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eMAXIS Slim米国株式(S&P500)のトータルコストは税込み0.5%を超えるはずです

投稿日:2018年10月22日 更新日:

スリム米国株式(S&P500)とiFree S&P500は共にS&P500をベンチマークにしています。近年は米国株式が絶好調で、S&P500指数は過熱気味と思えるほど上昇を続けており、この2本も純資産総額を増やしています。

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがスリムS&P500です。スリムS&P500の増加率は驚異的で、もうじきiFree S&P500の純資産総額を抜くのは確実です。

スリムS&P500が高い人気を獲得できた最大の理由は信託報酬の安さだと思います。

商品 信託報酬(税込み)
iFree S&P500 0.243%
スリムS&P500 0.1728%

スリムシリーズは競合する商品の信託報酬引き下げに追随することを目標にしており、実際にそれを守ってきているので、そのことも理由の1つにはなっているとは思います。でもスリムシリーズなら何でも競合する商品より高い人気を獲得できるというわけでもありません。

ところが、インデックスファンドの信託報酬は車で言うとカタログに載っている価格のようなもので、実際に負担する金額はもっと増えます。カタログに180万円とある車が実際には230万円払わないと買えないようなものですが、怖いのは多くの受益者は信託報酬しか気にしておらず、実際に自分が負担しているトータルコストに無頓着であることです。これは受益者が悪いのではなく、現在のような状況を許している業界が悪いと思っています。

ここからが本題です。実際に負担するトータルコストが判明するのは運用報告書が公開されてからになりますが、信託報酬は安いけどトータルコストはびっくりするほど高かったということが珍しくありません。そして、僕の推測では、スリムS&P500のトータルコストは「びっくりするほど高い」です。間違っていたら大変申し訳ございません。

スリムS&P500のトータルコストはiFree S&P500と変わらないはず

次は9月3日から10月19日までのiFree S&P500とスリムS&P500のリターンを比較したものです。

ほぼリターンに差がないことが分かります。このことから、少なくとも現在は、iFree S&P500とスリムS&P500のトータルコストは変わらないはずです。

なお、スリムS&P500の設定日は2018年7月3日ですが、設定日直後はスリムシリーズであっても問題を起こすことがあるようで、明らかにiFree S&P500よりもリターンが低かったです。9月以降はこのようにほぼ同じです。

設定直後に問題を起こした例としてはこのようなことがありました。

 iFree S&P500 vs SSGA米国株式

SSGA米国株式もS&P500指数をベンチマークにしています。iFree S&P500に1ヶ月遅れて設定されましたが、信託報酬が税込み0.486%とやる気のないものでした。

次はiFree S&P500とSSGA米国株式のリターン比較です。

青のラインがリターンの差で、iFree S&P500ーSSGA米国株式です。当初マイナス圏にあるのはiFree S&P500の方がリターンが低いことを意味しています。その後右肩上がりでiFree S&P500のリターンが改善しています。でもこれはこの2本の相対比較でしかないので、実際にはSSGA米国株式のリターンが劣化したのかも知れません。

そこでS&P500トータルリターンの登場です。次の記事でも比較に使いました。

iFree S&P500 vs S&P500トータルリターン

iFree S&P500の設定日直後を避けて2017年9月11日から2018年9月30日までで比較します。(10月以降はまだTTMデータを入手していないので円換算できないのです。)

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがS&P500トータルリターンです。青のラインがリターンの差で、S&P500トータルリターンの方がリターンが高いのでマイナス側に振れています。注目して欲しいのは青のラインがほぼ直線であることです。この直線の傾きは、トータルコスト差によって生まれています。

補助線を引いてみました。直線です。少しハミ出したところもありますが、それはしょうがないと思います。

これは、iFree S&P500のリターンと、その原資産であるS&P500のトータルリターンの差が一定であることを示していて、それはすなわち、iFree S&P500のリターンは(おおむね)本来あるべき状態で推移していたことを指します。

SSGA米国株式 vs S&P500トータルリターン

SSGA米国株式の設定日直後を避けて2017年10月11日から2018年9月30日までで比較します。

何故か弓なりに曲がっています。補助線を引くと良く分かります。

この青のラインが曲がり始めた時期と、上の方にあったiFree S&P500とSSGA米国株式のリターン差がマイナス圏からプラス圏に向かい始めた時期は一致しています。このことから、SSGA米国株式のリターンが劣化したのであって、iFree S&P500のリターンが改善されたわけではないと判断します

結論

現状ではiFree S&P500のトータルコストはSSGA米国株式よりわずかに良い程度だと思われます。SSGA米国株式の信託報酬は税込み0.486%なので、隠れコストを含めたトータルコストは軽く0.5%を超えるでしょう。そのため、控え目に言っても、iFree S&P500のトータルコストは税込み0.5%を超えると思われます。

そして、信託報酬はiFree S&P500より(受益者が喜ぶほど)安いにも関わらず、トータルコストには差がないと思われるため、状況証拠的には、スリムS&P500のトータルコストも税込み0.5%を超えると思われます。それは期待値よりもずいぶん高いですね。

もうじきiFree S&P500の第1期運用報告書が公開されると思います。もしそれがガッカリするほど高ければ、スリムS&P500の受益者もガッカリすることになるでしょう。

iFree S&P500の第1期運用報告書が公開された結果

トータルコスト予想は間違っていました。申し訳ございませんでした。

 

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