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インデックス投資

配当金の再投資が生む複利効果は破壊力抜群です

投稿日:2018年8月29日 更新日:

VTやVTIなどの米国ETFの購入を熱烈に勧める投信ブロガーもいますが、僕はそれに心がときめいたことはただの一度もありません。米国ETFの購入は僕にはめんどくさ過ぎますし、デメリットが多くて全然いいと思いません。3年以上前ならいざ知らず、現在では普通のインデックスファンドの超ローコスト化が進んでいるので、お目当ての米国ETFと全く同じベンチマークに投資するものに限定しなければ、十分コスト的には満足できる商品が選択できると思うのです。

それでも米国ETFを嗜好される方は好きなようにすればいいのですが、宗教の布教活動のように事情の分からない人に米国ETFをデメリットを説明せずに勧めるのはどうかと思います。たとえばすでにVTに数千万投資している人はいまさら足抜けできないでしょうけど、心のどこかで今はもう普通のインデックスファンドの方が良いと思っているかも知れません。

配当金の再投資

さて本題です。普通の(日本で買える)インデックスファンドは株式の保有でもらえる配当金を自動的に再投資してくれます。これは当たり前のように行われるので普段意識しませんが実はとても素晴らしいことです。(この記事のテーマから外れるので対象のインデックスファンドは無分配を貫いているものとします。)

ETFを買って配当金がもらえる場合、配当金を何かに使うのが(消費することが)目的なら別ですが、投資した元本を増やすことが目的なら再投資すべきです。ところが米国ETFを日本の証券会社で買うと配当金には日本の譲渡税20.315%が課税されますし、ETFは最低売買単位の倍数でしか買えないので、配当金がそれに満たない場合は貯まるまで待つしかありません。つまり、ETFは配当金の再投資の効率が極めて悪いのです。

IVVと^GSPC

IVVはS&P500指数をベンチマークにしているETFです。S&P500指数はYahoo!Financeで^GPSCで検索すると出てきます。後者を指数と言い切るのは無理があると思うのですが、まずこの2つが連動していることを確認します。

  • 米国Yahoo FinanceからIVVと^GSPCの取引価格の日次データをダウンロードします。
  • 円ドル換算のTTMと呼ばれているデータを三菱東京UFJ銀行のホームページからダウンロードします。
  • 日本の営業日の前日(なければさかのぼります)のIVVと^GSPCの取引価格(close)を営業日のTTMで円換算した価格を求めます。(比較するインデックスファンドの基準価額に相当します。)
  • 作業量の関係で2010年1月5日から2018年7月31日で生成します。

結果です。

同じと見なしていいでしょう。ここでIVVも^GSPCも配当金を再投資していません。

S&P500 Total Return

見つけるのに苦労しましたが、配当金を全額再投資したトータルリターンの価格をダウンロードできることが分かりました。Yahoo!Financeで^SP500TRで検索すると出てきます。これも同じ方法で円換算して、^GSPCと比較します。

結果です。

赤のラインが配当金を再投資したトータルリターン、緑のラインが配当金を無視したものです。8年7ヶ月で再投資しないと利益率が202.8%なのに対して、再投資すると262.1%になります。この差は圧倒的です。

なお、これは米国での話なので配当金は10%課税されてから再投資しているのだと思います。

次はリターンの差を見ます。

青のラインがリターンの差です。配当金の額は変動しますし、仕組み上リターンの差は暴れますが、右肩上がりの弓なりです。弓なりに曲がるのは複利効果によるものです。

次は青のラインをリターンの差から、リターンの変化率の相乗平均の差に変えたものです。安定するのに(この比較対象だと特に)日数がかかるので最初の暴れている期間は無視して下さい。

リターンの変化率の相乗平均の差

2.5%前後に収束しているのが分かります。これが平均して得られている配当金の割合だと理解しています。

普通のインデックスファンドの強み

日本で普通に買えるインデックスファンドは配当金を再投資してくれます。その際に譲渡税20.315%が課税されることはなく、極めて有利かつ効率的です。米国でインデックスファンドを買うと事情が違うようですが、そちらは僕の活動領域ではないので踏み込みません。

また、米国の証券会社を利用して米国ETFを購入し、配当金が自動的に再投資されるサービスを利用している猛者もいるようですが、これまた僕の活動領域ではないので踏み込みません。

確かなのは次の2点です。

  • 配当金の再投資が生む複利効果は破壊力抜群です。
  • 普通のインデックスファンドは配当金の再投資を有利かつ効率的に行ってくれます。

未来予測

おそらくeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はS&P500指数に投資したい人にとって最適な選択肢になると思います。そのための条件がいくつかあります。

  1. トータルコストが低廉であること。
  2. 現物株運用であること。
  3. 指数との乖離が少ないこと(=運用が安定していること)。

2番目は月次報告書で確認できています。1番目は運用報告書が公開されるまで分かりません。3番目は信頼できる比較対象がないと調べる(評価する)ことができませんし、長い期間で様子を見る必要があります。

上記の条件を満たせたらですが、スリムS&P500は配当金の再投資を効率的に行ってくれるので、S&P500指数に連動するIVV、VOO、SPYなどのETFを購入するよりもはるかに有利なはずです。

よろしければ次の記事もご覧ください。

 

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