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楽天新興国株式のトータルコストを推測しました(5):スリム新興国株式の方が安いです【訂正あり】

投稿日:2018年9月9日 更新日:

これは次の記事の続きです。楽天新興国株式と本家VWOのリターン実績を比較することで楽天新興国株式のトータルコストを推測しています。

2018年8月のリターン実績を比較します。リターンの差は落ち着いたまま推移しているでしょうか。

上記記事を読まれていない方は先に目を通されることをおすすめします。

おことわり

この記事にある比較は肝心なところが間違っている可能性があります。それらしい結果が得られているとは思うものの、ここに書いてあることは一切保証できません。そのため実際の投資行動に影響を与える判断は自己責任でお願いします。

本家VWOのリターン実績

前回の記事を読まれた方は、ここは飛ばして下さい。

普段インデックスファンドの比較に使っているのは基準価額の日次データです。楽天新興国株式は本家VWOを買うだけのインデックスファンドですが、もちろん基準価額の日次データが存在します。一方本家VWOは米国ETFで、基準価額はあるにはありますがそのデータをダウンロードできそうにない(方法が分かりませんでした)こと、実際にはETF(株式)の取引価格でリターンが決まることから、次の方法で比較用の日次データを生成しました。

  • 米国Yahoo FinanceからVWOの取引価格の日次データをダウンロードします。
  • 円ドル換算のTTMと呼ばれているデータを三菱東京UFJ銀行のホームページからダウンロードします。
  • 日本の営業日の前日(なければさかのぼります)のVWOの取引価格(close)を営業日のTTMで円換算した価格を求めます。(比較するインデックスファンドの基準価額に相当します。)
  • 作業量の関係で2010年1月5日から2018年8月31日で生成しています。

楽天新興国株式が本家VWOを購入する実際の方法が分からないので、このデータとの絶対比較はできませんが、相対比較は可能だと思っています。

リターンの差

2017年11月17日から2018年8月31日における楽天新興国株式と本家VWOのリターン比較です。

赤のラインが楽天新興国株式、緑のラインが本家VWOです。青のラインがリターンの差です。時々リターンが高くなっているのは配当金によるものです。VWOは年4回配当金が出ますが、そのうちの3回がこの比較期間にあるわけです。ところどころにあるヒゲは為替の影響によるものと思われますので無視していいです。

青のラインの傾き(減少の割合)が楽天新興国株式のトータルコストを示していると考えていますが、当初はこれが楽天全世界株式、楽天全米株式同様に大きかったです。が、その後徐々に改善されています。

今回は最後に配当金をもらってから8月末までのリターンの減少率を調べます。

気になる期間だけ抽出

縦軸のスケールは同じです。わずかに右肩下がりです。いい感じです。

回帰分析

最後に配当金をもらってから8月末までをcsvに切り出してエクセルの回帰分析にかけてみました。

信頼性を示す重決定R2が0.8044なのでいまひとつです。回帰分析結果にある係数は1営業日のものなので246倍して年率換算すると0.3870%になりました。前回の記事では回帰分析による推定トータルコストは0.3479%でしたからそれよりも増えましたが、回帰分析結果の信頼性がもっと低かったので気にしないでいいです。

でも楽天全世界株式、楽天全米株式と比べると高コストですね。

楽天投信投資顧問で発生しているトータルコスト

回帰分析結果の信頼性はいまひとつですが、それを踏まえた上で税込み0.39%前後と予想します。

楽天新興国株式の目論見書によると信託報酬は税込み0.1296%です。これに隠れコストを加えたものがトータルコストです。税込み0.39%程度というのは、信託報酬が同じ楽天全世界株式や楽天全米株式と比べると高いですね。

新興国株式に投資するインデックスファンドは保管費用がかさむ傾向があるため隠れコストが高くなることが珍しくありません。でもETFを買うだけの楽天新興国株式でどうして隠れコストがそんなに高くなるのでしょうか。仕組みが分からないので納得できないですね。

現物株運用のスリム新興国株式のトータルコストは税込み0.3897%とされています。

また来月確認します。

ETFの経費は含まれていません

ここで試算しているトータルコストは、楽天VWOを購入、保有することで楽天投信投資顧問が信託財産から毎営業日天引きする費用を指します。購入しているETFの経費(バンガード社で発生しています)はここには現れません。(試算できません。)0.14%程度と言われています。

これも経費であり、確実に支払っていることを忘れてはいけません。推定トータルコストに加算すると税込み0.53%になります。

予想通りだとすると、ベンチマークは違いますが、スリム新興国株式を買ったほうがいいと思います。

2018年9月10日追記

別記事のコメント欄にて間違いを指摘して頂きました。円換算を行うプログラムにバグがあり、特定の条件下で間違った日のTTMを参照していました。これまで大きなリターン差を示すヒゲが散見されており、それらは為替の影響によるものだと思ってきましたが実は僕のプログラムによる円換算ミスが原因でした。

修正したプログラムで円換算したデータと比較するとヒゲはすっかりなくなりました。

円換算修正後

間違いを指摘して下さった読者の方に感謝致します。

 

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