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ニッセイ外国株式の信託報酬引き下げ効果を確認しました

投稿日:2018年10月8日 更新日:

ニッセイ外国株式は2018年8月21日から信託報酬を税抜き0.1090%に引き下げました。これは先進国株式インデックスファンドで最安だったスリム先進国株式の信託報酬である税抜き0.1095%を0.0005%ポイント下回る、受益者から見れば僅かですが運営者から見れば身を削るような熾烈な争いの結果です。

でも、そもそも、ニッセイ外国株式には不都合な真実がありました。

三菱UFJ国際投信は当然のように信託報酬を同率に引き下げました。この同率戦略をセコいと批判する人がいますが、僕はしません。むしろ宣言どおりに最安を目指して実行していることを高く評価します。同率戦略最高です。(次の踏み台になってくれる先進国株式インデックスファンドの登場をお待ちしております。)

さて、ニッセイ外国株式は8月21日から信託報酬が税抜き0.1090%になりました。スリム先進国株式は一足先に7月25日から税抜き0.1090%になっていました。そこで8月21日以降を比較しました。リターンと人気です。信託報酬の引き下げ効果は確認できるでしょうか。

おさらい

ニッセイ外国株式が信託報酬を引き下げる前のリターン分析で、次の結論を出しました。

現在年率0.23%程度のリターン差があります。ニッセイ外国株式が信託報酬を税込み0.0864%引き下げたところで、まだ0.14%以上のリターン差があります。スリム先進国株式の方が儲かるのです。

引用:ニッセイ外国株式の信託報酬引き下げを喜んでいる人に知って欲しい不都合な真実

この結論(予測)は当たったでしょうか。

予想は外れました

次は8月21日から10月5日までのリターンの差をプロットしたものです。

8月21日から10月5日までのリターンの差

青のラインはリターンの差で、スリム先進国株式ーニッセイ外国株式なのでプラスならスリム先進国株式の方がリターンが高いことを示しています。そうなると思っていたのですが、逆の結果になりました。マイナス圏にありますので、ニッセイ外国株式の方がリターンが高いです。

僕の予想は外れました。ニッセイアセットマネジメントの関係者の皆さん、大変申し訳ございません。

たわら先進国株式 vs ニッセイ外国株式

同じ比較をたわら先進国株式で行いました。

たわら先進国株式 vs ニッセイ外国株式

たわら先進国株式の信託報酬は税込み0.216%を守り続けています。ニッセイ外国株式が引き下げても(まだ)追随してません。

こちらは右肩下がりですので、1年間では相応の差が開くと思います。ニッセイ外国株式が信託報酬を引き下げる前の3ヶ月はこうでした。

たわら先進国株式 vs ニッセイ外国株式、信託報酬引き下げ前

ニッセイ外国株式は時々トラッキングエラー(乖離)を起こすので、他のMSCIコクサイをベンチマークにしている先進国株式インデックスファンドとリターンを比較すると大きな乱れが出てきます。乱れを無視すると青のラインは右肩上がりに見えます。これはたわら先進国株式の方がリターンが高かったからです。

この比較から、ニッセイ外国株式の信託報酬引き下げ効果をしっかりと認めることができます

スリム先進国株式 vs たわら先進国株式

同じ比較をスリム先進国株式とたわら先進国株式で行いました。

スリム先進国株式 vs たわら先進国株式

ほとんど差がありません。最近たわら先進国株式のトータルコストが改善傾向なのは把握していましたが、8月21日から10月5日だとここまで差が出ないのは予想外でした。

スリム先進国株式 vs Funds-i 外国株式

つみたて先進国株式、eMAXIS先進国株式とスリム先進国株式のリターンを比較しましたが、スリム先進国株式のトータルコストは悪化していませんでした。実はeMAXIS系のトータルコストが増えているのではないかと思い、Fundsi-i 外国株式と比較しました。5月から10月5日までです。縦軸のスケールが違うことに注意して下さい。

乱れ(この程度の誤差は普通です)を除けばほぼ直線であることから、スリム先進国株式のトータルコストは悪化していないと判断します。

ニッセイ外国株式のトータルコストはスリム先進国株式より安いかも

信託報酬引き下げ後は、ニッセイ外国株式の方がスリム先進国株式よりもリターンが高いです。トータルコストは少なくとも同等、多分ニッセイ外国株式の方が安いと思われます。

また、不思議なことがあります。たわら先進国株式とニッセイ外国株式の比較だと明らかにニッセイ外国株式のリターンが高いのに、スリム先進国株式とたわら先進国株式の比較だと、スリム先進国株式の方がリターンが高いはずがそれほど明確な差が生まれていません。

トータルコストは変動することが観測されていますので、今はたまたまそういう時期なのかも知れません。

人気に変化はあったか?

次は総口数の変化です。純資産総額と違って基準価額の影響を受けないので「人気」を把握するのに向いています。

総口数の比較、設定日から

赤のニッセイ外国株式はキングオブ外国株式インデックスファンドです。強すぎます。このままだと青のたわら先進国株式がニッセイ外国株式に追いつく日は来ませんね。緑のスリム先進国株式はこのペースならいずれたわら先進国株式を抜き去るのは確実です。

次は2018年7月以降の総口数の変化です。比較開始日を0としています。

総口数の比較、7月から

赤のニッセイ外国株式よりも緑のスリム先進国株式の方が増加率が高いです。8月21日に信託報酬が引き下げられましたが、その影響は認識できません。

いや、影響があるとすると引き下げを発表したあたりじゃないか?発表があったのは6月末なので、3月以降を比較しました。

総口数の比較、3月から

変化は認識できません。

ニッセイ外国株式の信託報酬引き下げは受益者の行動に相応の影響を与えたと想像しますが、それはもともと母数が大きい(既存の受益者数が多い)これらの人気インデックスファンドでは総口数の変化を認識できるほどではない、ということでしょう。

 

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