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新興国株式のボラリティの高さはパフォーマンスを劣化させます

投稿日:2018年10月3日 更新日:

はじめにお断りしておきます。僕は新興国が嫌いなのでそのバイアスがかかった記事を書いてしまう恐れがありますが、できる限り公平であるよう努めました。

現在新興国株式は絶不調です。どうやら米中間の覇権争いは長期化するようで、今後新興国株式は過去の実例が通用しない、全く新しい状況に入ってもおかしくありません。それは世界経済全体に波及し、期待している程度を大きく超える「不況」の原因になるかも知れません。

さて、現在米国株式は割高だと言われます。米国を除く先進国株式はそうでもないと思います。一方新興国株式は大きく値を下げているので割安と言われます。が、この評価も現実にはかなり怪しいものです。

未来のことは分かりませんが、過去から何かを学ぶことはできます。新興国株式インデックスの過去データを見直したところ、改めて新興国が嫌いになりました。それはボラリティ(変動率)の高さがパフォーマンスを劣化させているからです。

MSCIエマージング・マーケット・インデックス

新興国株式インデックスファンドの多くが採用しているベンチマークが「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」です。スリム新興国株式、ニッセイ新興国株式、たわら新興国株式はみなこれをベンチマークにしています。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしている新興国株式インデックスファンドで僕が見つけられた最も設定日が古いのは「日興インデックスファンド海外新興国株式」でした。リーマンショック直前の2008年4月1日に設定されました。これの基準価額の変化を仔細に眺めます。

設定日から現在まで

設定後まもなくリーマンショックによる暴落が始まります。最大下落率は65%です。(グラフからはもっと下落しているように見えますが違います。)

日興インデックスファンド海外新興国株式を分析

リーマンショックの暴落の底値付近から874日で112%上昇します。薄い緑色の期間です。そこから減少に転じ、再度1304日で105%上昇します。薄い赤の期間です。またそこから減少に転じ、再度714日で76%上昇します。その後は現在進行形で経験している通りです。どこまで下がるかは誰にも分かりませんが、もっと下がる気がします。

傾向としては右肩上がりです。リーマンショックの暴落の底値から今年1月の最高値までで270%上昇しています。このグラフの縦軸の数値を見るとそんな気がしませんが、基準価額4,047円が14,958円になったので3.7倍です。でも時々大きく下落するのが曲者です。この変化の激しさを、ボラリティが高いと言います。

MSCIコクサイ

では僕が集中投資するスリム先進国株式のベンチマークであるMSCIコクサイはどうでしょうか。eMAXIS先進国株式は設定日が2010年なので同じ比較ができません。そこで今となってはローコストではありませんがリーマンショックのずっと前に設定された日興インデックスファンド海外株式に登場して頂きます。

日興インデックスファンド海外株式を分析

ずいぶん様子が違います。リーマンショックによる暴落の底値付近から2,333日で246%上昇します。その後下落に転じ、再度815日で60%上昇します。リーマンショックの暴落の底値から2018年9月21日までで336%上昇しています。

リーマンショックの暴落後を比較

リーマンショックの暴落で底値を付けた日は新興国株式と先進国株式で違いますが、次は新興国株式に合わせてプロットしたものです。

リーマンショックの暴落後を比較

赤のラインが新興国株式、緑のラインが先進国株式です。リーマンショックから早く復活したのは新興国株式でしたが、喜んでいられたのは数年だけでその後は大して良い投資先には見えません。やはりボラリティの高さが気になります。時間をかけてせっかく上昇した基準価額を時々大きく下げてしまっています。結果、長い期間ではパフォーマンスを劣化させてしまいます。

なんとなく新興国株式に投資している方へ

リーマンショック後の短い期間のデータですが、MSCIエマージング・マーケット・インデックスはこのような値動きをしていました。未来は過去とは全く違う結果になるかも知れませんが、どのような感想を持たれたでしょうか。

いろんなところで期待リターンがいくら、リスクがいくらという数値を見ると思いますが、値動きをグラフで確認すると全く違ったイメージを持つのではないでしょうか。

確かに新興国株式には大きな成長の余地があると思いますが、僕が期待する期間で期待するリターンが得られる可能性は、先進国株式よりずっと低い気がします。これは僕が新興国が嫌いだから余計にそう思ってしまうのでしょう。

新興国株式が好きならこんなことは気にせず投資しましょう。好きでも嫌いでもないのなら、この結果を踏まえて再度判断してみてはいかがですか。

よろしければ次の記事もご覧ください。

 

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