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スリム米国株式(S&P500)の人気の高さは楽天全米株式に匹敵します

投稿日:2018年11月18日 更新日:

米国株式への投資が人気を集めています。米国株価の上昇は過熱気味とも言われますが、適正な水準は未来になってから振り返らないと分かりません。それを別にしても、米国株式投資の人気の高さは異様ですね。遅くとも後数年以内にはやってくると思われる(それも確かなことではありませんが)暴落を経験した時に、米国株式投資への熱狂の反動を心配してしまいそうですが、そんなことを言うと「お前さんだって株式100%への投資を選択したのに大丈夫なのか?」と逆に問われそうです。

さて、米国株式インデックスファンドで特に人気が高い投資対象はVTIとS&P500です。VTIは指数ではなくてETFの名称ですが(指数はCRSP USトータル・マーケット・インデックス)、日本のインデックスファンドでそれを指数にしているのは楽天全米株式だけだと思います。でも楽天全米株式は本家VTIを買うだけで、CRSP USトータル・マーケット・インデックスへの連動はVTIに(つまりバンガード社に)任せているので、楽天全米株式は単にVTIに投資していると言っていいでしょう。

一方、S&P500指数をベンチマークにしている著名なインデックスファンドには設定日の古いものから順にiシェアーズ米国株式、iFree S&P500、SSGA米国株式、スリム米国株式があります。(著名でないものには、農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500とかアクティブファンドだけど明治安田アメリカ株式ファンドもあります。)

S&P500指数に連動するインデックスファンド

次はS&P500指数に連動するインデックスファンドの総口数の変化です。

S&P500指数に連動するインデックスファンドの総口数の変化

ブームが到来するはるか前の2013年9月に設定されたiシェアーズ米国株式(青のライン)を2017年8月に設定されたiFree S&P500(赤のライン)は軽く抜き去っています。投信の世界は下剋上です。少し遅れて設定されたSSGA米国株式(紫のライン)は相対的に伸び悩んでいますが、じきにiシェアーズ米国株式に並びそうです。

そして2018年7月に設定されたスリム米国株式(緑のライン)は、このグラフだと垂直立ち上げで先輩達を一気に抜き去っています。

次はiFree S&P500とスリム米国株式だけをプロットしたものです。

iFree S&P500とスリム米国株式だけをプロット

スリム米国株式の増加率は驚異的です。

スリム先進国株式と比べると

スリムシリーズで最も純資産総額が高いのはスリム先進国株式です。259億円ほどあります。スリム先進国株式は信託報酬の異次元の値下げを実施以降、驚異的な速度で総口数を増やしてきました。

次はスリム米国株式の設定日を基準にした総口数の変化をプロットしたものです。スリム先進国株式は比較開始日の総口数をゼロにしていることに注意して下さい。

スリム米国株式の設定日を基準にした総口数の変化をプロット

赤のラインがスリム米国株式、緑のラインがスリム先進国株式です。スリム先進国株式の増加ペースには負けています。

では直近の2ヶ月ではどうでしょうか。

スリム米国株式とスリム先進国株式の直近2ヶ月の比較

ほとんど差がありません。スゲー。スリム先進国株式の人気は落ちていませんので、直近2ヶ月のスリム米国株式の人気はスリム先進国株式に匹敵すると言っていいでしょう。

次はそのスリム先進国株式の総口数の設定来の変化です。

スリム先進国株式の総口数の設定来の変化

紫の補助線を引いていますが、この急角度はスリム先進国株式が信託報酬を税抜き0.189%から驚異の0.1095%に引き下げた結果です。

これからも直近2ヶ月のスリム米国株式の人気の高さは凄いと言えます。

楽天全米株式乱入

スリム米国株式の真のライバルは、人気の獲得という観点ではiFree S&P500ではありません。iFree S&P500との競争においては、もう勝負があったと言っていいからです。今後スリム米国株式がトータルコストや運営面で問題を露呈しなければ、iFree S&P500との差は広がる一方だと予想します。

そうなった現在、真のライバルは楽天全米株式です。ベンチマークは異なりますが、どちらのベンチマークを選択するかはほぼ好みの問題であり、過去のデータからどちらを選んでもパフォーマンスに大差はないことが分かっています。そのため、インデックス投資家としてはより低コストな方を選択するのが賢明な行動と言えます。でもそれをはっきりさせるにはスリム米国株式の運用報告書が公開されるまで待たねばなりません。来年の9月頃だと思います。

次は楽天全米株式の総口数の変化を加えたものです。

登場してすぐにスリム先進国株式を抜き去っています。その勢いは驚異的と言うほかありません。スリム先進国株式が信託報酬の異次元の引き下げを実施後はいい勝負をしていますが、9月以降楽天全米株式は増加ペースを加速しています。

楽天全米株式の人気は増加中

偶然かどうかは分かりませんが、楽天全米株式の第一期運用報告書が公開されたのは9月中旬です。その運用報告書によると、楽天全米株式のトータルコストは期待値よりも高かったのですが、総口数の変化を見る限り受益者は拒否反応を起こさなかったようです。

でも実際のところ、楽天全米株式の受益者のうちどれぐらいの人がトータルコストが(信託報酬の低さに似合わず)高かったことを認識しているかは不明ですし、おそらく認識している人の割合は極めて低いと思います。

楽天全米株式 vs スリム米国株式

次は楽天全米株式とスリム米国株式の設定来の総口数の変化を、時間軸を合わせて比較したものです。言い換えると、楽天全米株式とスリム米国株式の設定日からの人気の変化を比較したものです。

楽天全米株式が設定されてからの5ヶ月間の総口数の増加ペースはスリム米国株式のそれと大差ありません。スリム米国株式の方がわずかに伸び率は高かったです。でもこの比較は時間軸が異なるので公平とは言えない面があります。

スリム米国株式登場後の総口数の増加を比較すると、楽天全米株式の凄さが分かります。

スリム米国株式登場後の総口数の増加

これはスリム米国株式の設定日における楽天全米株式の総口数をゼロにしてそこからの総口数の増加を比較したものです。楽天全米株式の人気の高さは圧倒的です。

でも直近2ヶ月を比較するとスリム米国株式が侮れないことが分かります。

直近2ヶ月を比較

楽天全米株式といい勝負です。スリム米国株式スゲー。

将来が楽しみ

楽天全米株式の人気は簡単には落ちないと思います。これまで多くのインデックスファンドの総口数の変化を見てきましたが、一度高い人気を獲得したものは後から強力なライバルが登場してもなかなか人気を落とさない傾向が強いです。これは普段から投信ブログを読んでいる人には理解し難いと思いますが、受益者の大多数は自分が積み立て設定している投信よりもローコストで有利なものが登場したことも、別の選択肢に乗り換えた方が儲かることも全く知らないからだと想像しています。

現在、楽天全米株式とスリム米国株式は、人気においてはいい勝負をしています。今後その人気がどう変化するのか、総口数の伸びはどうなるのか将来がとても楽しみです。

また、どちらの商品も受益者の期待を裏切らない運営、さらなるローコスト化に向けた努力を続けて欲しいです。

 

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