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VTの配当金の再投資効果を確認しました

投稿日:2018年10月10日 更新日:

次の記事で一般人は本家VTよりも楽天全世界株式を買った方が儲かると書きました。

そのシミュレーションでは本家VTの保有でもらえる配当金を再投資したくてもやっと1株買える程度でした。では本家VTを何年も積み立てるように買い増ししてきた人の場合、配当金を再投資した効果はどれぐらいのものなのでしょうか。

めんどくさいけどプログラムを書けば分かると思い取り組んだのですが、課題が多く簡単でないことが分かりました。今回はインチキなところが多いシミュレーションなので参考程度にとどめて下さい。

比較方法

次の条件で比較します。

  • 特定口座で購入します。
  • 本家VTを購入する年間予算を120万円とし、毎月10万円で購入できる上限の株数だけ購入します。
  • 円をドルに転換する為替手数料は25銭としますが、この計算には1ドル=110円とします。
  • 購入時手数料は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルとします。この計算も1ドル=110円とします。
  • 本家VTの取引価格(Close)はTTMを用いて正しい方法で円換算したデータを使用します。ここではインチキしていません。
  • 通常、毎月の購入予算10万円ぴったりにはETFを買えないので、端数は翌月に回します。
  • 本家VTの保有株数に応じてもらえる配当金のデータはこちらから取得しました。本物です。
  • 配当金には10%の米国課税、20.315%の国内課税を適用します。
  • 配当金は再投資しない場合と再投資した場合を比較します。
  • 比較期間は2013年1月から2018年9月としました。

シミュレーション結果

赤のラインが再投資なし、緑のラインが再投資ありです。凡例の右にある利益率の分母は再投資した配当金を含みません。元本はドル転してVTを購入した総額で、ドルでもらった配当金でVTを買い増しした分を元本(分母)に加えると(当然ですが)利益率はほぼ同じになります。

VTの評価額は配当金の再投資によって396,195円の差が生まれています。ここで配当金を再投資するのに(ドルで口座に入っているのでドル転は不要ですが)購入時手数料がかかります。計算上これは別扱いにしたので、あとで利益から相殺しないといけません。11,000円です。(このシミュレーションでは配当金の再投資をこまめにしたので負担率が高いです。)

配当金を再投資しない場合、配当金はドルのまま口座にあります。1ドル110円として331,133円になります。円で手にするには為替手数料が必要です。

評価額の差は396,195円ありますが、売却すると利益に20.315%課税されます。(いつかは売却しないといけません。)また売却時の手数料もかかりますが、それは脇に置いときます。

手取り額の差は45,478円

まとめるとこうなります。どちらの場合も売却時の課税後に手元に残る金額を求めます。

配当金再投資ありなしのまとめ

利益にかかる譲渡税の観点では、配当金の再投資でVTを購入した代金も元本です。

再投資なしの場合、配当金を円換算したもの(ただし為替手数料は無視)を加えたのが手取り額になります。再投資ありの場合、配当金を再投資した際の購入時手数料を引いたものが手取り額になります。

2つの差は39,671円です。苦労した割には少ない気がしますが、再投資できた総額は購入時手数料抜きで325,356円でしかないので妥当なところでしょうか。いや、配当金を再投資しないでドルのまま口座に置いたままにしていてもいいことはないので、再投資に回すべきでしょう。手間は増えますが、5年半でそれだけ手取り額を増やせるのです。

実は配当金で再投資できなかった端数が5,807円分ドルで残っています。これをそのまま手取り額に加えると差は45,478円になります。

計算は正確ではありません

大きくは違っていないと思いますが、正確でないところがあります。正確に計算するにはめんどうなことが多く、今回は対応できませんでした。

現実にはETFがどれだけ好きでもこんな非効率な買い方はしないと思います。まず毎月10万円だと手数料負担が大きいので、もっとまとめて金額を大きくして購入するでしょう。配当金の再投資も同じだと思います。元本1,000万円でも税引き後の配当金は年額20万あるかないかでしょう。すると年に1回再投資するとしても20万円ですから購入時手数料は0.45%になります。

ETFを買っている人の気持ちは分かりませんが、可能なら追加資金と合わせて購入することで購入時手数料の負担を軽減したいのではないでしょうか。

この比較をしたかった理由

楽天全世界株式は配当金を取り込む際、米国の10%の課税は免れませんが、日本の譲渡税は繰り延べされます。その課税の繰り延べ効果をシミュレーションしたいと思い、その前段階でこの比較をしたいと思ったのです。

でも現在のプログラムの構造では正確な計算ができないことが分かったので、頭を冷やして作り直します。いずれそのプログラムを使って記事を書くつもりです。

やっぱり海外ETFはめんどくさい

海外ETFはめんどくさいので、一般人には普通のインデックスファンドがいいです。それでもVTを買いたい場合は、売却時のことまで考えて本当に楽天全世界株式よりも得するのが良く計算した方がいいと思います。

 

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