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インデックス投資

欧州株式は先進国株式の足を引っ張っているのか

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昨日書きかけの記事を公開してしまい、気付いてから削除しました。大変失礼しました。こちらはその記事の完成版です。

インデックス投資の対象として株式100%を選択する場合であっても、最終的には個人の好みによって、その前段階ではリスク許容度やリスク選好度によって選択が変わります。単一の商品から選択する場合の代表格はこうだと思います。

  • 米国株式のみ。楽天全米株式、iFree S&P500、スリムS&P500など。
  • 先進国株式のみ。スリム先進国株式、ニッセイ外国株式など。
  • 先進国株式+新興国株式。野村つみたて外国株式投信、スリム全世界株式(除く日本)など。
  • 先進国株式+新興国株式+国内株式。楽天全世界株式、スリム全世界株式(オールカントリー)など。

超マイナーですが先進国株式+国内株式もありますし、新興国株式のみ、国内株式のみも選択肢としてはありますが、この記事の主題から外れるので除外します。

で、当然人によって好みや考え方が異なるため、どれが一番好きかと聞かれると答えがばらけます。特に身銭を投じるとなると真剣です。

僕は先進国株式のみを選択しました。でもしばしば、その選択は自分にとって最適解なのか良く自問します。

なお、この記事中で「先進国株式」とはMSCIコクサイのことを指します。ご了承下さい。

いわゆる全世界株式を避ける理由

紛らわしいことに、インデックスファンドで「全世界株式」と言っても日本を含む場合と含まない場合があります。新興国株式は必ず含むと思います。どちらであっても僕は選択しません。理由は単純です。

  • 新興国が嫌いだから。
  • 国内株式にはもう投資したいと思わないから。

どうしてそう思うの?についてはいつか記事にしようと思います。

また、eMAXISの過去データで検証した結果では、先進国株式に新興国株式や国内株式を混ぜるメリットを見い出せませんでした。その結果、いわゆる全世界株式は選択肢から消えました。

でも全世界株式が良いと思う人はそれを選べば良いと思いますよ。たとえば知り合いから、ひふみプラスに投資すると聞いたら反対しますが、楽天全世界株式に投資すると聞いても反対しません。

パフォーマンスで選べば米国株式のみ

ここ数年に限らず、パフォーマンスを比較すると先進国株式は米国株式に歯が立ちません。米国株式の圧勝です。

先進国株式の約67%は米国株式です。残り33%程度が米国以外の先進国で、カナダと欧州でそのほとんどを占めます。先進国株式が米国株式に歯が立たないのは、その33%程度が足を引っ張るからです。

それではなぜ先進国株式を選択したのか?自分なりの理由はちゃんとあります。

  • どうしても米国のみに集中することによるカントリーリスクは避けたかった。
  • 米国株式のパフォーマンスは圧倒的だが、先進国株式のパフォーマンスも十分素晴らしい。
  • スリム先進国株式という超ローコストで運用が安定しており、競合商品の信託報酬値下げに自動追従するという条件の良い選択肢があった。

僕が生きている間にその「カントリーリスク」が顕在化するかどうかは分かりません。米国株式のみを選択していた方がはるかに儲かる結果で終わるかも知れません。リスクというのはそういう不確実なものです。

ではパフォーマンスはどうでしょう。それは米国株式を除いた残り33%程度の出来にかかっています。

欧州株は米国株に勝てない

その残り33%程度にあてはまるちょうどいいETFがないため、欧州株で構成されるVGKとS&P500指数に連動するETFであるIVVを比較したことがあります。

年単位で見るとVGKの方がパフォーマンスが良いこともありますが、数年以上の期間で見るとIVVに負けてしまいます。つまり、長期投資を前提にすると欧州株は米国株に勝てません。

長くなりましたが、ここまでは前振り、ここからが本題です。

iFree S&P500 vs スリム先進国株式

比較期間を長くすると悲しい結果になるだけなので、2018年1月から比較します。

iFree S&P500 vs スリム先進国株式

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがスリム先進国株式です。5月中旬まではほぼ互角と言える状態でしたが、その後差が開いてしまっています。

ではどうしてそういう結果になったのでしょうか。

IVV vs VGK

スリム先進国株式の米国株式以外の多くを欧州株が占めています。

次は2018年1月から10月末までのIVVとVGKの比較です。円換算しています。

2018年1月から10月末までのIVVとVGKの比較

欧州株はひどいですね。VGKに入っていないカナダ、オーストラリア、香港などの影響もありますが、好調なIVVを0.67倍し、不調なVGKを0.24倍して足すようなことになるので、当然先進国株式のパフォーマンスは劣化します。

米国以外の先進国に投資する代償

MSCIコクサイは米国以外の先進国21カ国にも投資します。それだけ分散されているわけですが、その代償としてパフォーマンスの悪い国があると足を引っ張られます。それは当然です。逆にパフォーマンスの良い国があれば成長に寄与します。良くも悪くも(投資対象にしている国で)平均を目指すわけです。

今度はIVVとTOKを比較します。TOKはMSCIコクサイをベンチマークにしているETFです。差が開くのは5月からですが、この比較開始を1ヶ月ずつずらして見ると、様子が大きく変わります。

2018年5月から

差が開いています。

2018年6月から

まだ差が開いていますが、その差は小さくなりました。

2018年7月から

差はありますが、嘆くほどではなくなりました。

2018年8月から

差が小さくなりました。

2018年9月から

差はほとんどなくなりました。つまり、9月以降は米国株式と米国以外の先進国の株式に大きな差はないということです。21カ国の平均として、あの好調な米国株式に負けなかったのです。

米国株式のみで良いと思うのも無理はない

当然、米国株式よりも米国以外の21カ国の平均の方がパフォーマンスが良く、結果的に先進国株式に投資して正解という時期もあります。過去にもありました。でも長期で見ると米国株式のみの方がパフォーマンスは高いです。圧倒的にです。このことから米国株式のみで良いと考える人がたくさんいるのはすごく理解できます。インデックス投資の目的が許容できるリスクで最大のリターンを得ることであるなら、自然な選択でしょう。ただし、皆がみな自分のリスク許容度について、あるいは自分が投資しているもののリスクについて良く理解できているかどうかは僕自身も含めて怪しいですね。

それでも僕はリスク資産はスリム先進国株式一本で行きます。容易に考えられそうな選択としてスリム先進国株式に加えて何割かスリムS&P500にも投資するというものですが、それはしません。

でも未来は過去と同じではない

僕は米国を除く先進国21カ国合計で全体の33%に投資するぐらいの分散はあっても良いと思っていますが、それら21カ国の未来だって過去と同じではありません。ブレグジットの結果が欧州に与える影響も分からないし、EUをめぐる問題は少なくありません。だからこれまでは欧州も含めた分散投資が良い選択だったとしても、これからもそうである保証はありません。それを言えば米国株式が世界の中心であり続ける保証だってないわけですが。

僕としてはこれからも欧州に頑張って欲しいです。そして今後数年間は不調でもいいので、その後はそれなりの成長を続けて欲しいです。何故ならそれはスリム先進国株式を選択した僕にとって望ましいことだからです。

 

 

 

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