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楽天全米株式のトータルコストを推測しました(5):問題ありません【訂正あり】

投稿日:2018年9月7日 更新日:

これは次の記事の続きです。楽天全米株式と本家VTIのリターン実績を比較することで楽天全米株式のトータルコストを推測しています。

2018年8月のリターン実績を比較します。トータルコストは期待値に近い状態で推移しているでしょうか。

上記記事を読まれていない方は先に目を通されることをおすすめします。

おことわり

この記事にある比較は肝心なところが間違っている可能性があります。それらしい結果が得られているとは思うものの、ここに書いてあることは一切保証できません。そのため実際の投資行動に影響を与える判断は自己責任でお願いします。

本家VTIのリターン実績

前回の記事を読まれた方は、ここは飛ばして下さい。

普段インデックスファンドの比較に使っているのは基準価額の日次データです。楽天全米株式は本家VTIを買うだけのインデックスファンドですが、もちろん基準価額の日次データが存在します。一方本家VTIは米国ETFで、基準価額はあるにはありますがそのデータをダウンロードできそうにない(方法が分かりませんでした)こと、実際にはETF(株式)の取引価格でリターンが決まることから、次の方法で比較用の日次データを生成しました。

  • 米国Yahoo FinanceからVTIの取引価格の日次データをダウンロードします。
  • 円ドル換算のTTMと呼ばれているデータを三菱東京UFJ銀行のホームページからダウンロードします。
  • 日本の営業日の前日(なければさかのぼります)のVTIの取引価格(close)を営業日のTTMで円換算した価格を求めます。(比較するインデックスファンドの基準価額に相当します。)
  • 作業量の関係で2010年1月5日から2018年8月31日で生成しています。

楽天全米株式が本家VTIを購入する実際の方法が分からないので、このデータとの絶対比較はできませんが、相対比較は可能だと思っています。

リターンの差

2017年10月10日から2018年8月31日における楽天全米株式と本家VTIのリターン比較です。

2017年10月10日から2018年8月31日における楽天全米株式と本家VTIのリターン比較

赤のラインが楽天全米株式、緑のラインが本家VTIです。青のラインがリターンの差です。時々リターンが高くなっているのは配当金によるものです。VTIは年4回配当金が出ますが、そのうちの3回がこの比較期間にあるわけです。ところどころにあるヒゲは為替の影響によるものと思われますので無視していいです。

青のラインの傾き(減少の割合)が楽天全米株式のトータルコストを示していると考えていますが、当初はこれが想定を超えて大きかったので驚きました。が、理由は不明なものの、4月以降は明らかに改善されています。

今回は最後に配当金をもらってから8月末までのリターンの減少率を調べます。

気になる期間だけ抽出

最後に配当金をもらってから8月末までのリターンの減少率

縦軸のスケールは同じです。わずかに右肩下がりです。楽天全世界株式と本家VTの比較結果にそっくりです。

回帰分析

最後に配当金をもらってから8月末までをcsvに切り出してエクセルの回帰分析にかけてみました。

回帰分析結果

信頼性を示す重決定R2が0.6634と低いのであてになりません。回帰分析結果にある係数は1営業日のものなので246倍して年率換算すると0.1988%になりました。前回の記事では回帰分析による推定トータルコストは0.1776%でしたから増えたことになりますが、前回の回帰分析結果は信頼性がもっと低かったので増えたというのは気にしないでいいです。

トータルコストよりも誤差の方が大きいかも

青のラインは確かに右肩下がりですが、乱れがあります。そのため回帰分析結果で高い信頼性が得られません。

配当金によりリターンが上昇し、リターンがトータルコストによって減るのは確実です。トータルコスト(信託報酬+隠れコスト)は毎営業日に純資産総額から引かれるはずですし、最後に配当金をもらってからの期間では一定ではないかと想像します。乱れているのは誤差のためではないかと思うのです。

でも設定来で見るとリターンの減少率は大きく変化したのも事実です。4月より前から投資していた人は4月以降から投資した人に比べて相対的に損したのは確かです。設定直後から投資している人は純資産総額を増やして運用が安定するのに貢献しているはずなのに、それに高コストで返礼するとは失礼ですね。

楽天投信投資顧問で発生しているトータルコスト

前々回の記事では楽天全米株式の(現在の)トータルコストは税込み0.18%前後と予想しました。それは目論見書の内容から十分許容できる水準でした。前回は推定不可能でした。今回は回帰分析の信頼性が低いことを踏まえた上で税込み0.20%前後と予想します。

楽天全米株式の目論見書によると信託報酬は税込み0.1296%です。これに隠れコストを加えたものがトータルコストです。税込み0.20%程度なら十分納得できると思います。

少なくともリターンの減少率は当初よりは改善されており、これは歓迎できます。できれば設定来よりこうであって欲しかったですね。

また来月確認します。

ETFの経費は含まれていません

ここで試算しているトータルコストは、楽天VTIを購入、保有することで楽天投信投資顧問が信託財産から毎営業日天引きする費用を指します。購入しているETFの経費(バンガード社で発生しています)はここには現れません。(試算できません。)0.04%程度と言われています。

これも経費であり、確実に支払っていることを忘れてはいけません。

よろしければ次の記事もご覧ください。

https://secrets2mysuccess.net/2018/09/06/post-2869-3-3-2-2/

2018年9月10日追記

コメント欄にて間違いを指摘して頂きました。円換算を行うプログラムにバグがあり、特定の条件下で間違った日のTTMを参照していました。これまで大きなリターン差を示すヒゲが散見されており、それらは為替の影響によるものだと思ってきましたが実は僕のプログラムによる円換算ミスが原因でした。

修正したプログラムで円換算したデータと比較するとヒゲはすっかりなくなりました。

円換算プログラム修正後

間違いを指摘して下さった読者の方に感謝致します。

 

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