インデックス投資

楽天バランスファンドはセゾングローバルバランスキラーになるはずではなかったのか

2019年1月16日

かつて僕も投資していたことがあるセゾングローバルバランスファンドはキングオブバランスファンドです。純資産総額はニッセイ外国株式も真っ青の1,695億円もあります。ちなみにニッセイ外国株式は1,005億円です。

セゾングローバルバランスファンドは信託報酬が税込み0.60%程度と現在では高コストですが、純資産総額が示す通りその人気は高く、Fund of the Year 2018で6位に入賞しました。もちろん、一部の投信ブロガーの投票結果と一般の受益者の行動は同じではないわけですが、セゾングローバルバランスファンドが高い信託報酬にも関わらず長い年月をかけて築いてきたポジション、純資産総額、受益者を維持しているのはすごいと思います。

一方で、粗製乱造されたバランスファンドの中には、明らかにセゾングローバルバランスファンドを意識したものもあり、特に楽天バランス(均等型)はセゾングローバルバランスファンドキラーを目指したと思われます。実際、設定時に多くの投信ブロガーが高く評価し、褒め称えました。しかし、その後どうなったかと言うと、楽天バランスファンドは不発に終わりそうで、FOY2018の20位以内に入ることもできませんでした。

つまり、楽天バランスファンドはセゾングローバルバランスファンドキラーになれないばかりか、現状は全く人気の出ない並のバランスファンドなのです。

明らかに人気がありません

次は楽天バランス3姉妹の設定日からの総口数の推移です。

楽天バランス3姉妹の設定日からの総口数の推移

緑の株式重視型が一番売れていますが、それでも純資産総額は5億円しかありません。赤の均等型は3.1億円、青の債券の株式重視型はたったの1.1億円です。

もっと売れていないインデックスファンドは掃いて捨てるほどありますから、楽天バランス3姉妹がまるっきりダメかと言うとそうでもありません。しかし、楽天とバンガードの名を冠したインデックスファンドの売れ行きとしては寂しい限りです。

独走するセゾングローバルバランスファンド

次はセゾングローバルバランスファンドの設定来の総口数の推移です。

セゾングローバルバランスファンドの設定来の総口数の推移

2012年から2014年にかけて頭打ちから減少する苦しい時期を迎えましたが、その後は右肩上がりで成長しています。その増加率が2018年に劣化したようには見えず、楽天バランスファンドは何も影響を与えていないようです。影響を与えているなら、楽天バランスファンドはとんでもなく売れているはずです。

なお、ラインがギザギザしているのは、セゾングローバルバランスファンドの積み立ては決まった日にしか行えないためです。

楽天バランスファンドがセゾングローバルバランスファンドキラーになれなかったのは明らかです。

スリムバランス(8資産均等型)

FOY2018で5位に入賞したスリムバランス(8資産均等型)の総口数の推移を追加しました。

セゾングローバルバランスファンドが強すぎて勝負になりません。スリムバランス(8資産均等型)の純資産総額は194億円です。半年で3億から5億円しか集められない楽天バランスファンドは論外です。セゾングローバルバランスファンドに対抗しようと考えるのは30年早いです。

楽天バランス(均等型)

楽天バランス(均等型)は株式と債券が50%ずつで、セゾングローバルバランスファンドと同じです。

引用:目論見書

株式部分は楽天全世界株式そのものです。教科書的にはこの比率が良いとされていますし、セゾングローバルバランスファンドがあれだけ売れていることから1つだけ組成するならこれでしょう。

セゾングローバルバランスファンドの組成はこうです。

引用:目論見書

組成は異なりますが、楽天バランス(均等型)は信託報酬(実質的に負担する運用管理費用)が税込み0.2546%であり、セゾングローバルバランスファンドより大幅に安いことから、もっと人気が出ても良いと正直思います。

リターン比較

次は楽天バランス(均等型)の設定日直後を避けた2018年8月からのリターン比較です。

楽天バランス(均等型)の設定日直後を避けた2018年8月からのリターン比較

赤のラインが楽天バランス(均等型)、緑のラインがセゾングローバルバランスファンドです。セゾングローバルバランスファンドの方が良さそうですね。

リターンとリスクは投資対象で決まるので、投資対象が異なるインデックスファンドのリターンを横並びで比較する場合は注意が必要ですが、この比較ではセゾングローバルバランスファンドは侮れない、としておきます。

数十年後には違った結果になっているかも

セゾングローバルバランスファンドの受益者と、楽天バランスファンドの受益者はその層が大きく異なっていると思います。人には寿命があり、受益者そのものが変化することを考えると、現在のセゾン投信のマーケティング手法が数十年後も通用するかどうかは疑問です。僕はきっと変わると思っています。それがいつかは分からないものの、セゾングローバルバランスファンドの総口数はいずれ減少に転じ、スリムバランスなどのよりローコストなインデックスファンドに抜かれるはずだと。

楽天バランスファンドにだってチャンスはあります。楽天バンガードシリーズは実質的な運用管理費用が誇大広告なことで知られていますが、トータルコストを抑えた運用をし、受益者を増やすための活動にも力を入れれば、時間がかかるとしても受け入れられると思います。でもそのためには楽天全世界株式の高コスト体質を改善しないといけないですね。楽天バランスには比率は異なるもののそれがそのまま入っているわけですから。

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