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インデックス投資

一般人がS&P500に投資するなら米国ETFよりもインデックスファンドの方が儲かることを実証します

投稿日:2018年10月16日 更新日:

「一般人・・・実証します」シリーズを狙っていたわけではありませんが、これまで楽天全世界株式 vs 本家VT、楽天全米株式 vs 本家VTIの購入比較をしました。

全米株式に投資するのにVTIと並んで人気が高いのがS&P500です。バンガード社のETFだとVOOですね。S&P500に投資するETFにはIVV(ブラックロック社)、SPY(ステートストリートアドバイザーズ社)もありますが、VOOは配当金データが入手できるので(方法が分かっているので)この記事ではVOOを選択します。

そしてS&P500に投資するインデックスファンドにはiFree S&P500とその対抗馬であるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)があります。iFree S&P500の方が10ヶ月程度早く設定されたこと、スリムS&P500だと比較期間が十分取れないことから文句なくiFree S&P500を選択します。

ということで、iFree S&P500とVOOの購入比較(シミュレーション)を行います。今回も与えるデータを差し替えるだけで比較できるので、僕にとっては費用対効果が高い記事です。(いえ、シミュレーション用プログラムがそのまま使えるというだけで記事を書くのにかかる時間はそれなりです。)

iFree S&P500

最新の月次報告書によると現物株の比率が88.6%、IVVが7.4%です。できればIVVは買わないでほぼ現物株運用にして欲しいところですが、以前は現物株の比率がもっと低かったので、改善されてきていることは確かです。さらなる努力を期待しています。

楽天全世界株式や楽天全米株式は本家ETFを買うだけのインデックスファンドですから、それらの比較と、iFree S&P500 vs VOOの比較は本質的に違います。ちょっと乱暴な比較と言えなくもないですが、一般人が取り得る選択肢としては「普通」なので、どちらを買う方が儲かるかを知りたいのはごく自然なことです。

比較方法

次の条件で比較します。(これまでと同じ流儀です。)

  • iFree S&P500またはVOOを購入する年間予算を120万円とします。
  • iFree S&P500は2017年8月末に設定日されました。設定日直後を比較するのは避けたいので、2017年10月から毎月初に積み立てします。シミュレーションに使ったのはiFree S&P500の基準価額データです。インチキしていません。
  • NISA口座であっても年度の切り替わりを無視して、2017年10月から2018年9月末までで比較します。
  • 毎月の購入予算を10万円とし、VOOはその範囲内で購入できる上限の株数だけ購入します。
  • 円をドルに転換する為替手数料は25銭としますが、この計算には1ドル=110円とします。
  • NISA口座の場合は購入手数料は無料、特定口座の場合は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルとします。この計算も1ドル=110円とします。
  • VOOの取引価格(Close)はTTMを用いて正しい方法で円換算したデータを使用します。ここではインチキしていません。
  • 通常、毎月の購入予算10万円ぴったりにはETFを買えないので、端数は翌月に回します。つまり、積立期間が12ヶ月ならできるだけ120万円を投資するようにします。
  • VOOの保有株数に応じてもらえる配当金のデータはこちらから取得しました。本物です。
  • NISA口座の場合は配当金に10%の課税を適用、特定口座の場合はさらに20.315%の課税を適用します。
  • この記事では配当金は再投資していません。(できるほどの額になりませんでしたし、プログラムが対応できません。)
  • iFree S&P500の積み立て金額は、VOOと比較するため、VOOの購入にかかった費用(=購入代金+為替手数料+特定口座の場合の売買手数料)とします。これ以上公平な比較方法はないでしょう。
  • 2018年9月末時点のiFree S&P500の評価額と、VOOの評価額+累積配当金額を比較します。

NISA口座の場合

NISA口座の場合

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがVOOの評価額をプロットしたものです。凡例の右側に9月末の評価額と利益率があります。利益率は11.71%対10.46%とiFree S&P500の方が高いです。

グラフの上にサマリーを表示しています。

  • 配当金を4回もらっていてその合計は114.23ドルでした。VOOは一株260ドル以上するのでこれでは再投資できません。
  • 評価額の差は14,700円で、これには上記配当金を加えていません。評価額の差は配当金を上回っています。
  • 積み立て期間12ヶ月で投資元本合計が1,180,730円です。端数を繰り越して毎月VOOを買えるだけ買った結果です。

NISA口座なのでVOOの売買手数料は無料ですが、それでもiFree S&P500の方が儲かりました。

特定口座の場合

特定口座の場合

利益率は11.78%対9.93%と差が開きました。売買手数料がかかりますから当然です。評価額の差が21,976円あり、配当金には譲渡税20.315%がかかるので配当金も減ります。特定口座の海外ETFはインデックスファンドより圧倒的に不利です。その代わり、NISA口座では年間120万円までしか購入させてもらえません。(つみたてNISAではETFは買えません。)

また、きっといつかはVOO(ETF)を売却して円に替えるでしょう。たとえドルを保有することを評価していても日本で生活している限り、円に替えないわけにはいかんでしょう。その時売るのに手数料がかかり、円転するのに為替手数料がかかります。

売却を全額一気にすれば20ドルで済みますので負担は屁みたいものですが、それってVOOを見限って手仕舞いする場合以外はできないでしょう。必要な分だけ売却して残りは保有を続け、配当金をもらいたいはずです。そうしようとすると売買手数料負担が重くなります。

iFree S&P500なら手数料無料で少額から自由に売却できます。

一般人ならインデックスファンド

年間1,000万円ぐらいVOOを購入できる裕福な人は、最大20ドルの売買手数料が購入金額に占める割合を低くできること、配当金の額が再投資可能になるだけ貯まりやすいことから、iFree S&P500を買うよりも自分でドル転してVOOを買い、時々配当金を再投資した方が儲かるかも知れません。(年間いくら購入すればそうなるのかは計算していません。僕には縁のない話だし。)

でもそこまで裕福でない一般人はiFree S&P500を買うほうが儲かります。手間もかかりません。配当金の再投資は全自動でやってくれます。

iFree S&P500はスリムS&P500に置き換えてもいいと思います。現在のところこの2本のトータルコストに大きな差は認められません。

よろしければ次の記事もご覧ください。

 

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