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インデックス投資

たわらNYダウのトータルコストは改善されるもまだ高水準

投稿日:2018年12月15日 更新日:

NYダウの対象30銘柄に投資するローコストインデックスファンドに、iFree NYダウとたわらNYダウがあります。信託報酬は共に税込み0.243%ですが、トータルコストは0.195%ポイントも違っていました。

ほとんどの人は信託報酬しか見ず、隠れコストを含めたトータルコストに注意を払わないと思われます。また、トータルコストが判明するのは運用報告書が公開されてからなので、新規設定されたインデックスファンドの場合は約1年間、本当のコストが分からないままとなります。様子見するか、とりあえず買い始めるか、前者の場合は機会損失のリスクがあり、後者の場合は残念な商品に投資してしまうリスクがあり、どちらを選ぶのも賭けになります。

さて、たわらNYダウの第二期運用報告書が公開されました。それによるとトータルコストは改善されていましたが、まだ高水準でした。比較したiFree NYダウのトータルコストも下がったので、その差はまだ0.155%ポイントあります。

商品名 設定日
信託報酬(税込み) トータルコスト(税込み)
iFree NYダウ 2016/09/08 0.243% 0.288%(0.329%から改善)
たわらNYダウ 2017/03/21 0.243% 0.443%(0.524%から改善)

運用報告書を見る

次の表はiFree NYダウたわらNYダウの運用報告書から抜粋したものです。

iFree NYダウとたわらNYダウの費用明細比較

前回の比較時から値下がりしたところは青字にしています。たわらNYダウの赤字は増えたものです。差の列では差が大きいものを赤字にしています。

前回差が目立ったのは保管費用でした。保管費用は安くなりましたが、iFree NYダウの保管費用も値下がりしており、差はまだ0.119%ポイントあります。スリム先進国株式の信託報酬0.109%よりも大きいです。

信託報酬とトータルコストの差は、iFree NYダウはものすごく小さくて1.185倍なのに対して、たわらNYダウは1.823倍もあります。この比率が1.6倍程度のインデックスファンドは普通にあるので、驚くほど高いわけではありませんが、iFree NYダウと比べるとがっかりしますね。

トータルコスト差がリターンに与える影響

リターンをたわらNYダウの設定日の直後を避けて2017年3月30日から比較します。

リターン比較

青のラインはリターンの差です。変動していますが右肩上がりです。iFree NYダウの方がたわらNYダウよりもリターンが高いからです。この比較期間で0.4%ポイント近い差が生まれています。

そして青のラインの傾きがトータルコストの差を示しています。つまり、運用報告書から分かるトータルコストの差は確実にリターンに影響しているのです。

同じ指数をベンチマークにしているので、どちらに投資しても負うリスクは同じです。が、たわらNYダウを選択した人はiFree NYダウを選択した人よりも確実に損しています。追加投資をやめてガチホしていても損し続けます。コストは絶対的で毎営業日必ず天引きされるからです。良く言われる名言を思い出します。「リターンは不確実だがコストは確実」。コストがいかに大切かを言い当てています。

信託報酬ではなくてトータルコストで評価しよう

文化なのか風習なのか分かりませんが、投資信託を評価する際に信託報酬は見ても隠れコストを含むトータルコストを気にする人は少ないと言われます。僕もそう感じています。どうしてでしょうか。実際に支払う保有コストは「トータルコスト」であって、信託報酬はその全てではないにも関わらずです。しかも、信託報酬とトータルコストの比率が1.5倍はザラです。たとえればスーパーで100円の値札のものを手にとってレジに行ったら150円請求されるようなものです。

受益者がそうだと、古くからチャンスさえあれば顧客からボッタクろうとしてきた金融機関はトータルコストを下げる努力を怠る可能性が高いと僕は思ってしまいます。この悪しき文化、風習を変えるには受益者が変わらなければなりません。

また、投信ブロガーも隠れコストが分からないのに信託報酬だけを見て新規設定された投資信託を礼賛するのはおかしいと思います。第一期運用報告書が公開されるまで本当のコストは分からないのですから。

総口数の変化

総口数の変化を見ると人気が分かります。売れているファンドは順調に総口数を伸ばします。

総口数の変化

赤のラインがiFree NYダウ、緑のラインがたわらNYダウです。たわらNYダウの惨敗は確定的です。でも金融機関の窓口での販売力によって、理解できない変化が起こるかも知れません。

金融機関の窓口で営業される場合、損する方のたわらNYダウを選んでしまうかも知れません。その窓口が扱っているのがたわらNYダウでiFree NYダウでない場合、「お客さん、実はiFree NYダウの方が確実に儲かります」とは絶対に言いませんから、良い商品を選べるかどうかは運任せです。そうして売上を伸ばす高コスト投資信託もきっとあるはずです。たわらNYダウがそうなるかどうかは分かりません。

今のところ、多くの受益者はトータルコストが低廉なiFree NYダウを選択しています。僕は今後もそうあって欲しいです。そして、たわらNYダウを組成したアセットマネジメントOneは悔しかったら反省することです。

 

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