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一般人ならVTIよりも楽天全米株式を買う方が儲かることを実証します

投稿日:2018年10月12日 更新日:

次の記事で一般人ならVTよりも楽天全世界株式の方が儲かることを実証しました。

では同様に一般人なら楽天全米株式を買った方がVTIを買うよりも儲かるでしょうか。前回はシミュレーション用プログラムを作るのに手間がかかりましたが今回は与えるデータを差し替えるだけなので楽勝です。

比較方法

次の条件で比較します。(楽天全世界株式 vs 本家VTと同じ流儀です。)

  • 楽天全米株式または本家VTIを購入する年間予算を120万円とします。
  • 楽天全米株式は設定日直後に恥ずかしいことが起きているのでそれを外して2017年11月から毎月初に積み立てします。シミュレーションに使ったのは楽天全米株式の基準価額データです。インチキしていません。
  • NISA口座であっても年度の切り替わりを無視して、2017年11月から2018年9月末までで比較します。
  • 毎月の購入予算を10万円とし、本家VTIはその範囲内で購入できる上限の株数だけ購入します。
  • 円をドルに転換する為替手数料は25銭としますが、この計算には1ドル=110円とします。
  • NISA口座の場合は購入手数料は無料、特定口座の場合は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルとします。この計算も1ドル=110円とします。
  • 本家VTIの取引価格(Close)はTTMを用いて正しい方法で円換算したデータを使用します。ここではインチキしていません。
  • 通常、毎月の購入予算10万円ぴったりにはETFを買えないので、端数は翌月に回します。つまり、積立期間が10ヶ月ならできるだけ100万円を投資するようにします。
  • 本家VTIの保有株数に応じてもらえる配当金のデータはこちらから取得しました。本物です。
  • NISA口座の場合は配当金に10%の課税を適用、特定口座の場合はさらに20.315%の課税を適用します。
  • この記事では配当金は再投資していません。(できるほどの額になりませんでしたし、プログラムが対応できません。)
  • 楽天全米株式の積み立て金額は、本家VTIと比較するため、本家VTIの購入にかかった費用(=購入代金+為替手数料+特定口座の場合の売買手数料)とします。これ以上公平な比較方法はないでしょう。
  • 2018年9月末時点の楽天全米株式の評価額と、本家VTIの評価額+累積配当金額を比較します。

NISA口座の場合

NISA口座の場合

赤のラインが楽天全米株式、緑のラインが本家VTIの評価額をプロットしたものです。凡例の右側に9月末の評価額と利益率があります。利益率は11.24%対10.58%と楽天全米株式の方が高いですが、楽天全世界株式 vs 本家VT(6.06%対4.79%)ほどの差は生まれていません。

グラフの上にサマリーを表示しています。

  • 配当金を3回もらっていてその合計は52.40ドルでした。VTIは一株140ドル以上するのでこれでは再投資できません。
  • 評価額の差は7,227円で、これには上記配当金を加えていません。評価額の差は配当金を上回っています。
  • 積み立て期間11ヶ月で投資元本合計が1,095,936円です。端数を繰り越して毎月VTIを買えるだけ買った結果です。

NISA口座なので本家VTIの売買手数料は無料ですが、それでも楽天全米株式の方が儲かりました。

特定口座の場合

特定口座の場合

利益率は11.23%対9.95%と差が開きました。売買手数料がかかりますから当然です。評価額の差が13,931円あり、配当金には譲渡税20.315%がかかるので配当金も減ります。特定口座の海外ETFはインデックスファンドより圧倒的に不利です。その代わり、NISA口座では年間120万円までしか購入させてもらえません。(つみたてNISAではETFは買えません。)

また、きっといつかはVTI(ETF)を売却して円に替えるでしょう。たとえドルを保有することを評価していても日本で生活している限り、円に替えないとロクに活用できないはずです。その時売るのに手数料がかかり、円転するのに為替手数料がかかります。

売却を全額一気にすれば20ドルで済みますので負担は屁みたいものですが、それってVTIを見限って手仕舞いする場合以外はできないでしょう。必要な分だけ売却して残りは保有を続け、配当金をもらいたいはずです。

楽天全米株式なら手数料無料で少額から自由に売却できます。

もしNISA口座で為替手数料も無料なら

もしそんないい話があったらどうなるか調べました。

もしNISA口座で為替手数料も無料なら

本家VTIの利益率が改善されました。評価額の差よりも、配当金合計の方が(1ドル110円換算で)大きいです。つまり、為替手数料も無料なら配当金の再投資ができなくても、楽天全米株式を買うよりは(楽天投信投資顧問に払う費用の負担がないだけ)本家VTIを買った方が有利と言えます。でも現実には無理でしょう。

このことからも、このプログラムのシミュレーション結果は間違っていないと思います。

楽天全世界株式 vs 本家VTほどの差がない理由

次はNISA口座における楽天全世界株式と本家VTの購入シミュレーション結果です。

NISA口座で楽天全世界株式と本家VTを購入した場合のシミュレーション

楽天全米株式と本家VTIでは評価額の差が小さいです。それはたまたまですが、本家VTは9月27日に配当金を出しています。本家VTの保有者の口座に配当金が入るのは数日後ですが、楽天全世界株式はその日(支払い基準日)に取り込んでいるので、シミュレーションではそれに合わせて本家VTも9月27日に配当金をもらったことにしています。

が、本家VTIは9月には配当金を出していません。直近では10月1日に出しました。次は比較期間を9月26日までにした結果です。最後の配当金が取り込まれていない分、評価額の差が小さくなっています。

最後の配当金を取り込む前までの比較結果

9月最後の2日間があるかないだけでこの違いです。楽天全米株式と本家VTIの比較でも配当金を取り込んだ直後だと差が開くはずです。(今はまだ10月分のTTMデータを持っていないので、11月に再度比較、検証します。)

一般人なら楽天全米株式

年間1,000万円ぐらい本家VTIを購入できる裕福な人は、最大20ドルの売買手数料が購入金額に占める割合を低くできること、配当金の額が再投資可能になるだけ貯まりやすいことから、楽天全米株式を買うよりも自分でドル転して本家VTIを買い、時々配当金を再投資した方が儲かるかも知れません。(年間いくら購入すればそうなるのかは計算していません。僕には縁のない話だし。)

でもそこまで裕福でない一般人は楽天全米株式を買うほうが儲かります。手間もかかりません。配当金の再投資は全自動でやってくれます。

楽天全米株式の実質コストが期待よりも高かったからと言って本家VTIの購入に変更するのは、一般人なら損するのでやめた方が賢明です。

第1期は期待よりも高コストでしたが

楽天全米株式の第1期運用報告書にあったトータルコストの数値は期待値よりも高いものでしたが、現在は改善されているはずです。

トータルコストが高かった時期も含めても、楽天全米株式の方が本家VTIを買うより儲かるのです。もう迷う必要はありません。

 

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