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iFree S&P500と楽天全米株式を過去1年間積み立てていたなら

投稿日:2018年11月23日 更新日:

iFree S&P500は米国株式ブームの波に乗って2017年8月末に設定され、約4年先輩であるiシェアーズ米国株式を純資産総額であっさり抜き去りましたが、約1ヶ月後に設定された楽天全米株式に見事に抜き去られてしまいました。

次はiFree S&P500と楽天全米株式の純資産総額の変化です。楽天全米株式(緑のライン)の勢いは圧倒的です。

iFree S&P500と楽天全米株式の純資産総額の変化

純資産総額は基準価額の影響を受けますが、総口数は受けません。人気を見るには総口数の変化をグラフにするのが良いです。

iFree S&P500と楽天全米株式の総口数の変化

緑のラインの最近を比べると、純資産総額は減ったり増えたりしていますが、総口数はなめらかなので、大きな売却組、追加購入組はいないものと想像できます。

「人気」においてははっきりと差が付いてしまっています。このままだとその差は広がる一方です。iFree S&P500が楽天全米株式に迫る人気を獲得できる日を想像できません。

基準価額を比較

iFree S&P500のベンチマークはS&P500種指数、楽天全米株式のベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・インデックスです。2つの指数の主な違いは銘柄数で、ざっくり言うと500対3,600です。どちらがより自分に向いているかは好みの問題ですね。パフォーマンス的には大差ないと言われています。その時々に応じて優劣に差が出ても、長期的に見ればどちらも十分良いということです。でもそれはベンチマークの話で、僕らが購入するインデックスファンドはコストと運用の良し悪しにより異なる結果になります。

次は楽天全米株式の設定日直後を避けて2017年10月16日から2018年11月16日までの基準価額の比較です。

iFree S&P500と楽天全米株式の基準価額の変化

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインが楽天全米株式です。どちらも全米株式のみへの投資、かつ、銘柄数的に十分に分散されているのでほとんど同じです。でも単純な利益率は、この比較では、iFree S&P500の10.1%に対し楽天全米株式が9.2%と、iFree S&P500の方が高いです。

リターンの差を見ます。

iFree S&P500と楽天全米株式のリターンの差

青のラインがリターンの差です。iFree S&P500ー楽天全米株式なので、プラス側にある時はiFree S&P500の方がリターンが高いです。で、この比較ではほとんどの期間でiFree S&P500のリターンが高いことが分かります。

積み立てパフォーマンス比較

では2017年11月から毎月初に5万円積み立てていたならどうなっていたでしょうか。

積み立てパフォーマンス比較

利益率は3.51%対2.93%でiFree S&P500の方が儲かりました。

人気に差ができた要因は

iFree S&P500の信託報酬は税込み0.243%です。これに対して楽天全米株式は実質的に負担する運用管理費用が税込み0.1696%です。同じインデックスファンドなのに表現が違うのは、大多数の普通の受益者は気にしないと思われます。そして、楽天全米株式の方が圧倒的に安く感じるでしょう。

ところが1年以上後になって公開された運用報告書によると、iFree S&P500のトータルコストは税込み0.3723%、楽天全米株式は税込み0.308%でした。

  • iFree S&P500のトータルコストは信託報酬の1.53倍でした。
  • 楽天全米株式のトータルコストは実質的に負担する運用管理費用の1.81倍でした。

どちらも腰を抜かすほどではありませんが、トータルコストは信託報酬よりずいぶん高くなりますね。

ちなみに、信託報酬とトータルコストの差が大きくて腰を抜かすのは、たわらNYダウです。なんと2.16倍です。

これは僕の想像ですが、楽天全米株式が圧倒的な人気を獲得できたのは「実質的に負担する運用管理費用が税込み0.1696%」という超ローコストが高く評価されたためでしょう。バンガード社のETFであるVTIがインデックスファンドで買えるということに興奮する人たちだけではそんなに多くの純資産総額を集められない(現在267億円程度)と思うのです。

でも実際にはそれほど超ローコストではなかったわけですが、それが分かる頃にはもう獲得済み人気に圧倒的な差ができてしまっています。いや、実際のトータルコストで比較しても楽天全米株式の方が安いので、この結果は順当と言えるかも知れません。

好きな方を選ぶので良かった

過去1年間の比較では大差がないため、好きな方を選んだので良かったと言えます。今後は分かりません。ベンチマーク自身に大差がないとしても、コストと運営の良し悪しにより数年後には明らかな差が生まれているかも知れません。

でも現在は、そもそもベンチマークが違うし、好きな方を選ぶしかないとも言えます。どっちでもいいなら、トータルコストの安い方で楽天全米株式にするのでもいいでしょう。

もし、ベンチマークはS&P500が良いという場合は、スリム米国株式が選択肢に加わります。僕はスリム先進国株式への集中投資を決めているので買いませんが、もしS&P500に投資するならスリム米国株式を選びます。

本当のことは運用報告書が公開されるまで分からないのですが、スリムシリーズには業界最安を目指して対抗値下げをしてくれる安心感があるので、選ぶならスリム米国株式にします。

スリム先進国株式は

MSCIコクサイは全米株式にパフォーマンスでは歯が立ちません。

スリム先進国株式を同じ条件で積み立てていたなら利益率はわずか0.26%です。この数値を見て心が乱れないか、気持ちが揺れないかと聞かれたら正直乱れますし揺れます。でも米国株式インデックスファンドは別格として、MSCIコクサイの過去の実力はよく理解しているので、それでも僕はスリム先進国株式のみで行きます。

 

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