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予知能力がないなら暴落に備えて売却してはいけません

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世界経済を取り巻く環境にはリスクがたくさんあり、もういつ暴落が始まってもおかしくない雰囲気です。でも不思議なことに米国株式は絶好調でそれにつられて日本株式も上昇傾向です。一方、新興国株式はそのリスクが顕在化していて絶不調です。

先日Yahooニュースの記事で、暴落が近いから含み益があるなら一旦キャッシュにしておくのも良いという趣旨の記述を見ました。安く買って高く売るのが儲けの大原則ですから、暴落前の高値で売却して暴落後の安値で買い直せれば確かに大きく儲けることができます。

でもそれは予知能力がないならやめた方がいいです。(ないよね、予知能力。)

暴落がいつ始まるかは予測不可能

経済のプロですらいつ暴落が始まるかは正確に予測できません。暴落してから慌てるのです。なので僕ら一般人には到底不可能です。

暴落の予兆を示す指標がいくつかありますが、それらが正しければ既に暴落していておかしくありません。ですからそれらの指標もあてになりません。

未来は予測不可能と言いつつ、上がり続ける相場はないと断言する経済界も不思議な気がしますが、過去10年周期で大きな暴落があったからと言って、リーマンショックから10年経過する今ここで暴落する保証はありません。

誰にも分からないのでいろんな意見が出ます。

  • 2019年年初から危ない。
  • 2019年の後半が危ない。
  • 次の暴落は2019年から2020年か。

おそらく2020年末までに暴落したら、みな当たらずといえども遠からずで処理されそうな話です。ちなみに予知能力のない僕は2018年は期待に反して暴落せず米国株式は絶好調を維持すると予想しています。もちろんあてにはなりません。

暴落を期待して売却してはいけない理由

投資しているインデックスファンドにそれなりの含み益があり、暴落が近いはずだとふんで売却したとしましょう。特定口座だと譲渡税20.315%を支払って利益確定することになります。NISA系口座だと譲渡税はかかりませんが、利益確定によりせっかくの非課税枠を捨ててしまうことになるので論外でしょう。

問題は特定口座で利益確定した後です。そこから基準価額が大して上がらないうちに暴落が始まれば、十分安くなったと思える時点で買い直せばいいのですが、そこから何ヶ月もあるいは1年以上も暴落しないで基準価額は右肩上がりで伸び続けるかも知れません。そうなると心理的に基準価額の上昇を指をくわえて眺めているしかありません。

次はスリム先進国株式の基準価額の仮のデータです。

暴落しないで上がり続ける基準価額

現在は赤の矢印のところです。保有しているスリム先進国株式の平均取得価額が緑のラインの水準だったすると、現在含み益は15%程度あります。この状態で一旦売却して暴落を待ちますが、待てど暮らせど暴落しません。基準価額は変動しながらも右肩上がりに伸び続けます。

このグラフでは2019年末まで暴落しません。ありえない話ではありません。仮にそうだとするとたとえ30%の暴落があっても現在の平均取得価額の水準を下回りません。暴落を待っている間に30%以上も上がってしまったからです。

こうなると暴落してからどのような買い方をしたところで、売却しなかった場合に比べて有利にはならないのです。絶対に。

また、譲渡税を支払っていることも勘案すべきです。本当に得する買い方ができるでしょうか。

これは極端な例に感じるかも知れませんが、次の2つが予測不可能である以上、十分起こり得る話です。

  • 暴落するまでに基準価額がどれだけ上昇するか分からない。
  • 暴落の規模(どれだけ下落するか)が分からない。

さらに、暴落してからどれだけ安く買えるかも問題になります。過度に、自分なら上手く買えると思わないほうがいいです。

積み立て投資もやめるべきではありません

同じ理由で積み立て投資もやめるべきではありません。暴落しそうだからと一旦やめると心理的になかなか再開できなくなります。その間に基準価額が上昇を続けるとその分機会損失していることになります。

結局のところ含み益の率は平均取得価額と現在の基準価額の差で決まるので、積み立て投資をやめている間に基準価額が上昇してもその後暴落してから安く買えれば平均取得価額を下げられることもありますので、前記機会損失はすぐに確定するわけではありません。でもタイミングを図った取引はほとんどうまく行かないと言われているので、皆さんの場合もきっとそうなると思われます。

そのため、暴落を期待せずにそのまま積み立て投資を継続することを強くおすすめします。

でも暴落に備えるべきです

なんですと。言っていることが矛盾している?いえ、時期と規模は分からないものの、いずれ暴落するでしょうからその時に備えることは必要です。これだけいろんなリスクが高まっているので、暴落しないで2021年元旦を迎えるのは不可能な気がします。

暴落すると資産クラスで差はあるとしても、まずどんな資産も大きく下がります。「3割4割は当たり前(注1)」だと思っていた方がいいです。そうなった時にリスク資産を売却しないでも数年間生活できるだけの現金(=無リスク資産)があると安心です。

(注1)このフレーズのCMを聞き覚えのあるあなた、きっといい齢です。

暴落してもできればリスク資産を売却しないでいられる経済的な余裕を持つことは重要です。

次に、暴落して基準価額が下がった時は絶好の買い時です。平均取得価額を下げられるまたとないチャンスと言えます。暴落時に実際に買い増しできるかどうかは別の問題として、まずそのための余裕資金がないと話になりません。ですからその余裕を確保しておくのが賢明です。

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