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インデックス投資

VTの配当金の再投資効果を確認しました【改訂版】

投稿日:2018年11月6日 更新日:

これは次の記事の改訂版です。

前回はインチキなところが多いシミュレーションでしたが、プログラムを刷新してインチキさを極力排除しました。また、読者の方から別の記事に頂いたコメントを踏まえ、比較方法も変更しています。

比較方法

次の条件で比較します。前回から変更したところは太字にしました。

  • 特定口座で購入します。
  • 本家VTを毎月の予算13万円で購入できる上限の株数だけ購入します。13万円なら手数料負けしません。
  • 円をドルに転換する為替手数料は4銭とします。ドル換算にはTTMを用います。
  • 購入時手数料は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルとします。この計算にもTTMを使います。
  • 本家VTの取引価格(Close)はTTMを用いて円換算したデータを使用します。
  • 通常、毎月の購入予算13万円ぴったりにはETFを買えないので、端数が出ますが翌月には回しません
  • 本家VTの保有株数に応じてもらえる配当金のデータはこちらから取得しました。本物です。
  • 配当金には10%の米国課税、20.315%の国内課税を適用します。
  • 配当金の再投資は毎月の積み立てのタイミングで配当金がVTを1株以上購入できる場合に行います。行えない場合は繰り越します。再投資の際は積み立てでの購入とまとめることで購入時手数料負担を抑えます。
  • 配当金を再投資しない場合と再投資した場合を比較します。
  • 比較期間は2013年1月から2018年10月としました。

円をドルに転換する為替手数料を4銭にしましたが、そうするためにはSBI証券+住信SBIネット銀行の利用が必須です。それができない場合は安くても25銭になります。

シミュレーション結果

シミュレーション結果

赤のラインが再投資なし、緑のラインが再投資ありです。凡例の右にある利益率の分母は再投資した配当金を含みません。再投資なしの場合の元本はドル転してVTを購入した総額です。再投資ありの場合の元本は、それに再投資にかかった費用(購入時手数料)を加算したものです。

VTの評価額は配当金の再投資によって564,840円の差が生まれています。ここで配当金を再投資するのに(ドルで口座に入っているのでドル転は不要ですが)購入時手数料がかかります。積み立てでの購入とまとめることで購入時手数料負担を抑えましたが、計算上この金額は別扱いにしたので、あとで利益から相殺しないといけません。2,342円です。これはいつかどこかで負担して下さい。

また、再投資できなかった配当金の残高が5,348円分ドルであります。これはそのまま投資を続けていけば再投資されます。

配当金を再投資しない場合、配当金はドルのまま口座にあります。現在のドル円レートで520,020円になりますが、円で手にするには為替手数料が必要です。(こちらは4銭にはできず安くても25銭だと思います。)

評価額の差は564,840円ありますが、売却すると利益に20.315%課税されます。(いつかは売却しないといけません。)また売却時にも手数料もかかりますが、それは脇に置いときます。

手取り額の差は39,119円

マニアの方ならともかく、一般の方はついて行く気を失っていると思います。が、ここで困った問題があります。元本の扱いです。

インデックス投資における含み益は評価額ー元本ですね。ではVTに投資する場合、為替手数料、購入時手数料は元本でしょうか。税法上は元本ではありませんが、それら手数料を無視するとリターンを正しく把握できなくなります。

上記シミュレーションでは手数料も元本として計算しています。(それは普通のインデックスファンドへの投資と比較する上でも必要なことです。)ところが、困ったことにいつかどこかで売却して円に替える必要がありますが、その際に譲渡税を支払わねばなりません。その時の計算に使われる元本には為替手数料、購入時手数料は含まれません。

また、配当金を再投資する場合、インデックス投資の観点では再投資された配当金は元本ではありませんが(納得できませんか?)、VTなどのETFだと税法上は元本です。(追加投資だろうが再投資だろうがETFを購入する資金は全て元本になるため。)で、再投資なし、再投資ありでそれぞれVTの購入に使った手数料抜きのドルの合計を、現在のドル円レートで円換算したのが、上記画面の「元本合計2」にあります。もう気が狂いそうです。

まとめるとこうなります。どちらの場合も売却時の課税後に手元に残る金額を求めます。

再投資ありなしの比較表

再投資なしの場合、VTの含み益に対して譲渡税を支払った残りとドル口座に蓄積された配当金を手にできます。その際の販売時手数料と為替手数料は別途支払って下さい。この表では考慮していません。

再投資ありの場合、VTの含み益に対して譲渡税を支払った残りとドル口座に残った配当金を手にできますが、再投資にかかった費用をここで精算しています。また、販売時手数料と為替手数料は別途支払って下さい。

2つの差は39,119円、0.36%です。苦労した割には少ない気がしますね。それでも配当金を再投資しないでドルのまま口座に置いたままにしていてもそれは利を産まないので、再投資に回すべきでしょう。手間は増えますが、5年半でそれだけ手取り額を増やせるのです。

この比較をしたかった理由

楽天全世界株式は配当金を取り込む際、米国の10%の課税は免れませんが、日本の譲渡税は繰り延べされます。その課税の繰り延べ効果をシミュレーションしたいと思い、その前段階でこの比較をしたいと思ったのです。

楽天全世界株式と本家VTの比較も改善する予定です。

 

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