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楽天全世界株式とSBI全世界株式のリターンを比較しました

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これは次の記事の更新版です。

楽天全世界株式はFund of the Year 2017で1位になった人気の高いインデックスファンドで、純資産総額の増加率も高いです。バンガード社のETFであるVTを買うだけのインデックスファンドで、楽天VTとも呼ばれます。VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを指数としています。

でも楽天全世界株式はトータルコストが異様に高いことが判明したため、Fund of the Year 2018で3位以内に入るのは絶望的です。

SBI全世界株式

EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドという長くて覚えにくい名前は「SBI全世界株式」に改名されました。中身は変わっていません。芸風そのままで芸名を変えた芸人のようなものです。

SBI全世界株式もFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを指数としていますが、楽天全世界株式がVTを買うだけなのに対し、SBI全世界株式は3種類の格安ETFを組み合わせて構成されます。構成が違っても同じ指数をベンチマークにしている以上、基準価額は同じ変化をするのが期待値です。それにトータルコストの差が反映されます。

商品名 信託報酬(税込み) 設定日
楽天全世界株式 0.24% 2017/09/29
つみたてグローバル 0.15% 2017/12/06

比較方法

楽天全世界株式のトータルコストは判明しました。このブログ以外に指摘している投信ブログを見たことがないのですが、トータルコストは決算期間を通じて一定ではなく、設定直後は異様に高かったものの、その後改善されて来ています。

そのため、あえて楽天全世界株式のトータルコスト(毎営業日天引きされている費用)が改善された4月以降で比較します。

リターン比較

2018年4月2日から9月21日までの比較です。

2018年4月2日から9月21日までのリターン比較

赤のラインが楽天全世界株式、緑のラインがSBI全世界株式です。楽天全世界株式の方がわずかならがらリターンが高いです。

リターンの差をプロットします。

2018年4月2日から9月21日までのリターンの差

青のラインがリターンの差です。普通のインデックスファンドだとリターンの差はこんなに暴れません。たとえば次はスリム先進国株式とたわら先進国株式のリターン比較です。

スリム先進国株式とたわら先進国株式のリターン比較

リターンの差(右軸)のスケールは細かいのに暴れは少ないのが分かると思います。これは、スリム先進国株式とたわら先進国株式が現物株運用なのに対して、楽天全世界株式とSBI全世界株式がETFを買うファンドなのが一因です。

このように避けられない「暴れ」はありますが、傾向としては青のラインは右肩上がりです。これは楽天全世界株式の方がSBI全世界株式よりもリターンが高いことを示しています。

ベンチマークは似て非なるもの

SBI全世界株式の目論見書には「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指します」とあります。(この表現は楽天全世界株式とほぼ同じです。)でもそれを3本のETFを組み合わせることで実現しています。

3本のETFを組み合わせることで実現

引用:目論見書

月次レポートにある値もほぼこの通りですが、VTの米国株式の比率は53%程度なのでそれだけでもう「ベンチマークが同じ」とは言えません。似て非なるものです。普通のインデックスファンドの感覚で言うと、インチキですね。まがい物と言われても反論できないでしょう。

そのため、基準価額のデータを比較することでどちらのリターンが高いかは分かっても、ベンチマークが同じではないのでトータルコスト差は推測できません。

販売状況は雪だるまではありません

愛称を「雪だるまシリーズ」にしたそうですが、販売状況は雪だるま式に増えておらず、ライバルである楽天全世界株式と比べると火だるま状態です。

次は総口数の変化をプロットしたものです。

総口数の変化

楽天全世界株式の圧勝です。純資産総額は楽天全世界株式の136億円に対してSBI全世界株式は12.7億円しかありません。でも設定後10ヶ月で12億というのは決して悪くありません。もっと売れていない投信は掃いて捨てるほどあります。

しかし、人気のある同じアセットクラス(ベンチマーク)に投資する2商品ですから、SBIアセットマネジメントとしてはこの販売状況に満足できないはずです。これだけ売れ行きに差が出ると社内会議で槍玉にあがるのは想像に難くありません。

(日本を含む)全世界株式に投資する限られた受益者を奪い合っているわけですが、このままではSBI全世界株式に勝ち目はありません。楽天全世界株式の運用報告書が公開されてトータルコストが異様に高い残念なものだと分かった今、思い切った手を打てば挽回できるかも知れません。

いや、楽天全世界株式にはVTというネームバリューがあるので、何をしたところで手遅れかも知れません。雪だるまにはブランド力はないですからね。

一方、三菱UFJ国際投資がeMAXIS Slim全世界株式(日本含む)を出せば楽天全世界株式、SBI全世界株式共に短い春で終わるかも知れません。今がチャンスです。eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)のことは忘れて(過去にこだわらないで)、国内株式はTOPIXのままでいいから出すべきです。

eMAXIS Slim全世界株式(日本含む)を望む理由

なお、僕が自分では買うことのないeMAXIS Slim全世界株式(日本含む)を望むのは、それがスリムシリーズの強化、安定に繋がり、ゆくゆくはスリム先進国株式の未来を支えると信じているからです。つまり、極めて利己的な考えによるものです。

よろしければ次の記事もご覧ください。

 

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