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インデックス投資

Funds-i 米国株式配当貴族 vs 楽天米国高配当株式

投稿日:2019年1月14日 更新日:

近年は米国株式が絶好調だったこともあり、米国株式に投資するインデックスファンドが複数新規設定されました。それらの中には米国株式の高配当銘柄のみに投資するものもありました。Funds-i 米国株式配当貴族と楽天米国高配当株式です。儲けたいと思う心理に訴える名称ですね。

Funds-i 米国株式配当貴族

S&P500配当貴族指数をベンチマークにしています。S&P500指数の銘柄のうち25年以上連続して増配を実施しているものだけが選択されます。そう聞くとものすごくパフォーマンスが高そうな気がしますが、配当金の大小と株価の推移は別物です。配当を得ることをインカムゲイン、株価の上昇で利益を得ることをキャピタルゲインと言いますが、銘柄によって向き不向きがあります。

Funds-i 米国株式配当貴族は2017年1月10日に設定されました。2歳になったばかりです。信託報酬は今では高水準の税込み0.54%です。もっとやる気を出して欲しかったですね。また、売却時に信託財産留保額が0.1%かかります。やる気がないか、足元を見ているかですね。

第一期運用報告書が公開されていて、それによるとトータルコストは(最近の超ローコストインデックスファンドの水準からすると)目が飛び出そうな税込み0.869%です。

楽天米国高配当株式

FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークにしています。バンガード社のETFであるVYMを買うだけのインデックスファンドです。

楽天米国高配当株式は2018年1月10日に設定されました。奇しくもFunds-i 米国株式配当貴族が設定されたちょうど1年後です。目論見書にある実質的な運用管理費用は税込み0.2096%ですが、これは他の楽天バンガードシリーズ同様「誇大広告」です。第一期運用報告書から計算されるトータルコストは税込み0.467%です。比率は2.2倍にもなります。

それでもコスト面だけを見ると、楽天米国高配当株式の方が有利です。また、当然のように売却時信託財産留保額もありません。

リターン比較

楽天米国高配当株式の設定日直後を十分避けて2018年2月1日から2019年1月11日までで比較します。

リターン比較

赤のラインがFunds-i 米国株式配当貴族、緑のラインが楽天米国高配当株式です。この比較期間だとFunds-i 米国株式配当貴族の方がリターンが高いですね。

でも、そもそもベンチマークが違うので、時期によって状況は変わるはずです。

売れているのか

次は総口数の推移です。

赤のラインがFunds-i 米国株式配当貴族、緑のラインが楽天米国高配当株式です。Funds-i 米国株式配当貴族は設定してから9ヶ月は低迷しましたが、その後急速に人気を獲得しました。この伸びは立派です。

楽天米国高配当株式は典型的なダメパターンです。おそらく今後も伸び率は低いままになると思います。

Funds-i 米国株式配当貴族は信託報奨が高いにも関わらずこれだけの人気を獲得できたのはすごいと思います。それだけの需要があったということでしょうか。でも世界同時株安の頃から急激に衰えていますね。やはり受益者層が偏っているのかも知れません。

また、ベンチマークは違うものの、楽天米国高配当株式との明らかな差はどう解釈すればいいのでしょうか。

iFree S&P500 vs Funds-i 米国株式配当貴族

高配当とか狙わないで普通にS&P500指数に投資した場合と比較します。同じ期間の比較です。

iFree S&P500 vs Funds-i 米国株式配当貴族

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがFunds-i 米国株式配当貴族です。iFree S&P500の方が変動率が大きいですね。構成銘柄の上位に値動きの大きいのがたくさんいますから、この比較期間だと当然こうなりますね。

次はiFree S&P500の設定日直後を避けた比較です。上のグラフより約5ヶ月前からになります。

iFree S&P500 vs Funds-i 米国株式配当貴族その2

僕はiFree S&P500で十分だと思います。

iFree S&P500 vs 楽天米国高配当株式

これも同じ期間の比較です。

iFree S&P500 vs 楽天米国高配当株式

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインが楽天米国高配当株式です。この期間の比較だとiFree S&P500の方が有利ですね。

普通にS&P500でいいんじゃね

S&P500配当貴族指数またはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスへのこだわりがなく、単に米国株式への投資で高いリターンを得たいのなら(もちろん相応のリスクを負う必要がありますが)、普通にS&P500指数に投資したのでいいのではないでしょうか。その場合、iFree S&P500またはスリムS&P500が(好ましい)選択肢になります。現在、人気的にはスリムS&P500がiFree S&P500を圧倒していますが、リターンは変わりません。

iFree S&P500のトータルコストは税込み0.3723%です。

米国株式のみに投資する時点で高いリスクを負うわけですから、約500銘柄に投資するS&P500の方が、高配当というキーワードで選別された銘柄のみに投資するよりも期待リターンが手堅くなると思います。

僕はスリム先進国株式に集中投資すると決めており、それを実践していますが、ことあるごとに「MSCIコクサイよりS&P500の方が良いのではないか」と、そのリターンの高さに誘惑されます。将来その誘惑に負けることがあるかも知れませんが、高配当なんとかにまで手を出すことはないはずです。

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