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eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はやはりiFree S&P500キラーでした

投稿日:2019年1月7日 更新日:

僕は次の記事でスリムS&P500がiFree S&P500キラーだと書きました。

がそれは早合点だと分かったので訂正記事を書きました。

でも受益者の行動は明らかにiFree S&P500を避けているようです。それは総口数の推移に表れています。

iFree S&P500 vs スリムS&P500

次は設定来の総口数の推移です。基準価額変動の影響を受けないので、購入口数ー解約口数の結果が分かります。

設定来の総口数の推移

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがスリムS&P500です。スリムS&P500は勢いを保っているものの、iFree S&P500は頭打ちになってきているように見えます。ここ数ヶ月は世界同時株安によりそれなりに解約者が出てきていると思われますから、積み立て投資を継続してくれる受益者がファンドを支えます。乗り換えまではしないものの、新規投資を別のファンドに切り替える受益者が多いと、相対的に解約者の影響を受けやすくなります。そうは言ってもこのグラフから分かるのは購入口数ー解約口数の結果でしかなく、その内訳は想像するしかないわけです。

11月以降を比較

次は11月1日の総口数をゼロにして比較したものです。

11月以降を比較

スリムS&P500も増加ペースが落ちていますし、年末は明らかにそうです。でもiFree S&P500はもっと深刻です。12月下旬は減少に転じています。

楽天全米株式乱入

圧倒的な人気を誇る楽天全米株式にも参加してもらいます。

楽天全米株式乱入

青のラインが楽天全米株式です。傾向はスリムS&P500と同じです。あれだけ株価が下落すると解約したり積み立てを停止する残念な投資家が一定数出てくるのは避けられないでしょう。もったいない話です。

時代が変わろうが、投資環境がどう改善されようが、リスク資産に投資する限り株価下落の影響は避けられません。そこで残念な行動をとってしまう投資家は資産形成できるチャンスを自ら放棄しているわけですが、そのことにも気付かないまま終わるのでしょう。

スリムS&P500は過大評価されているかも

この記事では、iFree S&P500の総口数の増加ペースが衰えたのはスリムS&P500の存在によるものだと勝手に想像していますが、本当かどうかは分かりません。でも、S&P500指数をベンチマークにしているローコストインデックスファンドの選択肢はこの2つしかないので、iFree S&P500から見ればスリムS&P500は直接競合するライバルであることは確かです。

では、S&P500指数に投資したい場合に、この2つの選択肢のどちらを選ぶべきでしょうか。その判断材料の上位に来るのはトータルコストですが、一般人は信託報酬しか見ないと言われています。信託報酬は、スリムS&P500の方が安いです。

商品 信託報酬(税込み)
iFree S&P500 0.243%
スリムS&P500 0.1728%

この信託報酬だけを見れば、スリムS&P500を選びたくなるのは自然でしょう。

そして、iFree S&P500は第一期運用報告書が公開されていて、それによるとトータルコストは税込み0.3723%と計算されます。ちょっと高い気もしますが、信託報酬とトータルコストの比率は1.53倍なので、大したことはありません。それぐらいの倍率は普通です。

問題はスリムS&P500です。現状、iFree S&P500とリターン差はありません。次はスリムS&P500の運用が安定した時期以降で、iFree S&P500とのリターンを比較したものです。

スリムS&P500とiFree S&P500のリターン比較

青のラインはiFree S&P500ースリムS&P500です。ベンチマークは同じですから、運用に問題がなければ青のラインはトータルコスト差を示すはずです。青のラインはフラットなのでリターンに差がないことを示しています。よって、スリムS&P500のトータルコストも税込み0.372%程度と推定されます。信託報酬との比率で言うと2.15倍です。これは高いし、iFree S&P500を運営している大和証券投資信託委託株式会社からすれば「詐欺的商法」に見えるかも知れません。いや、同業者なのでお互い内情は理解しあっているためそんなことはないのかも知れません。

受益者は怒るかも知れませんが、これが日本のインデックスファンドの現状です。本当のこと(トータルコスト)は第一期運用報告書が公開されるまで分からないのです。でもこれだけは確かです。ごまかしのきかない基準価額の比較ではリターン(パフォーマンス)に差はありません。

 

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