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S&P500指数はまだ弱気相場入りしていません

投稿日:2018年12月22日 更新日:

弱気相場入りしたかどうかの定義に公的な機関が定めているものはありません。そのため人によって判断基準が異なりますが、直近の高値から20%以上下落したら弱気相場入りしたとする考え方は良く目にします。直近の高値から10%以上下落したら調整局面だと言うのと同様、分かりやすい判断基準と言えます。

2018年10月11日に始まった世界同時株安からもう2ヶ月以上になりますが、株価は回復しそうにないばかりかさらに下落しつつあります。投資対象によっては血の気が失せている人もいることでしょう。でもS&P500指数に限って言えば、まだ弱気相場入りしていません。

S&P500指数

次はS&P500指数をベンチマークにしているIVV(ETF)の取引価格の騰落率の年初からの推移です。ドルのままです。

IVV(ETF)の取引価格の騰落率の年初からの推移

世界同時株安は長引いていますが、株価で言うと2月と3月の底値よりも上でした。つい最近までは。青い丸で囲った底値を突き抜けたのは先日のことです。

その後の急落の下落幅の大きさを嘆いている人も多いわけですが、それでもまだ弱気相場入りしたという水準ではありません。

次は直近の高値からの下落率をプロットしたものです。

IVV(ETF)の取引価格の下落率の年初からの推移

2月、3月の下落率は10%で「調整」でした。世界同時株安の下落率も長らく10%で「調整」でした。その後さらに急落しましたが、それでもまだ15%ちょっとです。弱気相場って20%下落してからでしたよね。ならまだ5%ポイントほど余裕があります。現在泣いている人の慰めにはならないでしょうけども。

iFree S&P500とスリム先進国株式

ではiFree S&P500とスリム先進国株式はどうでしょうか。

iFree S&P500とスリム先進国株式の騰落率

赤のラインがスリム先進国株式、緑のラインがiFree S&P500です。iFree S&P500のリターンがIVVより高いのは、iFree S&P500が配当金を取り込んでいるのに対してIVVは取り込んでいないためです。また、iFree S&P500は為替の影響も受けています。

まずiFree S&P500とIVVのグラフの違いに驚きますが、これが現実です。S&P500指数の話をする時に、配当金を含めないUSドルのものを指しているのか、配当金込みのトータルリターンを指しているのか、あるいは円ベースで配当金込みS&P500指数なのか注意が必要です。結構違います。

ETFマニアを除けば、インデックス投資家は日本のインデックスファンドの基準価額を気にすれば良いです。つまり、このグラフです。世界同時株安と騒いでいますが米国株式と先進国株式に関して言えばまだ2月、3月の最安値より上です。(国内株式と新興国株式は違いますよ。)

スリム先進国株式とiFree S&P500を比較すると、どうしても時間の経過と共にリターン差が広がります。MSCIコクサイの3割強を占める米国以外(主に欧州)が足を引っ張ってしまうからです。上のグラフを見ると、スリム先進国株式の方が大きく下げているような気がしてしまいますが、そうでもありません。

次は下落率です。世界同時株安の前は赤のラインが下側にありますが、世界同時株安が始まってからは緑と赤のラインはほぼ重なっています。つまり、下落率は大差ないのです。

iFree S&P500とスリム先進国株式の下落率

3月の下落率(青の丸で囲ったところ)は13%ほどでした。世界同時株安はそれよりも上の水準で推移していました(緑の丸で囲ったところ)が、上昇への期待虚しく下に突き抜けてしました(オレンジの丸で囲ったところ)。それでもまだ15%程度です。弱気相場入りまでは余裕があります。

FRBでさえ市場の反応を予測できず

米連邦準備理事会(FRB)は投資家の期待に反して利上げの手をさほど緩めない決定をしました。期待するほどハト派的でなかったというのです。米国経済が依然堅調であることに自信を持っているからだと思われますが、その決定に対する市場(投資家)の反応は予想外だったようです。投資家の心理はちょっとしたことで大きく変わるようなので、同じことを説明するのにも表現に使う単語ひとつでその印象は大きく変わり、その結果、受け止め方も変わる気がします。

トランプ大統領もあからさまにFRBに利上げするなと批判するものだから、FRBも意固地になったのかも・・・それはないかな。でも人間だからないとは言えないでしょう。それにこのタイミングで12月の利上げをやめたらやめたで今度は違う方面から相応の批判を受けるでしょうし。

僕も市場の反応は過敏過ぎると思います。環境が悪化しているのはずっと前からそうだし、大きなリスクを内包している事案で解決したのはトルコで軟禁されていた牧師解放問題ぐらいで、他は未解決のままです。

で、結果的に株価は急落しました。これからさらに下落してS&P500指数も弱気相場入りするのか、その前で踏みとどまるのかは誰にも分かりません。FRBにだって市場の反応を予測できないのです。でもFRBは米国経済に対して強気の姿勢を崩していないので、基本的には株価は再度上昇に転じることが期待できます。

僕は個人的な事情から、このままズルズルと下落するよりはいったん上昇に転じて2018年の最高値を超えて欲しいのですが、さて、どうなりますでしょうか。どちらに転んだとしても、準備はできています。

そして、この長引く世界同時株安は我が家にとって絶好の買い時であり、計画通り積極的に追加投資継続中です。

あのアノマリーはどうなった?

投資の世界には、米国中間選挙の年の11月、12月は株高になるというアノマリーがあるそうです。

今年は当たりませんでしたね。アノマリーなんてただの偶然の偏りかも知れませんし、マジに受け取ってはいけないということでしょう。

2018年12月21日も下げました

この記事は公開日の前日に書いたのですが、その夜(12月21日)の夜に公開された基準価額は、また2.6%ほど下がっていました。朝方にNYダウやS&P500指数がさらに下落していたのを知っていたので、そうなることは分かっていました。弱気相場入りが近付いてきました。

普段記事は7:00に公開されるように予約投稿するのですが、このペースだとそれまでに限りなく弱気相場入りしててもおかしくないです。そのひとつの要因は、トランプ大統領がつなぎ予算案への署名を拒否しそうで、そうなると政府機関が閉鎖に追い込まれるからです。対メキシコ国境の壁建設費用が盛り込まれない予算案は認めないと、またしても有言実行です。ここまで公約を頑なに守ろうとする大統領はいなかったはずで、ある意味凄いですが、他のことへの影響も考えて欲しいですね。

 

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