょう。

僕はもうバランスファンドに投資することはありませんが、楽天バランス(均等型)には頑張って欲しいと思っています。株式重視型も人気を獲得できるかも知れませんが、債券重視型は無理な気がします。

(3姉妹をセットで考えて)楽天バランスが不発で終わるか人気を獲得できるかはインデックス投資家の未来にとって重要です。僕はいつまでもハイコストバランスファンドが市場の競争原理の外で(失礼ながら情弱とされる)従来からいる顧客層に支え続けられているのは好ましくなく、インデックス投資環境をさらに良いものにしていくには新陳代謝が欠かせないと信じています。そのために示して欲しいのですよ、もうローコストでないと戦えない時代なのだということを。

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