株式100%はリスクが高すぎるなどの理由で他の資産を含むバランスファンドを嗜好する人も多いです。バランスファンドのメリットの1つは、株式100%に比べて変動率が小さいことです。本当でしょうか。確認しました。

インデックス投資

今年バランスファンドの強みは発揮されているか

投稿日:2018年12月13日 更新日:

2018年の米国株式は乱高下が目立ち、それにつられて先進国株式も乱高下しました。株価に主体性の感じられない国内株式は、米国株式につられて下落するけど上昇は控え目でした。新興国株式は2月以降ズルズルと下落したまま上昇しそうにありません。

次は2018年年初からの、株式3資産の下落率をプロットしたものです。スリムシリーズの実績データを使っています。

株式3資産の下落率

赤のラインが先進国株式、緑のラインが国内株式、青のラインが新興国株式です。2018年1月下旬の最高値からの下落率で見ると、先進国株式よりも国内株式の方が大きく下落していることが分かります。

新興国株式の下落率は20%を超えています。新興国株式は「暴落」したと言っていい水準です。

先進国株式と比べて国内株式は不調、新興国株式は絶不調なので、先進国株式に国内株式または新興国株式を混ぜたインデックスファンドは、国内株式または新興国株式に足を引っ張られることでパフォーマンスが劣化します。僕は複数の理由から先進国株式にしか投資しないと決めていますが、先進国株式+新興国株式を選択する人もいれば、先進国株式+新興国株式+国内株式を選択する人もいます。投資先の選択に正解がない証左です。極めて健全だと思います。

さて、株式100%はリスクが高すぎるなどの理由で他の資産を含むバランスファンドを嗜好する人も多いです。バランスファンドのメリットの1つは、株式100%に比べて変動率が小さいことです。暴落した時はそれでも十分大きく下げてしまいますが、調整程度の下落ならダメージを小さくできると思われます。本当でしょうか。確認しました。

スリムバランス(8資産均等型)

先進国株式といっしょにプロットしました。

スリムバランス(8資産均等型)

緑のラインがスリムバランスです。あまり下がらず、あまり上がらず、中庸です。株式100%の期待リターンが年率5から6%だとすると、スリムバランスは良くて4%以下だと思います。でも、変動率が小さいことをメリットだと思える人にとっては、リターンが低くなることと引き換えに、評価額の変動が(相対的に)少ないことを理由にバランスファンドを選択できるでしょう。かつては僕もそうでした。

セゾングローバルバランスファンド

キングオブバランスファンドです。セゾングローバルバランスファンドの純資産総額は1,660億円を超えています。ニッセイ外国株式ですら1,010億円程度しかありません。セゾングローバルバランスファンドの受益者を奪おうと似たような組成で圧倒的にローコストのバランスファンドが登場しても、これまでのところ全く勝負になっていません。

セゾングローバルバランスファンド

あまり下がらずそこそこ上がる、という印象です。この期間だとスリムバランスよりも良さそうです。

スリムバランス vs セゾングローバルバランスファンド

この2本だけプロットしました。

スリムバランス vs セゾングローバルバランスファンド

緑のセゾングローバルバランスファンドの方が「戻り」が良いですね。

2015年以降だと

スリムバランスは設定されたのが2017年なので、もっと古くからあるeMAXISバランス(8資産均等型)に代わってもらって、2015年以降で比較しました。

eMAXISバランス(8資産均等型)と2015年以降を比較

どちらが良いかはその時期によりますね。でもどちらも中庸です。eMAXIS先進国株式と比較すると良く分かります。

セゾングローバルバランスファンド vs eMAXIS先進国株式

赤のラインがセゾングローバルバランスファンド、緑のラインがeMAXIS先進国株式です。そこそこのリターンで良い人にとっては、バランスファンドの「下落率が小さいこと」はありがたいメリットですね。

選択した投資先、信じていますか

インデックス投資家が投資先に期待することは、長い目で見れば基準価額が右肩上がりで上昇することです。利益は基準価額の上昇からしか生まれませんから、過去または現在はともかく、将来自分が売却始める頃までに十分上昇してくれるかどうかが問題です。もしそのような成長が望めない、信じられないなら、さっさと売却して信じられるものに乗り換えるべきです。もし含み益が減っているなら今がチャンスです。

選択した投資先の将来を信じているなら、現在進行形の世界同時株安のあと株価がどうなろうとも、積み立て投資を継続しましょう。それがインデックス投資家のベストプラクティスです。

 

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