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インデックス投資

一般人はVOOよりもiFree S&P500を買う方が儲かります

投稿日:2019年1月12日 更新日:

VOOはバンガード社のETFで、S&P500指数に投資します。米国ETFなのでめんどくさいことがたくさんあります。一方、iFree S&P500またはスリムS&P500は日本のインデックスファンドで、S&P500指数をベンチマークにしています。

あなたがETFマニアなら僕のブログは嫌いでしょうからここには来ないか、もし来てしまったのなら読まない方がいいです。

そうでないなら、日本のインデックスファンドがいかに優れているかが分かるシミュレーションをお楽しみ下さい。なお、僕は筋金入りの米国ETF嫌いなのでこの記事もそのバイアスが十分かかっていると思います。その点は割り引いて頂いて結構です。

また、僕が「一般人」としているのは毎月の投資可能金額が5万円から10万円の普通の人のことです。もっと潤沢な余裕資金があり、為替手数料、購入時手数料も配当金への国内課税も気にならない人のことではありません。

比較方法

次の条件で比較します。

  • iFree S&P500またはVOOを購入する月額予算を12万円とします。ETFはそのぐらいは買わないと手数料負担的に不利だからです。
  • iFree S&P500が設定された翌月である2017年9月から毎月初に積み立てします。シミュレーションに使ったのはiFree S&P500の基準価額データです。
  • 円をドルに転換する為替手数料は4銭とします。SBIネット銀行+SBI証券でしか4銭にはできないと思います。
  • 購入時手数料は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルとします。
  • 毎月の購入予算12万円ぴったりにはETFを買えませんが、端数は翌月に回しません。
  • VOOの保有株数に応じてもらえる配当金のデータはこちらから取得しました。
  • 配当金に10%の米国課税を適用、さらに20.315%の国内課税を適用します。
  • この記事では配当金は再投資していません。(VOOは取引価格が高いので配当金が足りず一株すら買えません。)
  • iFree S&P500の積み立て金額は、VOOと比較するため、VOOの購入にかかった費用(=購入代金+為替手数料+購入時手数料)とします。これ以上公平な比較方法はないでしょう。
  • 2018年12月末時点のiFree S&P500の税引き後評価額と、VOOの税引き後評価額(累積配当金額を含む)を比較します。

比較結果

比較結果

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがVOO、青のラインが評価額の差です。iFree S&P500の評価額は一般的なものです。VOOの評価額は、保有株数×その日の取引価格+ドルで口座に入っている配当金を円換算したものです。再投資してはいないものの、評価額には配当金が含まれている点に注意してください。

世界同時株安によりどちらも大きくマイナスですが、0.57%ながらiFree S&P500の方がリターンが高いです。なお、VOOの評価額は円で表示していますが、実際に円で手にするには為替手数料(多分4銭にはできないと思います)と売却時手数料が別途必要です。

青のラインを見ると変動しながらも0.5%程度の差をキープしていることが分かります。これは、iFree S&P500のトータルコストが税込み0.3723%とVOOの経費率0.04%より圧倒的に高くても、一般人はiFree S&P500を買った方がそれだけ儲かるということです。iFree S&P500は楽天証券などでは100円から円で購入できますし、購入時手数料も信託財産留保額もゼロ円です。

もし毎月の予算が100万円なら

僕の一般人の定義から外れますが、月額予算が100万円ならどうなるか試しました。

月額予算が100万円の場合

差が縮まりました。青のラインが下に移動しましたね。ETFの購入時手数料の負担率が下がった効果です。この比較だと税引き後評価額の差はわずか0.26%でした。

この比較は円換算して評価するため、為替の影響を受けやすいです。そのため特定の日の評価額の差ではなくて、青のラインの傾向を見たほうがいいです。毎月の投資額が100万円だと、評価額の差は0.25%前後で変動しています。

仕組みとして米国ETFの購入は不利

VOOのような米国ETFを購入するには為替手数料と購入時手数料が必要です。為替手数料はSBIネット銀行+SBI証券の合わせ技で1ドルあたり4銭にできますが、そうでない場合は安くても25銭だと思います。1ドル110円で4銭なら0.036%になります。

購入時手数料は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルというのが一般的です。1112ドル以上まとめて購入しないと負担率が上がります。

さらに、特定口座だと配当金に譲渡税20.315%が適用されてしまいます。iFree S&P500やスリムS&P500は配当金を取り込んだ時にはこの譲渡税は適用されず、売却時の利益に適用されますから、単に課税を先送りしているだけとも言えますが、インデックスファンドを長期保有する場合、課税を繰り延べると複利効果により手取り額を大きくできることが期待されます。

また、配当金を再投資する場合、その配当金は一度譲渡税を徴収されたことは忘れられて、再投資によって元本の一部になり、結果的に売却時にもう一度譲渡税が徴収されてしまいます。この仕組みをありがたがるのは国税庁だけでしょう。

僕は「一般人ならiFree S&P500やスリムS&P500の方がVOOよりも儲かります」と言い切っていいと思いますが、条件を整えればそうは言い切れないと否定されるかも知れません。でもその条件はきっと一般人向きではないと思うのです。

毎月12万円の予算でiFree S&P500やスリムS&P500とVOOを買い続けた場合どうなるのか、未来のことは分かりませんが、未来になって振り返れば分かります。

DRIPなら

日本の証券会社で特定口座にてDRIPが使えるようになると、米国ETFを買っている人は狂喜乱舞すると思います。

楽天証券やSBI証券が端株数に対応したDRIPを始めると、海外ETFへの評価は違ったものになると思われます。まあそれでも一般人の最適解がローコストインデックスファンドなのはゆるぎませんけどね。

なお、DRIPに狂喜乱舞するなら、トータルコストはETFの経費率にはかなわないものの、一般人にとってメリットの大きい普通のインデックスファンドがひっそりと、自慢することもなく端株数に対応したDRIPをしてくれていることを評価してあげてください。

同じ比較を楽天VT、楽天VTIでもしています。

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