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欧州の問題児イタリアはMSCIコクサイのお荷物なのか

投稿日:2018年11月19日 更新日:

イタリアはEU(欧州連合)の加盟国なので、同じ通貨(ユーロ)を使う経済圏のメンバーとして、恩恵を受ける代わりに制約も受けます。その制約の1つに厳格な財政ルールがあり、EUは加盟国に対して財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以内、公的債務残高を同60%以内に収めることを義務づけています。これに対してイタリアの予算案は(ポピュリズム寄りの政権のため)貧困層や低所得層向け対策として多額の費用を計上しています。

加盟国が勝手なことをし始めて規律が守られなくなることは容認できないため、EUはイタリアに2019年度予算案の修正を求めていますが、問題児のイタリアは拒否しています。このイタリアの現状は世界経済にとってもリスクです。暴落はちょっとしたことをきっかけに起こり始め全世界に波及します。イタリアだけの問題ではありません。

イタリアはMSCIコクサイの投資対象国の1つです。そのため僕が集中投資しているスリム先進国株式のパフォーマンスに直接影響を与える国です。

国別投資比率は1%もない

次の表はVEAとMSCIコクサイの国別投資割合を比較したものです。MSCIコクサイのうち米国以外は約33%で、この表ではイタリアは0.93%に過ぎません。

VEAとMSCIコクサイの米国以外の国別投資割合

VEAについては次の記事で勉強しました。

そのためイタリアの株式相場の変動がMSCIコクサイに与える影響は1/100未満です。だからと言ってどうでも良いわけではなく、イタリア単独の問題ではなくて他国に影響を及ぼすのであまり問題を深刻化させないで欲しいです。

国別投資割合で言うとイギリスは6.87%もあります。イギリスはEUからの離脱(ブレグジット)問題で全世界に迷惑をかけています。合意なき離脱が避けられるのかどうかはまだ不透明です。最近の報道だとメイ首相の判断は、意志の強さは認めますが合意を得ることを目標にしていないように見えます。MSCIコクサイへの影響度で見れば、イギリスはイタリアの7倍近くあるので、場合によってはイギリスがとんでもない問題児に変わるかも知れません。

VGK vs EWI

イタリアに投資するETFを検索するとEWI( iShares MSCI Italy ETF )が出てきました。イタリアの株式相場の雰囲気ぐらいは分かるでしょう。それと欧州に投資するETFであるVGKの取引価格の変化を比較しました。

赤のラインがVGK、緑のラインがEWIです。

2010年から2018年10月まで

2010年から2018年10月まで

2011、12年あたりの不調をそのあとずっと引きずっているようですね。

2013年から2018年10月まで

2013年から2018年10月まで

2013年以降で見ると決して悪くはないですね。

2015年から2018年10月まで

2015年から2018年10月まで

VGKは欧州の平均のようなものなので、イタリアは欧州の平均的な経済成長を維持してきたと言えるでしょう。直近は違いますが。

2017年から2018年10月まで

2017年から2018年10月まで

この様子なら時価総額比でMSCIコクサイの1%を切るぐらいで、先進国の平均を目指すのだから意味があると思えます。直近の状況を無視すれば、ですが。

2018年1月から2018年10月まで

2018年1月から2018年10月まで

2018年は米国は回復力の強さを見せつけていますが、欧州は弱いです。イタリアは欧州の平均(VGK)より悪いですが、VGKに占めるイタリアの割合は4.7%しかないので、イタリア以外も同様に悪いはずです。

よって、これまでは、イタリアは決してMSCIコクサイのお荷物ではありませんでした。これからはちょっと心配ですけどね。

新興国はもっと悪いです

次はVGKとVWOの2018年の比較です。VWOは新興国に投資するETFです。楽天新興国株式が買っているのがVWOです。

VGKとVWOの2018年の比較

VWOと比べるとVGKはまだましですね。

VGK vs スリム国内株式(TOPIX)

ついでに国内株式とも比較しました。同じく2018年です。

VGK vs スリム国内株式(TOPIX)

欧州よりいいですね。いや、どっちも良くないというべきでしょうか。

頑張らないと降格だぞ

ギリシャはかつて先進国でMSCIコクサイの投資対象国の1つでしたが、2013年11月に新興国に降格となりました。当然MSCIコクサイから外れました。なので、イタリアも頑張らないと将来どこかで新興国に降格になるかも知れません。そうなってしまえばMSCIコクサイに投資している僕としてはお荷物が消えてスッキリするわけですが、そうなるまでの長い期間、比率は小さく、年々もっと小さくなるとしてもパフォーマンスの悪い国に投資し続けることになるのでうれしくありません。

やはりイタリアにはEUの一員として相応の経済成長をして欲しいものです。

それからイギリスには欧州の問題児にならないようにして欲しいです。

 

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