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インデックス投資

インデックス投資で若くしてアーリーリタイアできるとは思えません

投稿日:2018年12月16日 更新日:

タイトルで煽ってしまいましたが、僕が伝えたいのは、インデックス投資で得られるリターンで若いうちからアーリーリタイアを夢見るのは無茶ではないか、ということです。

インデックス投資で相応のリスクを負えば、他の方法では考えられないほど効果的に高いリターンを上げることが期待でき、資産形成手段としては非常に手堅いと思います。でもそれでアーリーリタイアできるとは思えません。できると考えている人がいるとするなら、それは次のどちらかまたは両方だと思います。

  • 若い頃から世間の平均を遥かに凌駕する金額を投資し続けられるだけの収入力+節約力がある。その結果、世間平均を飛び抜けた入金力を持続的に保有している。
  • アーリーリタイア後の生活は極めて質素であり年間総支出額が少ない。たとえば年間200万円の予算内で生活するとか。

このブログは「アーリーリタイア」をテーマにしないので、議論したいのはそのことではなく、インデックス投資から高いリターンを得るには大きな金額を入金完了後にホールドしないとダメですよ、ということです。

2010年1月に30歳で独身のAさんが40歳でアーリーリタイアを目指す

具体的な例を考えます。2010年1月に30歳で独身のAさんがいます。Aさんは会社員ですが、40歳でアーリーリタイアしたいと考えてインデックス投資を始めます。当時は存在していませんでしたが、S&P500に投資するインデックスファンド(たとえばiFree S&P500)を投資対象に選択したとします。そんな非現実な話ではイヤだという方のためにeMAXIS先進国株式を選択した場合も出てきますから安心して下さい。

S&P500の過去8年間のパフォーマンスは圧倒的です。次はS&P500トータルリターン(配当金を再投資したもの)とeMAXIS先進国株式のリターンをプロットしたものです。

S&P500の過去8年間のパフォーマンスは圧倒的

赤のラインがS&P500トータルリターンです。円換算しています。緑のラインがeMAXIS先進国株式です。8年間で見るとS&P500のリターンは破壊的で年率28.9%もあります。eMAXIS先進国株式は年率17.1%です。

過去8年間は、少なくとも米国株式を含む株式資産にインデックス投資を継続できた人は大きな利益を上げられたはずです。僕もその頃からインデックス投資を始められていたらどんなに良かったかと思いますね。

なお、S&P500トータルリターンについては次の記事を御覧ください。

積み立て投資シミュレーション

毎月5万円を積み立てるとこうなります。

毎月5万円を積み立てた結果

8年間で535万円投資して、評価額は1,165万円です。先進国株式だと937万円です。増えましたが、これでは人生は変わりません。もっと多額の入金が必要ですね。

では2010年は毎月10万円、2011年は毎月12万円と、1年ごとに月額積み立て金額を2万円ずつ増額したらどうなるでしょうか。(普通、給与はそんなペースで上がりませんが、ここではそれは無視します。)

積み立て額を増やす

8年間で1,918万円投資して、評価額は3,643万円です。先進国株式だと3,017万円です。会社員の退職金を補強するなら魅力的な金額ですが、このペースだと40歳でアーリーリタイアなんて不可能です。

2018年は毎月の積み立て金額が28万円なので、年間336万円の入金力が必要です。38歳で、まだ独身でつつましい生活しているなら可能でしょうか。結婚して子育ては無理でしょう。

こちらのブログ記事によると、30代のサラリーマンの平均年収は450から500万円です。年間336万円の入金力の実現は容易でないと言えますね。

サラリーマンの平均年収

引用:年収ラボ

それでもこの程度にしか増えません。若くてこれから先何十年もインデックス投資できることは素晴らしいのですが、年収が望みをかなえるには十分高くなかったり、資産形成(インデックス投資)以外にも支出するべきことがあると、アーリーリタイアのための資産を築くのは困難です。

定年後を豊かにできればいいのでは

アーリーリタイアを目指すのにインデックス投資を活用したい方はそうすれば良いと思います。が、僕は勤勉に働き、そこそこ節約もし、インデックス投資を継続した結果、定年後の生活を豊かにできれば良いと考えています。アーリーリタイア願望がないこと、現在自営業で働き方が自由であり生活の何割かはアーリーリタイアしているようなものだからかも知れません。でも、普通は、勤勉に働かないと高い入金力は得られないはずです。

「定年後を豊かに」という表現は抽象的過ぎますね。では具体例をあげてみましょう。

2010年1月に50歳で妻子持ちのBさんが退職金を増やす

2010年1月に50歳で妻子持ちのBさんは年収が900万円あり、子供も大学を卒業したので手がかかりません。奥さんもパート収入があり、これまでの堅実な生活による貯金もあって入金力抜群です。

次は毎月25万円、年間300万円を積み立てるシミュレーションです。

毎月25万円、年間300万円を積み立てるシミュレーション

8年間で2,675万円投資して、評価額は5,828万円です。税引き後で2,500万円の儲けです。先進国株式だと評価額は4,685万円です。退職金を倍増できるぐらいのリターンです。

同じ金額を投資するのであっても、約3年間で投資を終えた場合はもっと儲かります。次は毎月75万円の積み立てを3年間続けて後はホールドした場合のシミュレーションです。

約3年間で投資を終えた場合

同じく2,675万円投資して、評価額は9,468万円です。税引き後で5,400万円の儲けです。先進国株式だと評価額は7,058万円です。これだけ資産を増やせれば、定年前に「一足お先に」退職してもいいでしょう。

ちなみに平均退職金は条件が良くても2,000万円に届きません。

サラリーマンの平均退職金

引用:年収ラボ

これは条件の良いシミュレーション結果です

このシミュレーションは実データを使ったもので、インチキはしていないものの、株式インデックスへの投資で儲かった期間の結果です。これからの10年、20年はこうはうまく行かないかも知れません。

でもインデックス投資、特に株式100%のインデックスファンドへの投資は高いリターンが期待でき、リスクとリターンの関係で考えればこれより手堅い(勝つ確率が高い)投資対象は存在しないと思います。なので、堅実に資産形成するならこの程度にしか増えないので、若くしてアーリーリタイアを目指すのは無理だけど、老後の生活を豊かにしたり定年前に余裕で早期退職するのを目標にするのは十分可能だと考えます。

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