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楽天全世界株式が高コストだったのは過去のことで現在は違います

投稿日:2018年10月6日 更新日:

楽天全世界株式の第1期運用報告書から判明したトータルコストはとても高く、残念なものでした。

この数値だけを取り上げて強烈に批判する人もいれば、割と冷静に、第1期なら十分あり得ると受け止める人、今後10年はこんなものだと諦める人もいます。

が、僕はこれまで楽天全世界株式と本家VTのリターン実績を比較することで楽天全世界株式のトータルコストを推測して来た経験から、楽天全世界株式のトータルコストは急速に改善されており、高コストだったのは過去のことだと考えています。

本家VTとのリターンの差の変化

次は2017年10月10日から2018年9月28日までの楽天全世界株式と本家VTのリターン比較です。

2017年10月10日から2018年9月28日までの楽天全世界株式と本家VTのリターン比較

赤のラインが楽天全世界株式、緑のラインが本家VTです。青のラインがリターンの差です。赤の矢印のところでリターンが高くなっているのは配当金を取り込んだためです。そして青のラインの下がり方は、毎営業日運営費用を天引きされている様子を示しています。

明らかに、青のラインの下がり方(傾き)は小さくなってきています。これはトータルコストが改善されてきている証拠です。

第1期は7月17日まで(青の矢印の位置)でした。現在の傾きのままなら、第2期運用報告書に現れる1年間のトータルコスト(本家VTの経費率を除きます)は、第1期の残念なものから大きく改善されるはずです。

気になる期間だけ抽出

次は6月20日以降をプロットしたものです。

気になる期間だけ抽出

わずかに右肩下がりです。ラインはとてもきれいです。たまにベンチマークとの乖離を取り上げる人がいますが、楽天全世界株式は本家VTを買うだけのインデックスファンドであり、グラフを見て分かる通り楽天投信投資顧問は何もエラーを起こしていません。ですから責めるなら本家VTを責めて下さい。(設定日直後の恥ずかしい時期を除きます。)

回帰分析

6月に配当金をもらってから9月に配当金をもらうまでの変化をエクセルの回帰分析にかけました。

回帰分析結果

信頼性を示す重決定R2が0.6788と低いので参考程度にしてください。回帰分析結果にある係数は1営業日のものなので246倍して年率換算すると0.1481%になりました。

楽天投信投資顧問で発生しているトータルコスト

楽天投信投資顧問が運用報告書に記載すべきトータルコストは、回帰分析の信頼性が低いことを踏まえた上で税込み0.15%前後と予想します。これは、現在の状態のまま来年の7月17日まで頑張れれば、当たらずとも遠からずだと思います。

楽天全世界株式の目論見書によると信託報酬は税込み0.1296%です。これに隠れコストを加えたものがトータルコストです。税込み0.15%程度なら誰も文句は言わないでしょう。(これにVTの経費率0.1%を加えるとトータルコストは税込み0.25%程度となります。)

問題は楽天投信投資顧問の姿勢

説明しない姿勢が問題です。説明すべきことはたくさんあるはずです。それをしないので、現在はトータルコストが低く見えますが、年末から来春にかけてはなぜかまた高くなる可能性も否定できません。そんなことはないと思いますが、一抹の不安は残ります。

その姿勢にいいことはないので改めた方が儲かると思いますよ。

この記事を書いた後、公開前日に楽天投信投資顧問がレポートを公開しました。楽天全世界株式と楽天全米株式の売買委託手数料が高い件を釈明しているのですが、知りたいことに答えてくれていません。ダメですねえ。

全世界株式に投資するなら

本家VTの経費率0.1%を加えると0.25%になるからスリム先進国株式より高いとかいう理不尽な批判はいけません。スリム先進国株式は楽天全世界株式の代わりにはなりません。少なくとも投資先が違います。スリム先進国株式はVTのような全世界株式を求めている人には向きません。

全世界株式に投資する際の選択肢として本家VTは人気がありますが、一般人なら本家VTよりも楽天全世界株式の方が確実に儲かります。(ETFマニアの甘言に乗ると損しますよ。)

SBI全世界株式はベンチマーク詐称のまがい物なのでやめた方がいいです。(そうだと分かった上で買うのはいいと思いますが。)

三菱UFJ国際投信もついに日本を含む全世界株式を出すという話があります。(やはり3地域均等型は余分でしたね。)合成ベンチマークを潔しとしないらしく、もしかするとVTと同じFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスになるかも知れないです。それなると公平なリターン比較ができるので僕の楽しみ(ブログ記事のネタ)が増えることから大歓迎です。

でもその場合、楽天全世界株式のトータルコスト+本家VTの経費率が0.25%だとしたら、スリム全世界株式がそれと同じ程度のトータルコストにするのは困難だと思います。信託報酬は安くしてくるでしょうが、トータルコストは別の話です。

 

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