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インデックス投資

資産はあっても金融リテラシーがないとこんなものを買わされるのでしょうか

投稿日:2018年9月13日 更新日:

次はキュウキュウ様のブログ記事です。

超高校級のバランスファンド?なんのこっちゃと思いましたが、モーニングスターの提灯記事みたいなのが元ネタです。その記事には「記事広告」の表記はないですが、忖度感いっぱいです。また、時代に合わない方向性の論旨はどうかと思いました。

その超高校級の「日興BR・H・クオリティ・アロケーションF(H無)」ちょっと気になったので調べてみました。なお名称が長いので以下「ハイクオリティファンド」と略します。

超高コストアクティブバランスファンド

株式と債券の比率が6:3、その他1のバランスファンドですが、投資先の比率を変動させてリターンの最大化を目指すアクティブ運用です。2014年6月27日に設定されたので、インデックスファンドのローコスト競争が進みだした頃です。(すでにニッセイ外国株式はありました。)なのに、ハイクオリティファンドは超高コストです。

  • 信託報酬は税込み2.0304%と桁が違います。
  • 購入時手数料が税込み3.24%もかかります。
  • 信託期間はたったの10年、2024年償還です。
  • 販売しているのは三井住友銀行、SMBC日興証券だけです。

リターン比較

バランスファンドなのでセゾンVGBFとeMAXISバランス(8資産均等型)に参加して頂きます。ハイクオリティファンドの設定日直後を避けて2014年7月10日から2018年9月7日までで比較します。

ハイクオリティファンド vs セゾンVGBF

ハイクオリティファンド vs セゾンVGBF

赤のラインがハイクオリティファンド、緑のラインがセゾンVGBFです。直近ではセゾンVGBFの方がリターンが高いですが、時期によってバラバラです。

リターンの差を見ます。青のラインがプラス側にある時はハイクオリティファンドのリターンが高いです。

ハイクオリティファンド vs セゾンVGBF、リターンの差

ハイクオリティファンドはセゾンVGBFをアウトパフォームしている時もあればそうでない時もあるということです。

ハイクオリティファンド vs eMAXISバランス(8資産均等型)

ハイクオリティファンド vs eMAXISバランス(8資産均等型)

直近ではeMAXISバランス(8資産均等型)の方がリターンがわずかに高いですが、時期によってバラバラです。

リターンの差を見ます。

ハイクオリティファンド vs eMAXISバランス(8資産均等型)、リターンの差

ハイクオリティファンドはeMAXISバランス(8資産均等型)をアウトパフォームしている時もあればそうでない時もあるということです。

超高コストなだけで買う意味なし

設定されたのが2014年6月ですからバランスファンドはまだ信託報酬が0.5%を超えているのが当たり前でした。でもパフォーマンスはセゾンVGBFやeMAXISバランス(8資産均等型)と大差ないので、わざわざそんな高いコストを支払ってまで買う意味はありません(でした)。

なのに、提灯記事にはこうありました。

設定からわずか3カ月弱で1,000億円を突破。2014年11月末時点では1,371億円と、さらに純資産額を伸ばし、バランス型ファンド534本中第4位となっており、バランス型ファンドに久方ぶりの“超高校級”があらわれた。

次は純資産総額の変化です。

純資産総額の変化

左端が浮いていますね。生データを見ると設定日の純資産総額が533.33億円もあります。設定日の15:00までに買い付けても約定は翌日ですから、この533.33億円は運用側の初期投資だと思います。提灯記事を書いた人はろくに調べなかったのでしょうね。

それにしても短期間でよくこれだけ集めましたね。富裕層の多さを実感します。

次は初期投資を除外した総口数の変化です。

初期投資を除外した総口数の変化

途中から大きく減らし始めますがそれも下げ止まります。

信託報酬は税抜き1.88%です。それを委託会社、受託会社、販売会社、投資顧問会社でどう山分けしているかは分かりませんが、初期投資を除いた現在の(下げ止まった)純資産総額500億円から毎年9.4億円が売上になります。

ニッセイ外国株式は純資産総額が1,000億を超えましたが、信託報酬は税抜き0.109%ですので、売上は1億しかありません。前者は富裕層向けのボロい商売、後者は一般人向けの薄利多売で儲けるのが難しい商売だというのが良く分かります。

明らかに富裕層を狙っている

次は目論見書からの引用です。

購入時手数料一覧

購入時手数料は購入金額によって変わりますが、1億円未満なら3.24%、1億円を超えると半額、5億円を超えるとさらに半額、という設定です。

販売会社が2つしかないし、富裕層をターゲットにしているのは間違いないでしょう。どうせ使い道のない余裕資金でしょうけどこんなものを買わされるような低い金融リテラシーだともっとひどい、詐欺的なものにいつ引っかかってもおかしくないですね。

信託期間が10年なのは

ハイクオリティファンドは2024年に償還されます。これを買わされた富裕層は10年後にもっと判断能力を失っている状態で金融機関から誘いを受けます。そう、もっと搾取できるボッタクリ商品を勧められるわけです。金融機関にとって10年後が楽しみな仕掛けが設定時から入っているのです。言い過ぎですか?

まあ一般人にとっては関係のない話です。そんな、超高コストアクティブファンドをとりあげたモーニングスターのあの記事は、やっぱり提灯記事にしか見えないですね。

 

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